抑圧された記憶の神話―偽りの性的虐待の記憶をめぐって
前回のカンヌ映画祭主演男優賞受賞作品。
記憶の上書きと閉鎖コミューンの恐怖を描いたデンマーク映画で、個人的には今年観た映画で暫定一位です。
幼稚園の先生に惚れた女児が園長先生に独白した「先生の固くて長いちんちん」が、やがて「白い液体が噴出」する事態にまでエスカレートする、ある意味、痴漢冤罪より怖ろしい恐怖映画。
冒頭からエンディングまで精密機器の様に寸分の狂いもなく正確に狂気を演出しています。
喝采すべきは、劇中の主人公に対する村人の憎悪が見ている側も存分に味わえる=観客目線での園長に対する怒り。薄紙一枚なんですね。人間の感情なんて。
惜しむらくは邦題。
原題:Jagten 、英題:The Hunterでタイトルが作品へ及ぼす効果も絶大なのに、なんですかこの変な邦題は。
本人は仕事した気になっているのでしょうが三流仕事。この映画のテーマは「狩り」なのに。
(予告編テロップの「尊厳を賭けた戦いが始める」とかもさっぱり意味不明)
ということで当ブログお勧めの素晴らしい映画ですが、自分では二度目は観たくないですね。具合が悪くなる。
満足度(5点満点)
☆☆☆☆☆