【映画評】A.C.A.B.: All Cops Are Bastards（原題）

　
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前回はフランスの港町を舞台とした不法難民テーマの牧歌的映画評を書きましたが（【映画評】ル・アーヴルの靴みがき）、こちらはキレキレ殺し合いです。移民問題に蝕まれるイタリアのネトウヨ映画。

セリエAの試合で荒ぶるフーリガンというか、隣国からの移民に職を奪われ集団暴徒と化すイタリアのネトウヨをボコボコにする暴動鎮圧警官チームの群像劇で、キャラは非常に立っています。
劇中で登場するのが、キューバ人、ルーマニア人、ナイジェリア人、そしてねずみ講で国家が破綻したアルバニア人。

この10年の伸び率が凄いんですね。

図録▽主要国の移民人口出身地 via kwout

わが国の明日の姿なんでしょうか。ってのが雑感。良作品です。
２１世紀のマフィア映画「ゴモラ」と併せて観ると、より立体的に鬱になります。

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