2011年03月14日

【東日本大震災】最期まで防災放送を続けた南三陸町職員遠藤未希さん(25)安否不明

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参考貼付している動画にあるように、遠藤さんだけではなく消防車のスタッフやバスの運転手も英雄なんですね。

「早く逃げてください」−−。街全体が津波にのみ込まれ約1万7000人の人口のうち、約1万人の安否が分からなくなっている宮城県南三陸町は、町役場が跡形もなくなるなど壊滅した。多くの町職員や警察官、消防職員が行方不明となったが、その中に津波に襲われるまで防災無線放送で住民に避難を呼びかけた女性職員がいた。

 「娘は最後まで声を振り絞ったと思う」。同町の遠藤美恵子さん(53)は、避難先の県志津川高校で涙を浮かべた。娘の未希(みき)さん(25)は町危機管理課職員。地震後も役場別館の防災対策庁舎(3階建て)に残り、無線放送を続けた。

 難を逃れた町職員(33)によると、地震から約30分後、高さ10メートル以上の津波が町役場を襲った。助かったのは10人。庁舎屋上の無線用鉄塔にしがみついていた。その中に未希さんはいなかった。

 遠藤さんは「(生き残った職員から)『未希さんが流されるのを見た』という話を聞いた。もうダメだと思う」とつぶやいた。



遠藤さん最期の肉声はこちらです。




南三陸町では1万人の安否が不明だそうです。





南三陸町の被災者の方へお悔やみ申し上げます。

【追記】
直接は触れていませんが、その時の状況を伝える町長のコメントがありましたので追記します。

 地震が起きた11日は町議会3月定例会の最終日だった。閉会のあいさつで前々日の津波に触れ、「引き続き災害に強いまちづくりを進めよう」と訴えている最中に、激しい揺れが襲った。
 「ついに来た。宮城県沖だ」と確信。町議らとともに総合防災庁舎に移動した。津波が見えるとの連絡を受け、3階建ての庁舎の屋上に上がった。間もなく、津波が防潮堤を超えて押し寄せた。
 津波は第1波で庁舎をのみ込み、全ての壁と天井を打ち抜いた。佐藤町長の体は偶然、外の非常階段の手すりにぶつかって止まった。
 第2波、第3波は鉄骨の上で無線アンテナなどにしがみついて耐えた。「屋上には30人ほどいたが、気が付けば8人しか残っていなかった」
 夜は雪の中、8人が鉄骨の上で、流れ着いた発泡スチロールや木っ端で火を起こし、暖を取った。12日の朝、庁舎に絡まった漁業用ロープを使って地上に下りた。避難所に着いたのはお昼前だった。



写真中央右の茶色い建物が防災対策庁舎かと思われます。




【追記】
ご遺体が見つかったそうです。
誤解を恐れずにいうなら、よく沖合より見つかりました。よかった。




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Posted by kingcurtis 固定リンクComments(7)自然災害 
Edit







コメント
新たな写真や動画を見るにつけ、被害の大きさが思っていた以上でショックを受けています。被災された方々、遺族の方々の悲しみ、困難に胸塞がる思いです。まさに命がけで職務を最後まで全うして下さった方々、ご冥福を心からお祈りいたします。このように無名でも立派な方々が市井にいる日本は、必ずや立派に復興できると信じています。
Posted by 柳腰な地球市民さん at 2011年03月14日 05:42
彼女は現在も生き延びようと闘っているかも知れません。

「最期」という表現はあまりに失礼ではありませんか?

訂正されることを望みます。
Posted by くま at 2011年03月14日 15:49
安否不明って書いてあるけど?
まあ落ち着きましょう。
Posted by 柳腰な地球市民さん at 2011年03月14日 19:26
被災者の皆さん、心からお見舞い申し上げます。地球という星に生まれ、地球が宇宙の星の一つなのだと分かっていても天変地異が発生すると、人間の想像を遥かに超えた目に見えない力がこの星を動かしている事に愕然とする。人間の愚かさ、人間が地球を支配しているかのように日頃、振る舞う事をそろそろ止めようではないか。人間は自然に対して勝ち目はない。贅沢三昧、物に溢れた文化的な生活も自然が起こす今回の津波で全てを呑み込んだ。何がなくても命があれば!!と被災者の言葉に本当に私達は自然に対する真摯な気持ちをこれから持ち続けられる生活に切り替える時が来たのでは?と。私達もいつ東北の被災地の皆さんと同じ目に遭うか分かりません。これから地球という星でどう生きて行くのかをこんな時こそ世界の人々は確りと考えなければならないと思います。物より命、命を大切に、紫陽花
Posted by 命なき砂の悲しさよーー at 2011年03月23日 11:51
■4月5日
今朝テレビ『朝ズバ』で天使のアナウンスのVTRと新聞でその時の津波と鉄塔にしがみつく男性の写真を観ました

●その時、彼女は『6mの津波が…』とアナウンス
彼女は役場の2階でアナウンス…自分も飲み込まれる可能性のある高さ(実際の水位は11m)
それでも、ゆっくりと解りやすく、最後までアナウンスし続けた
そして、そのまま津波に飲み込まれました
【涙が出ます(;_;)】

その役場の屋上では、必死に助かろと鉄塔のテッペンに登る【町長】の姿…助かりました
屋上に居た職員達、定員2名程の鉄塔に登る事ができなかった他の職員達は、ほとんどが津波に飲み込まれました

なぜ庁舎内に居る職員に避難勧告を出さなかったのか?
役場の長である町長は防災の長でもあるはず
町民の安全は基より、職員の安全にも配慮すべきではなかっただろうか!?
なのに彼は。。。

この映像・画像は全国に配信された
皆はどう思うだろうか、どう感じるだろうか…


P.S.
被災2日目のテレビで、インタビューに応える【町長】の姿は記憶に新しい。
津波の大きさ、必死で助かった事のみをアピールしていた
Posted by みく at 2011年04月09日 17:45
そんなの、誰も責められないよ。
それはそれで、冷酷な物言いだと思うな。
Posted by かい at 2011年04月24日 23:23
遺体が発見されたそうです
合掌
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20110502-OYT1T00558.htm?from=navr
Posted by 柳腰な青森県民さん at 2011年05月02日 13:34
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