2010年05月23日
【書評】憚りながら 
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憚(はばか)りながら
アマゾンでは絶賛売り切れ状態がつづいている後藤元組長の自伝というか暴露本。
ページ数のボリュームはあるけど編集が上手なのでサクサク読めます。
３時間足らずで読了。
印税は全額高齢者・児童福祉へ寄付される由。
やっぱり穿って考えてしまうのが本書出版の目的ですね。
仏門に下ったので懺悔します。ではない。
大衆の野次馬根性を満足させる記述は「暴力団と池田大作先生との蜜月の日々」のみといっても過言でなく、そういう意味では銭金抜きでの創価学会に対する強烈な意趣返しかもね。
後藤さん自らが語る氏の生い立ちは置いといて、その他のエピソードは基本的に公知以上の情報はありません。
伊丹十三襲撃事件は「わしゃ知らんかったよ（笑）」ですし、オウム真理教については「あんな気持ち悪い連中と一緒にすな（笑）」ですし、アメリカ当局との取引については「ノーコメント（笑）」
山口組除籍処分の経緯についてもインタビュアーを上手く丸め込んだ印象。
山口組直参随一の資金力と称された後藤銀行のシノギ部分についても殆ど触れられていません。
「自分も把握できない位フロント企業が一杯あった」
「複数のＩＴベンチャーを新興市場に上場させたがみんな騙された（笑）」
程度で、残念ながら巷で噂されていたおクスリや金融や区画整理事業や芸能ルートについての記述は一切なし。
（編集脚注みたいな扱いでCome on! Yoko!は実名記載あり）
あと印象に残った記述は「糸山英太郎」先生と「島田紳助」
特に島田紳助は半チンピラ・偽善詐欺師（例の海外ボランティア）呼ばわりされています。
ヤクザであれ堅気であれ、糞は糞だと評価は一緒なんだな。
他にもホリエモン先生や許永中先生とかの名前も出まして、嗚呼、嫌いなんだなと。
また政治漫談にかなりページ数が割かれていますが、基本的に自民批判・民主期待派の模様。
（小沢先生についてはそれなりに人格批判・鳩山先生については普天間問題などでそれなりに叱咤激励）
この辺は、闇社会との取引が頻繁だった自民は日常的に裏側から見ていただろうから厳しい評価なのかなと。
代議士裏書きの手形不渡りの件はワロタ。（今が旬の江藤先生の亡父を褒めていました）
そういやバブル崩壊後、手形の割止めリストに政治家個人振り出し銘柄が頻出してましたなぁ（棒）
民主批判が少ないのは、我が党はヨゴレ相手じゃなく素人チンピラ相手に喬っているから接点がなかったのかな。
というか、ご自身が属していた山口組が自民党化している件。
貧困ビジネス批判などについては大いに首肯します。
最終章は各種暴力団対策法や警察からの（過度な）締め付けに対する苦言でして、後藤さん曰く「女の子を拐ってバラバラに解体する気違い」や「誰でもいいから殺したかったという気違い」などヤクザには一人もいない。抗争については勘弁。と持論を展開されていますが、後藤さん、それは違うでしょ。
仰る通り抗争については別のテーブルに置きますが、後藤組末端の組長レベルでも堅気相手にメチャクチャやってたじゃないですか？
ましてや構成員レベルでは。
堅気から見たら星島さんも後藤さん達も一緒に見えるよ。
古き良きヤクザが、素人相手にエゲツない追い込み掛ける「暴力団」へ豹変した一因は後藤さんにもあるのでは？
最後に、後藤さんが憂いている国家権力による（過度な）暴力団対策ですが、「使用者責任厳格化」は大きな組織については非常に効果的である反面、組の存続問題に直面し尻に火が点いている北九州や久留米のインディペンデントな連中にとっては「そんなの関係ない」と嘯いている様に映ります。
結局、蛇の道は蛇と申しますか、ヨゴレはヨゴレの業界ルール（例えば菱の覚醒剤）で一定の規律を守って頂くというのが一番理にかなっている様な気もしますし、代紋外して地下に潜られたり、ウシジマくんの如き「アウトサイダー」を創生している風潮は宜しくなく、ましてや在留米海兵隊と共産主義国家との対峙に等しいニューカマーな外人マフィアへの抑止力はどうするんだとか。
未だに母親から「おいらが幼稚園の頃、マンションの隣室に住むヤクザさんの家で毎日楽しく遊んでいたので困っていた」と言われる、ノーマター・モンモンだった福岡市中心部独特のカオスな住環境に慣れ親しんでいたノスタルジーもあり「必要悪であるヤクザ」と堅気が共生する為の落とし所はないんだろうか？と考えること暫し。
とりあえず対立抗争する場合は法務局へ事前に届けて、長崎の軍艦島とか硫黄島とか借りきってやればいいのにとか。
そういう問題提起をするという意味では良書ですね。ましてや伝説のヤクザではなく今も影響力ある人だし。
性風俗の取り締まりにも通じるものがあるかもね。
売春とヤクザは需要がある限りなくならないから。
そうそう。袴田事件映画興行のご成功お祈りしますね。
しかし映画制作って・・酷い皮肉だな。
古今東西、カネの切れ目が縁の切れ目というか、期せず小沢さんも後藤さんも同じ事を申していますが「カネ（票）を持ってくる猫がいい猫」
仏門に下ったので懺悔します。ではない。
大衆の野次馬根性を満足させる記述は「暴力団と池田大作先生との蜜月の日々」のみといっても過言でなく、そういう意味では銭金抜きでの創価学会に対する強烈な意趣返しかもね。
後藤さん自らが語る氏の生い立ちは置いといて、その他のエピソードは基本的に公知以上の情報はありません。
伊丹十三襲撃事件は「わしゃ知らんかったよ（笑）」ですし、オウム真理教については「あんな気持ち悪い連中と一緒にすな（笑）」ですし、アメリカ当局との取引については「ノーコメント（笑）」
山口組除籍処分の経緯についてもインタビュアーを上手く丸め込んだ印象。
山口組直参随一の資金力と称された後藤銀行のシノギ部分についても殆ど触れられていません。
「自分も把握できない位フロント企業が一杯あった」
「複数のＩＴベンチャーを新興市場に上場させたがみんな騙された（笑）」
程度で、残念ながら巷で噂されていたおクスリや金融や区画整理事業や芸能ルートについての記述は一切なし。
（編集脚注みたいな扱いでCome on! Yoko!は実名記載あり）
あと印象に残った記述は「糸山英太郎」先生と「島田紳助」
特に島田紳助は半チンピラ・偽善詐欺師（例の海外ボランティア）呼ばわりされています。
ヤクザであれ堅気であれ、糞は糞だと評価は一緒なんだな。
他にもホリエモン先生や許永中先生とかの名前も出まして、嗚呼、嫌いなんだなと。
また政治漫談にかなりページ数が割かれていますが、基本的に自民批判・民主期待派の模様。
（小沢先生についてはそれなりに人格批判・鳩山先生については普天間問題などでそれなりに叱咤激励）
この辺は、闇社会との取引が頻繁だった自民は日常的に裏側から見ていただろうから厳しい評価なのかなと。
代議士裏書きの手形不渡りの件はワロタ。（今が旬の江藤先生の亡父を褒めていました）
そういやバブル崩壊後、手形の割止めリストに政治家個人振り出し銘柄が頻出してましたなぁ（棒）
民主批判が少ないのは、我が党はヨゴレ相手じゃなく素人チンピラ相手に喬っているから接点がなかったのかな。
というか、ご自身が属していた山口組が自民党化している件。
貧困ビジネス批判などについては大いに首肯します。
最終章は各種暴力団対策法や警察からの（過度な）締め付けに対する苦言でして、後藤さん曰く「女の子を拐ってバラバラに解体する気違い」や「誰でもいいから殺したかったという気違い」などヤクザには一人もいない。抗争については勘弁。と持論を展開されていますが、後藤さん、それは違うでしょ。
仰る通り抗争については別のテーブルに置きますが、後藤組末端の組長レベルでも堅気相手にメチャクチャやってたじゃないですか？
ましてや構成員レベルでは。
堅気から見たら星島さんも後藤さん達も一緒に見えるよ。
古き良きヤクザが、素人相手にエゲツない追い込み掛ける「暴力団」へ豹変した一因は後藤さんにもあるのでは？
最後に、後藤さんが憂いている国家権力による（過度な）暴力団対策ですが、「使用者責任厳格化」は大きな組織については非常に効果的である反面、組の存続問題に直面し尻に火が点いている北九州や久留米のインディペンデントな連中にとっては「そんなの関係ない」と嘯いている様に映ります。
結局、蛇の道は蛇と申しますか、ヨゴレはヨゴレの業界ルール（例えば菱の覚醒剤）で一定の規律を守って頂くというのが一番理にかなっている様な気もしますし、代紋外して地下に潜られたり、ウシジマくんの如き「アウトサイダー」を創生している風潮は宜しくなく、ましてや在留米海兵隊と共産主義国家との対峙に等しいニューカマーな外人マフィアへの抑止力はどうするんだとか。
未だに母親から「おいらが幼稚園の頃、マンションの隣室に住むヤクザさんの家で毎日楽しく遊んでいたので困っていた」と言われる、ノーマター・モンモンだった福岡市中心部独特のカオスな住環境に慣れ親しんでいたノスタルジーもあり「必要悪であるヤクザ」と堅気が共生する為の落とし所はないんだろうか？と考えること暫し。
とりあえず対立抗争する場合は法務局へ事前に届けて、長崎の軍艦島とか硫黄島とか借りきってやればいいのにとか。
そういう問題提起をするという意味では良書ですね。ましてや伝説のヤクザではなく今も影響力ある人だし。
性風俗の取り締まりにも通じるものがあるかもね。
売春とヤクザは需要がある限りなくならないから。
そうそう。袴田事件映画興行のご成功お祈りしますね。
しかし映画制作って・・酷い皮肉だな。
古今東西、カネの切れ目が縁の切れ目というか、期せず小沢さんも後藤さんも同じ事を申していますが「カネ（票）を持ってくる猫がいい猫」
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コメント
細かくて悪いんだけど・・・
>貧困ビジネス批判などについては大いに肯首します。
「首肯」の間違いでは。
>貧困ビジネス批判などについては大いに肯首します。
「首肯」の間違いでは。
Posted by 名もなき友愛市民 at 2010年05月24日 08:28
自己弁護・自己愛のオンパレードで仏門って、チンケ過ぎるｗ
闇の部分は計り知れないけど、表に出た悪事もセコクてショボイ。
人生の下り坂を迎、精一杯の罪滅ぼしかもしれんけど、「綺麗な悪」なんて無い。
闇の部分は計り知れないけど、表に出た悪事もセコクてショボイ。
人生の下り坂を迎、精一杯の罪滅ぼしかもしれんけど、「綺麗な悪」なんて無い。
Posted by haru@なんもなし at 2010年05月24日 09:50
> 細かくて悪いんだけど・・・
> >貧困ビジネス批判などについては大いに肯首します。
>
> 「首肯」の間違いでは。
訂正したｗｗ
> >貧困ビジネス批判などについては大いに肯首します。
>
> 「首肯」の間違いでは。
訂正したｗｗ
Posted by kingcurtis at 2010年05月24日 10:04
『YOUNG YAKUZA』フランス人映画監督が稲川会碑文谷一家熊谷組の日常を追ったドキュメンタリー。http://dai.ly/5SiRox
Posted by 名もなき友愛市民 at 2010年05月24日 13:06
そんな管理人さんだったらそれこそこういう書評でなく直接会って聞ける気がするテスト。
Posted by 五月雨祭 at 2010年05月24日 22:29
どんな管理人ですかｗ
筋の人などコネクションありません ＞＜
筋の人などコネクションありません ＞＜
Posted by kingcurtis at 2010年05月24日 23:00
ニ階堂.comで少し前に創価の建物(大学か)の仕様書が出てたが、防弾ガラスが入ってたのが謎だったんだよね。
Posted by 40男 at 2010年05月24日 23:28
ええっっっ
どないしはったの？
急に
こんな時期に
こげな内容のごたる
記事をば．．．
どないしはったの？
急に
こんな時期に
こげな内容のごたる
記事をば．．．
Posted by 名もなき友愛市民 at 2010年05月31日 15:44
ざるとろ先生から書けいわれたから。
次は麻原彰晃の娘さん暴露本の書評を書こうかと。
次は麻原彰晃の娘さん暴露本の書評を書こうかと。
Posted by kingcurtis at 2010年05月31日 16:46
御回答ありがとさんです。
わたくしのパソコン、やはり変。
この記事を読むのに
断腸の思いで
辿らないと読めません。
最近の記事に
書いてしまいました。
すんまへん。
わたくしのパソコン、やはり変。
この記事を読むのに
断腸の思いで
辿らないと読めません。
最近の記事に
書いてしまいました。
すんまへん。
Posted by 名もなき友愛市民 at 2010年05月31日 17:51
なんかこれ
くらすぞ
きさん
くらすぞ
きさん
Posted by 名もなき友愛市民 at 2010年06月03日 20:20
