2008年07月18日
【変態新聞 テラワロス浜中】 浜中慎哉記者は後輩からの与太話を聞くだけで何を肌で感じたのか?

新聞記事ってのは複数のパターンがあり、ベタ記事といわれる記者の主観を抜いた事実の摘示による記事、自身の記者勘や周りの風評を切り口に独自取材による裏付けを経て主観的に結論を記す取材記事(記名が多い)、地方紙の半分以上の紙面を占める配信会社からの転載やプレスリリースの垂れ流し、社説・論説と呼ばれるコラムが代表的です。
記者も人間ですので、仕事として醍醐味があるのは自分で井戸を掘って仮説〜検証に基づくスクープ記事ですね。
その場合、プロとして禁忌なのが、現地にも行かず裏付けも取らない脳内取材記事。
こういう手抜きはバレたら大変です。記者の生命線である「信頼」を失います。
1998年2月4日、毎日新聞という全国紙最下位シェアの紙面で、こういう捏造報道があったのをご記憶でしょうか?
<憂楽帳> 1998年2月4日
「好きでやったんだろう」「売春婦!」「うるさい、最後まで見ろ!」
先月14日、東京・中野のBOX東中野で開かれた試写会でとげとげしい、やじが飛んだ。
韓国の元従軍慰安婦たちの現在を追うドキュメンタリー「ナヌムの家・パート2」が上映されていた。やじっていたのは、客席前方に陣取っていた中年の男性2人組だ。
会場は騒然となり、収集がつかなくなった。そのとき、会場にいた元慰安婦の女性がすくっと立ち上がって、身の上話を始めた。
日本軍に連行される前からもつらい暮らしだったこと。父親は酒乱で、よそに女性がいて母親を顧みなかったこと。たまに帰宅すると子供たちに暴力をふるったこと…。
場内は水を打ったように静まりかえった。さて、くだんの男性はというと。なんと、体をがたがたと震わせているではないか。
「もういい、帰るぞ」 そのひとは精いっぱいの強がりを吐いて、会場を出ていった。
友人が「ちょっと感動的でね」と教えてくれた。「ナヌムの家」(パート1、2)の劇場公開は今月14日から。【佐藤由紀】
【訂正】1998年2月5日
4日憂楽帳「ナヌムの家」の記事中、BOX東中野で先月行われた試写会でとげとげしいやじがあったとあるのは、一昨年の別の試写会での出来事でした。
先月の試写会は平穏に行われました。また元従軍慰安婦の女性が身の上を語ったとあるのは、映画の中のことでした。確認不足のため関係者にご迷惑をかけたことをおわびします。
要は、毎日新聞の佐藤由紀記者と映画試写会に同席した「友人」とは「脳内友人」であり、客席で熱く語った「慰安婦」も、「脳内慰安婦」だった訳です。
公開の場所だっただけに、現場にいた読者から毎日新聞に猛抗議が入りバレちゃった訳ですね。
これが全国の何処にあるのか場所を特定しない佐藤由紀さんの「脳内劇場」だったら、美談として永遠に一人歩きする訳です。
上述エピソードはこちらを参照。
THE MAINICHI'S FABRICATION
それでは本題。
ショートメール:「テラワロス」? /静岡 毎日新聞
「テラワロス」。インターネット掲示板サイト「2ちゃんねる」などで使われているネット用語だ。「テラ」は国際単位系における接頭辞で「1兆倍」、「ワロス」は「笑えた」という意味で、合わせると「すごく笑えた」となるそうだ。
東京・秋葉原で先月8日に発生し、17人が死傷した無差別殺傷事件。私は事件発生直後から、容疑者が派遣社員として働いていた裾野市の自動車工場などを取材した。
工場を携帯電話のカメラ機能で撮影する20代の専門学校に通う女性がいた。静岡市から御殿場市に買い物に向かう途中工場に寄ったという。「自分が不細工だからって秋葉原にトラックで突っ込むって、なんか笑える」と話した。
容疑者の自宅マンション前で取材していた後輩の記者によると、夜に若い男性が車に乗ってやって来て、容疑者の部屋を女性と同じように携帯で撮影した後、「テラワロス」と叫んで帰って行ったそうだ。
17人が死傷した事件を「笑える」と言い切れるのは何なのか。事件はひどいが、それを見つめる人の目も怖い。「モラルの崩壊」という言葉を肌で感じた。【浜中慎哉】
毎日新聞 2008年7月17日 地方版
ソースは自身の取材結果ではなく、「後輩の記者によると」
浜中クンは、その氏名不詳且つ実在性の担保もない「脳内後輩」が偶然廻していたVTRやICレコーダによる裏付けを確認した上で記事を書いたのでしょうか?
それとも口頭ベースのみでこの記事を書いたのでしょうか?
真相はまったく藪の中です。
そして、他者による真贋不明の井戸端話をアタマで考えるのではなく「肌で感じる」なる、皮膚感覚の狂気。
そもそも何故、天下の公器たる新聞記事が疑われなければならないのか?
それは、今最も注目されている毎日@変態新聞による意趣返しのタイミングである事が一点、それと「テラワロス」というスラングが既に死語であり、しかも文語体である事が一点。
検証しましたぜ。
「テラワロス」は、2005年の秋より流行し一旦沈静化、再び2006年の秋頃流行するも、その後、2006年の冬から現在までの2年間、ネット上では死蔵用語となっています。

それを裏付けるこういう過去記事もありました。
「テラワロス」も現代用語――はてなキーワードと流行語の接点 ITmediaニュース 2005/11/04
ひょっとしてこれと同じじゃないの?
宮崎日日新聞社社説「宮崎日日新聞の如き意見はネット上では「上げ」という隠語で退場させられるのが落ちだが 」
そもそも浜中君ってさ、島田市の15歳少女による38歳男性刺殺事件の時も、一人で変な報道飛ばしていたよね?(うちのブログでも書いたし)
で、責任者の毎日新聞社に戻るけどさ、ネットや2ちゃんねるが嫌いなのは分かるけど、今じゃネット普及率ってのは全世帯で8割超えてる訳よ。
最新の総務省調査でも、60歳以上の爺さん婆さんでも半分以上が週に2回以上ネットやっている訳よ。
2ちゃんねるのROM率が9割なのか99%なのかはさて置き、昨日のJR東海による世論調査などもあるように、あの板には小学生から専業主婦、仕事サボりの公務員、昼休みのサラリーマンやOL、団塊の世代がPCのみならず携帯からも大量にアクセスしている訳よ。
つまり、ネット言論というのは特殊な団体でもなんでもなく、テレビ見ている人と一緒。
市井に暮らす普通の国民なんだよ。
「テラワロス」なんてのは、イヤミの「シェー」と同じ。昭和40年代に事件の現場で長髪のヤングが「シェー」ってポーズで叫んだら、「17人が死傷した事件を「シェー」と言い切れるのは何なのか。事件はひどいが、それを見つめる人の目も怖い。「モラルの崩壊」という言葉を肌で感じた」なんて恥ずかしくて新聞に書けないよね。
というか、その昭和40年代。長髪は不良だとか、ビートルズを聞くのは不良だとか、バイクに乗るのは暴走族って、大人達は言ってたよね。
今まさに毎日新聞が言ってるのはそれなんだよ。「ネット中毒はオタクとロリコン」「2ちゃんねるはネット右翼」
もういい加減、格好など付けずに自然体になったら?どうせ落ちるとこまで落ちたんだし。
ネット言論が嫌いなのは毎日の勝手だけど、君たちの姿勢ってのは職業年齢性別思想宗教問わず、全ての日本国民全体を敵に廻している事と同じなんだぜ?
自称、愚民に下知を下す全知全能の「紙」というか、シンブン君臨。
(そこまでネット言論が毎日を追い込むから、窮鼠猫を噛むんだが)
ネット君臨 | |
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それと蛇足ながら、連日ニュース系ワイドショーで「秋葉原事件の犯人を神と崇めるネット社会」と、したり顔で講釈を垂れているコメンテータ。
ネタって言葉知ってるか?