2007年09月18日

アンジェイ・ワイダ監督最新作「カチン」公開に伴い ポーランド大統領が「カチンの森」で追悼

このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック


 

共産主義者の蛮行は挙ってスルーする我が国ですので(そういや、優しいおじさんスターリンby朝日新聞のソースは見たことありませんw)、大きなお世話のDB目的エントリーです。
我が国で上映されるかどうかは知りませんが、ヨーロッパの片隅で上映が始まったそうです。

katyn

予告編必死で探しました。本邦初公開だと思いますよ。

Katyń Film Trailer


映画「カチン」公式サイト
Katyń - film Andrzeja Wajdy (ポーリッシュです)
Katyń - film Andrzeja Wajdy

ワイダ監督が新作「カチン」発表・旧ソ連の虐殺題材に 日本経済新聞

 【ウィーン=桜庭薫】映画監督アンジェイ・ワイダ氏はワルシャワで12日、メディア向け上映会で最新作「カチン」を発表した。第二次大戦時ソ連がポーランド将校らを最大2万2000人虐殺した「カチンの森事件」を題材にし、同事件の解明に消極的なロシア政府の反発は必至だ。高齢のワイダ監督が「最後の作品の1つ」と位置づける意欲作が第二次大戦の史実の再検証を迫る可能性がある。

 「カチン」は劇映画の形式で、第二次大戦でポーランド将校だった夫の帰りを待ち続ける妻の一生を描く。ソ連による虐殺で夫が命を失ったことを知らされず、自ら調査しようとしても事件にフタをするポーランドの共産主義政権に阻まれる。ワイダ監督は記者会見で「カチンを取り巻くウソを多くの人に知ってもらいたい」と語った。

 「カチンの森事件」は戦争犯罪を認めないロシアがポーランド側の調査要請を打ち切り、解明が進んでいない。(13:33)

ポーランド大統領が初訪露、「カチンの森」で追悼 産経新聞

カチンスキ大統領
17日、ロシア西部カチンを訪問し、虐殺された犠牲者の碑にひざまずくポーランドのカチンスキ大統領(ロイター=共同)

 ポーランドのカチンスキ大統領は17日、第二次世界大戦中にポーランド兵ら計2万2000人がソ連の部隊に虐殺されたロシア西部の「カチンの森」を訪れ、犠牲者を追悼した。ポーランド通信などが伝えた。

 2年前に就任した同大統領のロシア訪問は初めてだが、プーチン大統領らロシア首脳との会談はなかった。9月17日は大戦でロシアが対ポーランド攻撃を開始した日に当たり、ソ連による虐殺の場を初訪問の場に選んだことで、米ミサイル防衛(MD)やエネルギー問題などで悪化する両国関係を象徴した。

 愛国主義路線を進めるカチンスキ大統領はドイツとも歴史問題をめぐって対立しており、10月の繰り上げ総選挙を前に両国に対するポーランドの“挑発”が続きそうだ。

 「カチンの森」は大戦初期の1940年、ソ連の部隊がポーランドの兵士らを殺害して埋めた場所で、その後ナチス・ドイツが約4000の死体を発見して虐殺が発覚。ソ連側はナチスの犯行だと主張していたが、90年になって事実を認めた。

 事件を描いたアンジェイ・ワイダ監督の新作映画「カチン」が21日に一般公開されるため、大統領が政治利用したとの見方もある。(共同)

(2007/09/18 09:20)

我が国も組した第二次世界大戦ですので知る事は邪魔ではないと思いますし、戦火に遭遇した立場は大幅に違えど、裏から赤軍に挟撃され、シベリアの僻地に抑留され、勝者の歴史に改竄され、米帝に弄ばれ、連邦瓦解後のロシアと未だに蟠りがある事に於いては、国民感情で合い通じる箇所が多少はあるかもしれません。

誤解を恐れずにいうと、我が国の戦後処理はポーランドより恵まれていたかと。
そして、スターリニズムの正統的継承者である「北朝鮮」「中国」を嘗めた日本外交に警鐘を。
北方領土問題に毅然と対峙する日本外交を。


ポーランドの歴史 - Wikipedia
ポーランド侵攻 - Wikipedia
ワルシャワ蜂起 - Wikipedia
カティンの森事件 - Wikipedia

【数年後の追記】
【映画評】カティンの森


ブリキの太鼓ブリキの太鼓
ダービッド・ベネント マリオ・アドルフ アンゲラ・ビンクラー


Amazonで詳しく見る
by G-Tools

戦場のピアニスト戦場のピアニスト
エイドリアン・ブロディ トーマス・クレッチマン フランク・フィンレイ


Amazonで詳しく見る
by G-Tools

Katyn

The Katyn Forest Massacre

ま、いつの時代も、愛とか平和とか平等とか自由とか解放なんていっている連中は、人殺しと思って間違いないみたいですね。


Posted by kingcurtis 固定リンクComments(5)映画 | 欧州
Edit



この記事へトラバ
■アカデミー賞★作品賞:炎のランナー 監督:ヒュー・ハドソン※パリ・オリンピック陸上短距離で祖国イギリスに金メダルをもたらした2人の若者がいた。ユダヤの血をひいている為、言われなき差別と偏見を受けてきたハロルド。彼にとって走ることは偏見に勝利することであっ...
1981年の映画(DVD)【中年映画館】at 2007年09月20日 14:33




コメント
ワイダ、キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!

10年ほどまえから、ご尊名をお聞きするたびに、
「ご存命なのか」と驚くばかりのワイダ監督、
お元気そうでなにより。

『鷲の指輪』でも、ソ連軍がポーランド兵をかき集めて
列車に乗せて移送させるシーンがありました。
なるほど、あのシーンはこの作品につながってくるのかと納得。

でも、この作品も日本公開は細々と、なんだろうなぁ。
公開されたとして、また神田の岩波ホールかな……。


貴重な情報をありがとうございます。
Posted by SUSI at 2007年09月19日 09:12
こちらこそ、余りにもマニアック過ぎるネタに貴重なリアクション頂きありがとうございます^^
Posted by kingcurtis at 2007年09月20日 00:42
えらくマニアックなネタありがとうございます。
日本も実はソ連からすると似たような物で、ドイツみたいに東西分割されてると、シベリア抑留とかとは比較にならん規模での連行と虐殺があったと思われます。
ソ連の理論というか共産主義者の理論は、一般大衆は愚民に過ぎないから、指導層さえ潰してしまえば、あとは何とでもなる。だからテクノクラートは徹底的に潰す。それが同じ共産主義者であったとしても。
というわけですよ。
日本の馬鹿な左巻きの方々も命拾いしましたね。
Posted by いわし at 2007年09月20日 14:42
貴重な情報、本当にありがとうございます。
ぜひ[katyn]が観たいです。
Posted by kasia at 2008年03月24日 00:07
そして墜落
Posted by 名もなき友愛市民 at 2010年04月12日 00:04
  ※ コメント認証制です。URL記述不可。久保田直己さんの名誉を毀損したり誹謗中傷する書き込みは固くお断りします。
※ 全角換算400文字超を入力するとコメント飛びます。要分割投稿。