2006年09月06日

オーマイニュース 「匿名批判は損だなぁ 市民記者虎の巻(2) 」を読んで、思った

このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック


 

ネット上では無限ループ状態の「実名・匿名論」です。

このテーマについては当ブログでも散々書き散らしましたので、違う目線から感想を。

あっしは「匿名・実名」については基本的に拘りもポリシーもありません。
どうぞご勝手に。ってのがスタンス。

ですが、事ある毎にこのテーマを持ち出す輩ってのは、実は「ネット上での匿名発言」スタイルに不慣れなのでは?
有体に言うと、「ネットビギナーさん」
どうじゃ?

ネット上での匿名発言ってのは別に2ちゃんねるが発祥でもなく、インターネット パソコン通信が普及した頃から始まっている。
今の時代、代表的な匿名2ウェイデジタルメディアは「2ちゃんねる」ですが、日本のライトユーザーが一斉にPCコミュニケーションに触れた媒体は「ニフティサーブ」です。
(あっしもそのクチ)
2ちゃんねるの様に任意で名乗る捨てハンなどもなく、機械的文字列のニフティIDがHNでした。
時はウィンドウズ3.1からウィンドウズ95へ切り替わっていた頃ですね。
つまり、既に10年超の歴史がある。(というか10年の歴史しかない)
アクティブなネットユーザーは、匿名コミュ=インターネットでの基本的な会話ってOJTを10年続けてきた訳です。

ネット上の発言者には著名人や目立ちたがり屋などの「実名」さん、「コテハン」とか「捨てハン」というネット上の永続的、或いは場当たり的な人格を持った「匿名」さんがいて、更には「名無し」の様な発言者の同一性が保持できない「無名」さんもいる。
で、それぞれより発言されたメッセージについてはTPO(所謂空気)に応じた対処するってのを、自然に会得している。(流すとか、突っ込むとか)これを間違うと、空気が読めないとか、痛いとか言われます。

「実名論者」ってのは、これがミソクソになってるんじゃないでしょうか?

ま、何度も書いているけど、名無しさんの荒らしが嫌ならコメント欄潰せばいいだけ。
ネット上には1ウェイと2ウェイがあり、主宰者権限でそれぞれ選択出来ます。
何が何でもコメント欄を開放する義務も法律もありません。
但し開放する以上、管理者がそれらの発言群に一定限度の責任を持つのは当然。
(管理者へ質問があれば可能な限り答えるとか、公序良俗に反するコメントは削除するとか)
コメント欄大開放しているのに、匿名は損だとか、クレーマーだとか、議論が出来ない人とか言われると、「おまいは阿呆か?」となるのは必然です。
オーマイニュースって投稿時の設定でコメント欄可否可能でしょう?

消費者参加型のデジタル媒体が劇的に普及した理由については色々あると思いますが、サイレントマジョリティが身元も曝さず、直接言質のリスクを負うことなく、自由に評論参加〜離脱可能な事が大きな要因だと思います。

ネットの世界だけではありません。
例えば、企業の「お客様相談センター」
消費者から苦情電話が架かってきたとして、「貴方様のお名前とご連絡先を先にお話下さい。でないと応対出来ません」って紋切り調でスタッフが対応したら、どーなると思います?
会社潰れますよ。。。
例えば、新聞の読者からの投稿欄
ペンネームを一切排除したら名もなき市民からの投稿は激減して、売名大好きプロ市民だらけになりますよ。。。

「時事問題について議論する条件は、相手の素性確認が必須」ってのは、些か大袈裟すぎだと思います。
匿名では馴染まない議論もあると思います。所謂、卑怯な発言。
(例えば発言者と対等な立場の一般市民の私生活に関し、相手方の個人情報を特定して非難するなど)
それらと、実名でも匿名でも構わない議論を峻別しては如何でしょう?

匿名批判は損だなぁ 市民記者虎の巻(2)宇敷 香津美 OhmyNews
(要点のみ抜粋します)
匿名批判が損な理由(1)
 自分がした批判に対するきちんとした回答をもらえません。匿名の批判は「クレーマー」にみなされがちです。真摯な言論のつもりで訴えかけても、匿名の批判はそれだけでなんとなく胡散臭くて、相手にしない方がいいんじゃないかという気持にさせられてしまうのです。「オーマイニュースのライフ欄は宗教に偏りすぎている」と実名で記者の宗教的背景を詳査した記事なら、書かれた方は逃げるわけないはいきません。顔が見える相手からのまっすぐな批判、実名で論拠をあげてなされる批判が、記者にとっては本当に怖い批判です。

匿名批判が損な理由(2)
 自分の批判が理論的に終始一貫しているか、誰も検証してくれません。その一方で、実名で記事を書いた記者は、コメントから常に自分の認識を問われ、再確認しています。もし最初の記事と続報の間に矛盾があったとしたら、多くのコメントに袋叩きにされると思います。こういう過程を経て「記者の考え・文章」は鍛えられていくのではないでしょうか。

 容易に「なりすまし」や「自作自演」ができて議論がすぐに混乱してしまうネット上の匿名批判は、信頼性が地に落ちています。匿名で批判を書きたい人は「自分の考えは絶対変える気がないけど、相手の考えは正してやろう」という「議論ができない人」なのです。その上、自分の考えが支離滅裂だったとしても、ちゃんと指摘してくれる人に恵まれにくいので軌道修正ができなくてかわいそうです。

※その後、記者さんはコメント欄で匿名さん達と議論を続け、かなり変節していますので、興味があればリンク先のコメント欄も参照下さい。

というか、この記事のどこがオーマイニュースなんだ?????

オーマイポエムだろ。









  ※ コメント認証制です。URL記述不可。久保田直己さんの名誉を毀損したり誹謗中傷する書き込みは固くお断りします。
※ 全角換算400文字超を入力するとコメント飛びます。要分割投稿。