2020年02月13日

【映画評】さよならテレビ

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こちらの続き。いわゆるネットでの蔑称「マスゴミ」の正体を抉る怪作。
<東海テレビ「さよならテレビ」>東京キー局では絶対放送されない衝撃作
業界騒然! 東海地方限定番組「さよならテレビ」は何がすごいのか? | 文春オンライン

前作たる2016年の「【映画評】ヤクザと憲法」面白かったし、本作が話題になったのが2018年12月でしたので足掛け2年後にようやく鑑賞と相成りました。

映画『さよならテレビ』公式サイト

イントロダクション
今は昔。テレビは街頭の、お茶の間の、ダントツの人気者だった。豊かな広告収入を背景に、情報や娯楽を提供する民間放送は、資本主義社会で最も成功したビジネスモデルの一つだった。しかし、その勢いはもうない。「テレビは観ない」と公言することがクールだった時代を通り越し、今はテレビを持たない若者も珍しくない。マスメディアの頂点でジャーナリズムの一翼を担ってきたテレビが、「マスゴミ」と揶揄されるようになって久しい。これは市民社会の成熟か、あるいはメディア自身の凋落か…。今、テレビで、何が起きているのか? 『ホームレス理事長』『ヤクザと憲法』のクルーが、自社の報道部にカメラを入れた。

本作は東海テレビ開局60周年記念番組「さよならテレビ」(77分)に新たなシーンを加えた待望の映画化である。自らを裸にしていくかのような企画は、取材当初からハレーションを引き起こした。そして、東海地方限定で放送されるやいなや、テーマだけでなく、その挑発的な演出が、異例の大反響を呼んだ。番組を録画したDVDが、まるで密造酒のように全国の映像制作者に出回った。テレビの現場は日々、何に苦悩し、何を恐れ、どんな決断を迫られているのか。果たして、今のテレビにレゾンデートルはあるのか?

薄っぺらいメディアリテラシーは、もうたくさん。テレビの今を活写する。




テーマは多岐に亘りますがベースとなるのが(順不同)
1)怪しいお米セシウムさんその後
2)報道部の視聴率至上主義
3)提灯報道(是非とも案件=Z)
4)無能な正義マン契約記者
5)無能な外注制作スタッフ
6)終始怒鳴り散らす報道部上長
7)不祥事の尻拭き要員と化した萎縮する冠ニュースキャスター

闇だなぁ〜と感じたのが巨悪の本丸と思われる経営陣や報道部門幹部の描写がごっそり抜け社内弱者メインでの展開になっていること。ま、大人の事情だから仕方ないけどね。

個人的に印象深かったのがモザイク無しでオンエアされた放送事故瞬間のスタジオどよめき(ループ録画機能の由)と、一年契約社員の50過ぎ正義マン記者の青臭い考え方。座右の書が劇場型捏造報道記者の起源「本多勝一」だそうでホンモノのホンカツ信者初めて見た。ジャーナリストあるべき論について延々力説されていたけれど視聴者が望むのは「あなたが導いてくれる正義」ではなく「事実を正確に伝える報道」なんだけどね。それが正義か悪か判断する権利はあなたじゃなく視聴者に委ねてくださいよ。この当時あなたが声を張り上げ戦っていたアベシンゾーの「共謀罪」は法案成立後どうなったの?誰か一人でも共謀罪で摘発されたの?共謀罪で日本は終わったの?ねえねえどんな気持ち?と思いつつ鑑賞していました。不安定な身分と社内格差に対する怒りの激情で政権叩き国民煽る各種法案お祭り終わって飲む酒は格別だろうね。とか飲み屋でクダ巻いているシーン見て思った。ステレオタイプな正義記者先生だなと。そうそう。渡邉くんはニヤニヤ笑い癖を止めよう。私達は正義ジャーナリスト陣随一の勝ち組と称される青木理先生みたいでみっともないよ。そのにやけ顔。

あと、エンディングのオフレコカットが意地悪だったわ。

最近ならテレビ朝日にキレ者がいれば例の「報道ステーション派遣スタッフ一斉解雇事件」ドキュメンタリー化すれば面白いけどあの局では根本的に無理っぽい。またやらかした。管理職が全員バカ。
テレ朝・報ステの“報復”派遣切り騒動 セクハラ告発が原因か
テレビ朝日「10万円でできるかな」にヤラセ発覚 宝くじ企画、実際は数十万円購入 | デイリー新潮


満足度(5点満点)
☆☆☆☆











コメント
やっぱり薄っぺらじゃねーか(鼻ホジ
>社内弱者メインでの展開
内容以前にコレを作った人間がインタビューに「マスゴミなポイントを探していたんですけど発見できなかったんすよ(はぁと」なコメントをしている時点で銀翼の無いイカロスっぽいナニカと観る前から解釈しているスミダ(白目
>管理職が全員バカ
ギリギリセーフさんのジャパン精神が溢れる昭和コントを見れば判る事だろいい加減にしろ(適当擁護
Posted by 投了した at 2020年02月13日 20:16
名古屋のメディアが輝いていた時代は、
もう遠い昔
Posted by 名無しのぱよぱよちーん at 2020年02月13日 22:40
この作品の監督が言うには、この作品を見て、面と向かって文句を言ってくるのは、局の管理職以上の年配の人間達が多く、下の人達や若者はむしろ好意的 らしいです。

上層部に対しては切り口マイルドでも、文句があるらしいです。
Posted by 名無しのぱよぱよちーん at 2020年02月14日 09:22
>マスメディアの頂点でジャーナリズムの一翼を担ってきたテレビが、「マスゴミ」と揶揄されるようになって久しい。これは市民社会の成熟か、あるいはメディア自身の凋落か…

簡単、「第三の波」ですよ。予言(予想)どおり。
Posted by 名無しのぱよぱよちーん at 2020年02月14日 11:34
いいなぁ、首切って貰えて
俺なんて社長にも役員のジジイにも散々文句言ってるのに
全然首切って貰えない
俺が居なくなると会社が立ち行かなくなるのわかってるから
Posted by 名無しのぱよぱよちーん at 2020年02月23日 13:27
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