2020年01月20日

【映画評】ジョジョ・ラビット

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すごい前評判いいので期待して鑑賞しましたが、なんか広義でいう「リベラル映画」でしてペーソスさや諧謔さ、ブラックジョーク風味はちょっと足らなかったです。どちらかというとアベ政治を許さない人向けだな。

映画『ジョジョ・ラビット』公式サイト

イントロダクション
第92回アカデミー賞R 作品賞/助演女優賞(スカーレット・ヨハンソン)ほか、6部門ノミネート 『マイティ・ソー バトルロイヤル』の〈天才〉タイカ・ワイティティ監督が贈る感動のヒューマン・エンターテイメント!
第二次世界大戦下のドイツ。空想の友人ヒトラーの助けを借りて立派な兵士を目指す10歳の少年ジョジョ。そんな彼の家にユダヤ人少女が匿われていた!
世界中から注目を集めるアカデミー賞R大本命の1本として話題騒然の本作が、作品賞・助演女優賞(スカーレット・ヨハンソン)の主要2部門をはじめ、脚色賞・編集賞・美術賞・衣裳デザイン賞と見事6部門にノミネート!
物語の舞台は、第二次世界大戦下のドイツ。10歳の少年ジョジョは、空想上の友達であるアドルフ・ヒトラーの助けを借りて、青少年集団ヒトラーユーゲントの立派な兵士になろうと奮闘していた。しかし、心優しいジョジョは、訓練でウサギを殺すことができず、教官から〈ジョジョ・ラビット〉という不名誉なあだ名をつけられる。そんな中、ジョジョは母親と二人で暮らす家の隠し部屋に、ユダヤ人少女エルサが匿われていることに気づく。やがてジョジョは皮肉屋のアドルフの目を気にしながらも、強く勇敢なエルサに惹かれていく──。
ジョジョ役には、何か月も続いていたオーディションを一瞬で終わらせたという、ローマン・グリフィン・デイビス。愛くるしいヴィジュアルに、これが映画初出演というナチュラルな初々しさと、激しく心を打つ天才的な演技力をあわせもつ、驚異の新星の登場だ。ナチスは国を救うヒーロー集団だと洗脳されていたドイツの典型的な少年だったジョジョが、ユダヤ人少女との交流から変わっていく姿をエモーショナルに体現した。
ユダヤ人少女を自宅に匿い、ナチスという腐敗した権力に抗うジョジョの母親ロージーには、ハリウッドのトップスター、『アベンジャーズ』シリーズのスカーレット・ヨハンソン。戦時下でも、おしゃれを楽しみ、ダンスを踊り、豊かで人間らしい暮らしが戻ってくることを切に願うロージーを、強く美しく艶やかに演じた。
ジョジョの人生を大きく変えるユダヤ人少女エルサには、ニュージーランド出身の若手女優で、自国のTVシリーズへの出演で数々の賞に輝くトーマシン・マッケンジー。クールでシニカルなエルサが、本当のカッコよさとは何かをジョジョに教えていく姿が爽快だ。
ナチスのクレンツェンドルフ大尉役には、『スリー・ビルボード』でアカデミー賞Rを受賞したサム・ロックウェル。熱烈なヒトラー信奉者かと思いきや、ドイツの敗戦を予測するアウトローな大尉を、破天荒かつダイナミックに演じた。また、『ビッチ・パーフェクト』シリーズで絶大なインパクトを与え、超大作『キャッツ』にも出演するレベル・ウィルソンがヒトラーユーゲントの強烈な教官に扮する。
監督、脚本を手掛け、ジョジョの想像上の友達アドルフ・ヒトラー役まで全うし、恐るべき才能を発揮したのは、ニュージーランド出身のタイカ・ワイティティ。『マイティ・ソー バトルロイヤル』でのアクションとユーモアを絶妙なバランスで配したストーリーテリングで熱狂的な人気を獲得し、『マイティ・ソー』シリーズの4作目となる最新作の監督も任され、今や21世紀のエンターテイメント界の最重要人物となる“天才”だ。音楽は『カールじいさんの空飛ぶ家』でオスカーに輝いたマイケル・ジアッチーノ。
戦争への辛口のユーモアをきかせたハートフルなコメディの形をとりながら、困難の中にあっても輝く希望と生きる喜びをビートルズ、デヴィッド・ボウイ、トム・ウェイツらの名曲にのせて力強く謳い上げ、世界中が笑い涙する傑作、ここに誕生。

ストーリー
10歳のジョジョ(ローマン・グリフィン・デイビス)は、ひどく緊張していた。今日から青少年集団ヒトラーユーゲントの合宿に参加するのだが、“空想上の友達”アドルフ(タイカ・ワイティティ)に、「僕にはムリかも」と弱音を吐いてしまう。アドルフから「お前はひ弱で人気もない。だが、ナチスへの忠誠心はピカイチだ」と励まされたジョジョは、気を取り直して家を出る。
時は第二次世界大戦下、ドイツ。ジョジョたち青少年を待っていたのは、戦いで片目を失ったクレンツェンドルフ大尉(サム・ロックウェル)や、教官のミス・ラーム(レベル・ウィルソン)らの指導によるハードな戦闘訓練だった。何とか1日目を終えたもののヘトヘトになったジョジョは、唯一の“実在の友達”で気のいいヨーキーとテントで眠りにつくのだった。
ところが、2日目に命令通りウサギを殺せなかったジョジョは、教官から父親と同じ臆病者だとバカにされる。2年間も音信不通のジョジョの父親を、ナチスの党員たちは脱走したと決めつけていた。さらに、〈ジョジョ・ラビット〉という不名誉なあだ名をつけられ、森の奥へと逃げ出し泣いていたジョジョは、またしてもアドルフから「ウサギは勇敢でずる賢く強い」と激励される。元気を取り戻したジョジョは、張り切って手榴弾の投てき訓練に飛び込むのだが、失敗して大ケガを負ってしまう。

ジョジョのたった一人の家族で勇敢な母親ロージー(スカーレット・ヨハンソン)がユーゲントの事務局へ抗議に行き、ジョジョはケガが完治するまでクレンツェンドルフ大尉の指導の下、体に無理のない奉仕活動を行うことになる。  その日、帰宅したジョジョは、亡くなった姉のインゲの部屋で隠し扉を発見する。恐る恐る開くと、中にはユダヤ人の少女が匿われていた。ロージーに招かれたという彼女の名はエルサ(トーマシン・マッケンジー)、驚くジョジョを「通報すれば? あんたもお母さんも協力者だと言うわ。全員死刑よ」と脅すのだった。
最大の敵が同じ屋根の下に! 予測不能の事態にパニックに陥るジョジョだったが、考え抜いた末にエルサに「ユダヤ人の秘密を全部話す」という“条件”をのめば住んでいいと持ち掛ける。エルサをリサーチして、ユダヤ人を壊滅するための本を書くことを思いついたのだ。その日から、エルサによるジョジョへの“ユダヤ人講義”が始まった。エルサは聡明で教養とユーモアに溢れ機転も利き、ジョジョは次第にエルサの話と彼女自身に惹かれていく。さらには、ユダヤ人は下等な悪魔だというヒトラーユーゲントの教えが、事実と異なることにも気づき始める。
そんな中、秘密警察のディエルツ大尉が部下を引き連れて、突然、ジョジョの家の“家宅捜索”に訪れる。ロージーの反ナチス運動が知られたのか、それともエルサの存在が何者かに通報されたのか──緊迫した空気の中、エルサが堂々と現れインゲになりすます。その場は何とか成功するが、事態は思わぬ方向へ──大戦が最終局面を迎える中、新たに生まれたジョジョとエルサの“絆”の行方は──?




ナチス政権時のドイツドキュメンタリーフィルムをバックにビートルズのドイツ語版「抱きしめたい」が流れるスタイリッシュなオープニングにおぉ!ってな感じでしたが、ジョーカーの「ホワイトルーム」、アイリッシュマンの「レイラ」みたいな感じではなく音楽ファン的には出落ち感。一応エンディングではデヴィッド・ボウイなんかも流れるんですけどね。

少女が「ユダヤ人の秘密」を少年に教える訳ですが、これ日本版だったら「女性器が横割れ」とかだったんだよな。

戦争が終わり隠れていたユダヤ少女が通りでダンスを踊る印象的なエンディングなのですが、シネフィル的には残念ながらナチス解放後に入れ替わり侵入してきたソ連兵に集団レイプされる映画「夜明けの祈り」や「ベルリン陥落1945 」なんかを惹起する切なさ。映画である以上「切り取り」は仕方ない事なのだけれど、その後、あの街で何が起こったのかまで知識として知っておくと更に奥深さは味わえます。そんな単純なものではない。

戦時下のユダヤ題材映画はかなりの数を鑑賞していますが、コメディであることを織り込んだとしても正義マン先生が絶賛するほど本作はそこまでご立派な映画ではないと思うよ。あと小説「戦争は女の顔をしていない 」のコミック化が始まっているので、本作に拍手喝采し朝から晩まで「安倍死ね安倍死ね」言っている正義マンもたまにはソ連兵や共産党の実態を学んだらいいと思うんだ。あと陥落直後のベルリンのお話もね。

満足度(5点満点)
☆☆☆





Posted by kingcurtis 固定リンクComments(3)映画 
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コメント
ユダヤ人といえば、割礼ですよね。
みんなの前で赤ん坊の割礼をする儀式を含め、ユダヤ人ネタは
「Mrs. Marvelous」 でおもしろおかしく使われてたのが印象的です。
Posted by 名無しのぱよぱよちーん at 2020年01月20日 13:22
>「Mrs. Marvelous」
じゃなくて、The Marvelous Mrs. Maisel っしょ。
Posted by 名無しのぱよぱよちーん at 2020年01月21日 00:45
この作品は予告編と監督のインタビューで満漢全席なのだ・・
Posted by 投了した at 2020年01月21日 21:13
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