2020年01月14日

【映画評】パラサイト 半地下の家族

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昨年度のパルムドール受賞作品。例の不思議ちゃん映画評論家が「パルムドール受賞したのに韓国映画というだけで日本では配給されないのです」という清々しいバズマーケティングをぶちかましていたのでハードル上げて鑑賞しましたが、そこまで言うほど面白いかこれ?アカデミー作品賞にもノミネートされたけど、仮に本作がマリッジストーリーやジョーカー、1917押しのけ最優秀作品賞受賞するのなら、韓流音楽同様、青瓦台の文化振興工作費に世界が屈することが証明されてそれはそれで面白そう。
アカデミー賞ノミネート発表!『パラサイト』韓国映画として初の作品賞、辻一弘も4度目のノミネート | cinemacafe.net

映画『パラサイト 半地下の家族』オフィシャルサイト

イントロダクション
カンヌ国際映画祭では、審査員満場一致で[最高賞]パルムドールに輝いた『パラサイト 半地下の家族』。タランティーノ、ジャームッシュら名匠の話題作を抑え、韓国映画として初の同賞受賞という歴史的快挙を成し遂げた。その後も各国の映画祭を席巻。第92回アカデミー賞R国際長編映画賞韓国代表にも選出され、受賞が有力視されている。メガホンを取ったのは『殺人の追憶』『グエムル-漢江の怪物-』など、世界がその才能を絶賛する若き巨匠ポン・ジュノ。本作では、あらゆるジャンルを完璧に融合させながら、いま世界が直面している貧富格差への痛烈な批判をも内包した、超一級のエンターテインメントとして描き切った。韓国動員1,000万人突破、フランス動員150万人突破、香港・台湾では歴代パルムドール受賞作品において最多動員数を記録。さらには6か国で韓国映画の動員記録を塗り替えるなど、全世界で爆発的盛り上がりをみせる傑作が、いよいよ日本に上陸する。

全員失業中。日の光も、電波も弱い“半地下住宅”で暮らす貧しいキム一家。大学受験に失敗し続けている長男ギウは、ある理由からエリート大学生の友達に家庭教師の仕事を紹介される。身分を偽り訪れた先は、IT企業を経営するパク社長一家が暮らす“高台の大豪邸”。思いもよらぬ高給の“就職先”を見つけたギウは、続けて美術家庭教師として妹ギジョンを紹介する。徐々に“パラサイト”していくキム一家。しかし、彼らが辿り着く先には、誰にも想像し得ない衝撃の光景が待ち構えていた―。ツイストを効かせながら猛烈に加速していく100%予測不能な展開。喜怒哀楽、全ての感情が揺さぶられる、唯一無二の最高傑作が誕生した!

貧しい一家の大黒柱ギテクを演じるのは、『殺人の追憶』をはじめポン・ジュノ監督と4度目のタッグを組む国際的名優ソン・ガンホ。変幻自在な圧巻の演技で、加速していく物語を牽引する。共演には、『最後まで行く』イ・ソンギュン、『後宮の秘密』チョ・ヨジョン、『新感染 ファイナル・エクスプレス』チェ・ウシクなど、個性豊かな実力派の面々が集結。さらには、撮影を『哭声/コクソン』ホン・ギョンピョ、美術を「オクジャ/okja」イ・ハジュンが手掛けるなど、国内外で活躍する一流のスタッフが揃った。生活感溢れる半地下住宅、洗練されたモダンな豪邸、そして周囲の街並み…実在するかのような説得力を持ちながら、驚異的なスケール感がある空間は「道以外すべてセット」という大規模なオープンセットで撮影された。ポン・ジュノ監督のこだわりが細部まで濃密に感じられる完璧な映像は、一瞬にして観る者を魅了し、物語へと引き込んでいく。

ストーリー
過去に度々事業に失敗、計画性も仕事もないが楽天的な父キム・ギテク。そんな甲斐性なしの夫に強くあたる母チュンスク。大学受験に落ち続け、若さも能力も持て余している息子ギウ。美大を目指すが上手くいかず、予備校に通うお金もない娘ギジョン… しがない内職で日々を繋ぐ彼らは、“ 半地下住宅”で 暮らす貧しい4人家族だ。

“半地下”の家は、暮らしにくい。窓を開ければ、路上で散布される消毒剤が入ってくる。電波が悪い。Wi-Fiも弱い。水圧が低いからトイレが家の一番高い位置に鎮座している。家族全員、ただただ“普通の暮らし”がしたい。「僕の代わりに家庭教師をしないか?」受験経験は豊富だが学歴のないギウは、ある時、エリート大学生の友人から留学中の代打を頼まれる。“受験のプロ”のギウが向かった先は、IT企業の社長パク・ドンイク一家が暮らす高台の大豪邸だった。

パク一家の心を掴んだギウは、続いて妹のギジョンを家庭教師として紹介する。更に、妹のギジョンはある仕掛けをしていき…“半地下住宅”で暮らすキム一家と、“ 高台の豪邸”で暮らすパク一家。この相反する2つの家族が交差した先に、想像を遥かに超える衝撃の光景が広がっていく。

監督コメント
違った環境や状況に身を置く人々が、同じ空間に一緒に住むことは容易ではありません。この悲しい世界では、共存や共生に基づく人間関係が成り立たず、あるグループが他のグループと寄生的な関係に追いやられることが増えています。

そのような世界の真っ只中で、生存をかけた争いから抜け出せずに奮闘する家族を誰が非難したり、“寄生虫”と呼ぶことができるでしょう?

彼らは初めから“寄生虫”であったわけではありません。彼らは私たちの隣人で、友人で、そして同僚だったのにも関わらず、絶壁の端に押しやられてしまっただけです。

回避不能な出来事に陥っていく、普通の人々を描いたこの映画は「道化師のいないコメディ」「悪役のいない悲劇」であり、激しくもつれあい、階段から真っ逆さまに転げ落ちていきます。

この止めることのできない猛烈な悲喜劇に、みなさまをご招待いたします。

監督:ポン・ジュノ






金回りが良くなった食卓に「サッポロビール」が出ましたが、あれって小金持ちのメタファー?韓国国民間でのあるあるネタ満載なのに小ネタが理解できない他国でヒットしている事象が面白い。

設定ガバガバですが力技で押し切る手法や観客に深く考える暇を与えない展開のスピーディーさは妙味深い。ケンチャナヨ精神っていうの?韓国映画の魅力なんでしょうね。とはいえ食事に喩えるとメインディッシュ食って軽いデザート食べたらそれで満腹なのに、そこからデザートのフルコースが始まるみたいな結末のダラダラ感、胃もたれ感は否めず。終盤10分は明らかに蛇足。

不思議ちゃん映画評論家は「US」「万引き家族」と共通のテーマとかなんとか評論しているそうですが、どちらかというとキム・ギドク「【映画評】レッド・ファミリー」譜系寄りのような。

ということでエンターテインメント作品としては良作でありますが、パルムドール作品として捉えると「んん?」という趣はあり。ま、苦戦する邦画界もこういう小気味よさは学んだらいいよね。個人的にこの手の映画ならハネケ作品が描く「家族」映画の方が大好き。

満足度(5点満点)
☆☆☆




Posted by kingcurtis 固定リンクComments(7)映画 
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コメント
万引き家族的な映画なんですかねえと見ても無いのに言ってみる。
Posted by worldwalker's weblog(・∀・)! at 2020年01月14日 11:56
>水圧が低いからトイレが家の一番高い位置に鎮座している。

どういう理屈なのかよくわからん。物理法則を無視してる?
Posted by 名無しのぱよぱよちーん at 2020年01月14日 23:49
製作費が日本円で12億円以上かかっているそうです。
集めるのに苦労はしたそうですが、
それだけかけられること自体羨ましい限り。
実写日本映画でそこまでカネを使える監督が現在居るでしょうか?
Posted by 名無しのぱよぱよちーん at 2020年01月15日 03:17
スリラー、SFの良くあるネタ。
一人だけど天井裏に住んでたって実話もあったし。
Posted by 名無しのぱよぱよちーん at 2020年01月15日 09:34
>設定ガバガバですが力技で押し切る手法や観客に深く考える暇を与えない展開のスピーディーさは妙味深い

これ、本当にこれ。
流行っているからと、センセの作品を考えずに
見に来たオバハン、お姉チャンのクライマックスの
ザワザワ感がたまらんかったです。

血には慣れているやろと。

伏線の挟み方がチトくどかったですかね。
Posted by ずみ at 2020年02月01日 17:54
いやー作品賞取っちゃいましたね。
その手の映画ではないと思いましたが、
まさかねぇ。
ノミネートを全部見たわけではないですからなんとも言えませんが
まぁアレですわね。
Posted by ずみ at 2020年02月11日 21:55
ノミネート10作品中7作品は鑑賞済ですが、もろにポリティカル・コレクトネス最優秀作品賞ですね
Posted by bob at 2020年02月12日 08:27
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