2020年01月09日

【映画評】イントゥ・ザ・スカイ 気球で未来を変えたふたり

このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック


 



全米公開時期など相まって結果オーライっぽい説も囁かれるアマゾンプライムビデオと劇場同時公開となった話題作。主要キャストは寝取られモノの傑作「【映画評】博士と彼女のセオリー」ペア再びと相成りました。

映画『イントゥ・ザ・スカイ 気球で未来を変えたふたり』公式サイト

イントロダクション
高度12000メートルを体感!!人類の限界に挑む2人の運命は―。奇跡の実話。興奮と感動の物語。
ジャンボジェットが実現してくれた人類の夢、高度10000mを超える空の旅。それを生身の身体で成し遂げた気象学者がいた。彼の名前はジェームズ・グレーシャー、時は1862年、イギリス。酸素ボンベ無しで気球に乗って、高度11277mまで上昇したのだが、これは現在でも破られていない記録なのだ。
ジェームズの目的は、気象予測を実現すること。その研究のために、大空で目にした一部始終を詳細な記録に残した。今を生きる私たちが、当たり前のように明日の天気を知ることが出来るのも、災害の警報を受け取ることが出来るのも、この飛行があってのことなのだ。
そんな人類の歴史の中でも重大な出来事を映画化したのは、ディズニーの実写版『美女と野獣』のプロデューサー、トッド・リーバーマン。企画に「惚れ込んだ」と語るリーバーマンの指揮のもと、高度11000m、気温マイナス50℃、酸素もほとんどない世界を、最先端の映像とドルビーアトモスのレコーディング技術で、リアルかつダイナミックに再現。スクリーンの前に座るだけで、どこまでも青い大空や太陽に輝く雲の美しい光景から、恐るべき嵐と極寒の世界、光輪や蝶の群れなど地上では目にできない神秘的な現象までを体験。まるで気球に同乗しているかのような、臨場感を限界まで極めた体感型アドベンチャー・エンタテインメントの誕生!

ストーリー
堅物の気象学者と、自由奔放な気球操縦士 気象予報の未来を変えた正反対のふたりの、深い絆と壮大な旅路の物語

天気を予測することが出来ると唱える気象学者のジェームズは、学界からは荒唐無稽とバカにされ、調査飛行の資金も集められずにいた。諦めきれないジェームズは、気球操縦士のアメリアに「空に連れていってほしい」と頼み込む。2年前に夫を亡くしてから、生きる気力さえ失っていたアメリアだが、悲しみから立ち直るための飛行を決意する。ようやくスポンサーも現れ、アメリアのショーとして、高度の世界記録に挑戦することになる。観客の熱い声援に送られ飛び立った二人だが、立場と目的の違いから狭いバスケットに険悪な空気が流れる。だが、高度7000mの世界記録を破った後、想像を絶する自然の脅威に次々と襲われた二人は、互いに命を預けて助け合うしかなかった。果たして、前人未到の高度11000mで、二人を待ち受けていたものとは──?

科学の力を純粋に信じ、研究には熱くまい進するが、人とのコミュニケーションには不器用なジェームズにはエディ・レッドメイン。実在のフランスの気球操縦士をモデルにした、女性に自由が与えられていなかった時代に、社会の常識にとらわれずに生きるアメリアには、フェリシティ・ジョーンズ。『博士と彼女のセオリー』で天才物理学者スティーヴン・ホーキング博士と、彼を長年支え続けた妻ジェーンに扮したオスカー俳優コンビが、再び困難を共に乗り越えて結ばれる男女の至高の絆を演じ、観る者の心を熱く揺さぶる。
監督は、主にイギリスのTVシリーズで活躍するトム・ハーパー、脚本は『ワンダー 君は太陽』のジャック・ソーン。音楽は『ゼロ・グラビティ』でアカデミー賞Rに輝いたスティーヴン・プライス。
好奇心と勇気が想像を超える未来を連れてくることを教えてくれる、壮大なスペクタクル・エンタテインメント。

プロダクションノート
奇跡の再共演。W主演のキャスティング
エディ・レッドメインとフェリシティ・ジョーンズは、大成功を収めた『博士と彼女のセオリー』での共演のあと、再び共演できる作品を探していた。
プロデューサーのトッド・リーバーマンは「このふたりには他の役者には望めない太い結びつきがある。本作の課題は、劇中の70パーセントが狭い気球のバスケットの中が舞台になるということだ。となると、主演のふたりの相性が良いことが必須条件だった。」と語る。
エディ・レッドメインは、この企画の惹かれたポイントについて「本作の脚本は、今までに読んだどんな脚本とも全く違っていた。直感的に、心を動かすものだと思った。この脚本は驚嘆を呼び起こし、それがとても新鮮に感じた。僕たちは、下を向いて内面に目を向けさせられるような時代に生きている。一方本作は、上を向くことを夢見る物語だったからね」
フェリシティ・ジョーンズは「本作の中で気球は希望の象徴だと思っている。楽観主義と、どんなことも可能だという気分に満ちている作品です」と語る。
ふたりは脚本を読んですぐ、再び共演することに決めた。「エディと私は、まるでボクサーのようね」と、ジョーンズは語る。「私たちは、一緒にリングに戻れてとてもうれしかったの。私たちは、お互いを刺激して、常に様々なことを試し、お互いが満足する演技を見つけるまで続けるの。そんな慣れ親しんだ仕事相手とまた共演できて、素晴らしかったわ」
そしてレッドメインは「このふたりには、親密さと情熱がなければ意味がなかった。フェリシティは気の毒だったよ!まるで、何カ月も小さな気球の中で僕と暮らしているようだった(笑)」と語った。

映画のため、新たに気球を建造
今作では、19世紀当時のガス気球の、完全に機能する正確なレプリカを建造した。美術監督のデヴィッド・ヒンドルとクリスチャン・ヒューバンドが担当した。
デヴィッド・ヒンドルはこう語る。「宇宙船の映画セットを想像してほしい。宇宙船を建造して、それを飛ばそうなんてまず思わないよね。でも僕たちは、やってしまったんだよ!
天候のうつろいやすさ、墜落の可能性、空の上にいるという予測不能な状態もあったのが想像以上に大変だったんだ。」
クリスチャン・ヒューバンドは「気球界のエキスパートにお願いして助けてもらった。現代に生きる気球乗りのレジェンドたちと連携したことで、僕たちは気球の飛行と技術を学んだ」と話し、さらに「過去に映画で撮影された気球は、ガス気球に見せかけて作られた熱気球だったんだ。監督のハーパーのこだわりで、僕たちは世界で初めて1800年のガス気球のレプリカを建造した。多くの作品では、コストによって実現できなかったことをやってのけたんだ」
ヒューバンドは語った。「僕は時々以前に手掛けた仕事で、どれがおもしろくて再挑戦したいかと考えることがある。本作はもう断トツの一番だ。だって、空を飛ぶ機械を設計することなんて、人生でないからね!」

空での撮影、リアリティの追及
最初からハーパー監督の目的は、観客を気球に乗せるような経験をさせることだった。
その実現のため、撮影はできる限り空中で行われた。最も命がけのシーンとなる、アメリアが気球の外面を登る場面も空中で撮影された。この場面はリアリティを実現するために、まず、ジョーンズが撮影所で気球の上に登り。次にスタントと共に900メートル上空を飛んでいる気球に登り、最後にヘリコプターから1万1000メートル上空の展望を撮影した。
ジョーンズとレッドメインにとっても、気球で飛びながらの撮影は決して忘れられない経験となった。ジョーンズが語る。「壮大だった。気球で飛ぶことは、ほんとに特別だった。気球飛行が素晴らしいのは、何が起こるか分からなくて、どこに着陸するか分からないところ。風に身をまかせるしかないの」
レッドメインも振り返る。「気球は、常に熱狂の的だった。ある日の朝、僕たちはオックスフォードの上空を飛んでいた。人々は見上げて、僕たちに手を振っていたんだ。どこに着陸するか分からなかったり、空中に身をまかせることが、人を魅了するんだね。気球を着陸させるときは、ただ門のある野原を探して、家畜がいませんようにと願い、幸運を祈るだけだったんだ!」
カメラマンのスティールも興奮気味に語る。「カメラマンとして、本当に神からの贈り物のような映画に出会えた。僕たちは、驚くべき空の景色の周辺を気球で漂いながら撮ったんだ。世界で最高の仕事をさせてもらったよ」

驚異の身体能力とキャストのプロ意識
役者に高所でのアクションが要求された本作。レッドメインは語る。「まず知ってほしいのは、ジェームズよりアメリアがずっと多くの肉体的に激しい動きをすることだ。本作でフェリシティが見せる肉体的能力は素晴らしいものだった。彼女の身体能力を見たら僕は恥ずかしいくらいだよ」
ジョーンズは、何週間もスタントのリハーサルをしてプロの空中曲芸師と訓練をしてから、空での演技に備えた。高さ600メートルの気球で、ジョーンズはロープを実際によじのぼって、バスケットから出て気球に登った。
プロデューサーのリーバーマンは畏敬の念を持って振り返る。「フェリシティは、今まで仕事をした中でも最もタフな人だ。彼女はアクションスターで、疑う余地なく怖いもの知らずだ」
監督のハーパーにとって、役柄を演じながら同時に難しいスタントをやり遂げるジョーンズの能力は驚きだった。「フェリシティがスタントに耐えながら、同時にアメリア・レンの優美さや繊細さを保ち続けた強さとスタミナは、見ていて本当に素晴らしかった」
レッドメインとハーパーは、リアリティのためだけではなく、グレーシャーが高所で感じたことを理解するために、低酸素訓練を受けた。高空で酸素が乏しくなった脳の感覚をシミュレーションした。また、気球が凍るような寒さに直面したシーンの間、撮影所の中で気球の周りに冷却ボックスが作られて、撮影中に役者の息が見えるようにした。さらに、役者はテイクの合い間、氷の中に手を浸していたので、スクリーン上での役者の震えや青い唇は本物だ。「俳優たちの役への献身は、驚くべきものだった」と、リーバーマンは感心した。

映画化への思い
本作の制作プロセスはユニークなものだった。ビクトリア朝時代の科学的探検と気象予報への希望について、約150年前のジェームズ・グレーシャーと仲間たちが行った画期的な挑戦のすごさへ、心からリスペクトを持って挑んだ。
ジョーンズは力を込めて語る。「これは希望と、どんなことでも可能だという気持ちについての映画。現代は、どんどん複雑で悩ましくなっている時代だから、楽天的で、人間は必死でやればすごい事ができるのだと人々に思い出させるような、素晴らしい映画になっている」
レッドメインは、ジョーンズに同意し、さらに「本作は僕にとって、自由と上を見ることの驚異についての映画。この映画の中心テーマは、周囲からの期待に対する反逆と、社会によって型にはめられることに対する拒絶だ」
最後に監督が締めくくる。「本作は、僕の中にあった子どもみたいな感嘆の念について教えてくれた。人類が前進して、みんなの生活を向上させる秘訣を見つけ出す可能性についても教えてくれた。探検や不可能とされる未開の分野を切り開こうとする考えは、いつの時代にも通用する。それは現代の宇宙の旅でも、1862年の気球飛行でも同じなのだ。常に、突きとめるべき新しい未開の分野があるのだ」





極論に振ると本作が属するのは「ワン・シチュエーション・スリラー」な訳でして、だったらリズムを削ぐカットバックでの過去の回想シーンなど全て切り捨て、時系列順で編集した方がテンポよく見られたのではと思う次第。制作側が力説する撮影時の危険と隣り合わせの「リアルさ」はあまり感じされなかったなぁ。追求するスタッフには頭が下がるけど、いまいちスクリーン越しに伝わらないのはCG慣れしたオーディエンス側の鑑賞力低下が原因?あるいは観せ方の工夫?

「絶対に映画館で観るべき」なる配給会社によるプロモートの背景に様々な大人の事情が垣間見えますが
映画館の大スクリーン&大音響で体感すべき、3つの理由。 | 映画『イントゥ・ザ・スカイ 気球で未来を変えたふたり』公式サイト
本作の内容なら50インチ以上のTVモニターに繋げば全然問題ないんじゃない?映画好きならみなサブスク配信映画をTVモニターで鑑賞していると思うけど。

さらに踏み込んで申し上げますと本作はアマプラ会員無料ではありますが、こういう規模の大作なら通常のアマプラ有料課金(300円〜)設定にて劇場と同時配信とし、視聴者に選択させたらいいのでは?最近のアマゾンストゥディオズ作品なら「男と女の観覧車」「ビューティフル・デイ」「ビューティフル・ボーイ」「サスペリア」なんか名作揃いだし、映画配信という局地戦でネットフィリックスと勝負するなら膨大な絶対アカウント数を背景とした配信の即時性ではと思います。劇場日本未公開且つ評価高いアマプラ映画作品なら「一人っ子の国」「ブリタニー・ランズ・ア・マラソン」が無料で視聴出来るので当ブログと映画の趣味が近い人は是非。

満足度(5点満点)
☆☆☆









Posted by kingcurtis 固定リンクComments(1)映画 
Edit








コメント
アマプリで観ましたがなかなか楽しかったです
というかおねーさん身体能力ありすぎw
しかし出発の時に傍観者の中に明らかにアジア系女性が映ってたのはだいぶ違和感ありました。あれ誰だろう?
Posted by 名も無き友愛伝道師 at 2020年01月21日 01:26
  ※ コメント認証制です。URL記述不可。久保田直己さんの名誉を毀損したり誹謗中傷する書き込みは固くお断りします。
※ 全角換算400文字超を入力するとコメント飛びます。要分割投稿。