2019年07月25日

【京アニ放火テロ】大阪芸大リベラル教授「偽の夢を売り弱者や敗者を精神的に搾取し続ける京アニという会社は麻薬の売人以下」をサルベージ

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そもそも日本のヒップホップ「親に感謝」、Jポップ「逢いたくて震える」、アニメ「終わらない夏休み」、演歌「むせび泣き」、リベラル「SNSアカウントが乗っ取られた」ってのはお約束だろ。

炎上削除となった例の大阪芸大教授コラムですが、勇み足パターンとしては毎日新聞の炎上社説(被害が拡大したのは防火体制の問題)、テレビ朝日の冤罪報道(犯人はバリサク)と同根。

本件犯人の犯意が「京アニファンの好きが昂じて拗らせた」のならまだしも、ネットの書き込みで周知となった「俺のノートが京アニに思考盗撮された。京アニを爆破する」という手の施しようがない答えに対する解が「京アニマーケットがクリティカルな連中であるという自覚に欠けているのが原因」という時点で既に破綻。

そのマーケットがクリティカルな連中という掴みの箇所で、この手の代表的事例であるロバート・デ・ニーロ主演B級映画「ザ・ファン」とか、ジョン・レノンやジョディ・フォスター&レーガン大統領暗殺未遂事件をぶっ飛ばし(日本国内なら美空ひばり塩酸や松田聖子沖縄殴打、倉沢淳美、AKB川栄李奈等)、マニアックな「小金井」「学園モノアニメ」という、なんでそこを引いてきたロジックに、俺は何でも知っている全知全能正義マン町山智浩臭を感じます。臥煙さんかよ。

【小金井 女性タレント襲撃事件】被害女性を知る映画監督「今回の事件はストーカー犯罪。『地下アイドル』報道で事件の本質がどんどんズレてしまっている気がして本当に辛い」

中段は頷ける記述が続くけどそもそも初っ端から強引というか間違えているので結果ありきのグダグダ模様。京アニ=主力作品は学園モノを否定はしませんが、その上層に位置するジャパニーズアニメ=主力作品が学園モノを無視している時点でサヨクあるある詭弁の典型です。皮膚感覚的には邦画の学園モノ構成比も似たようなものでしょう。

論より証拠として当ブログ昨日のエントリーを孫引きすると(赤字が学園モノ。京アニ作品はひとつもないよ)、この大阪芸大教授のペテン師振りが可視化されます。

【2019夏アニメ】3話終了時点 17作品短評
満足度A:鬼滅の刃(妖怪退治)、女子高生の無駄づかいソウナンですか?ダンベル何キロ持てる?手品先輩
満足度B:Dr.STONE、ヴィンランド・サガ(北欧譚)、からかい上手の高木さん2彼方のアストラ可愛ければ変態でも好きになってくれますか?
満足度C:キャロル&チューズデイ(音楽)、荒ぶる季節の乙女どもよ、通常攻撃が全体攻撃で二回攻撃のお母さんは好きですか?(熟女エロ)、魔王様、リトライ!(なろう)、まちカドまぞく、コップクラフト(冒険活劇)
満足度D:ありふれた職業で世界最強

蛇足ながら一介のうる星やつらファンとして、この人のように「ビューティフル・ドリーマー」のみを異常に持ち上げる人は概して作品群のことが全然分かっとらんなぁ。とは思います。大体「ビューティフル・ドリーマー」って何十年前の作品だよ?阪東妻三郎「雄呂血」殺陣シーンが全ての邦画に影響を与えたとかドヤ顔で言っている臨終前の爺さんと変わらん。それより「ビューティフル・ドリーマー」は同時上映の武田鉄矢映画が酷かったよな。訂正:吉川晃司映画でした

以下、グーグルキャッシュが残っていたので削除されたエントリーをフル転載。
終わりなき日常の終わり:京アニ放火事件の背景/純丘曜彰 教授博士

あまりに痛ましい事件だ。だが、いつか起こると思っていた。予兆はあった。たとえば、16年の小金井事件。熱烈なファンが豹変し、本人を襲撃。アイドルやアニメは、そのマーケットがクリティカルな連中であるという自覚に欠けている。

もとはと言えば、1973年の手塚プロダクションの瓦解に始まる。同じころ、もう一方のアニメの雄、東映からも労働争議で多くの人材が放出。かれらは、それぞれにスタジオを起こした。だが、これらのスタジオは、アニメの製作ノウハウはあっても、資金的な制作能力に欠けており、広告代理店やテレビ局の傘下に寄せ集められ、下請的な過労働が常態化していく。

そんな中で74年日曜夜に放送された『宇宙戦艦ヤマト』は、視聴率の低迷以前に予算管理と製作進行が破綻して打ち切り。にもかかわらず、時間帯を変えた再放送で人気を得て、77年に映画版として大成功。当初はSFブームと思われ、78年の『銀河鉄道999』や79年の『機動戦士ガンダム』が続いた。しかし、サンリオ資本のキティフィルムは、80年に薬師丸ひろ子主演で柳沢きみおのマンガ『翔んだカップル』の実写化で、SFではなく、その背景に共通しているジュブナイル、つまり学園物の手応えを感じており、81年、アニメに転じて『うる星やつら』を大成功させる。

このアニメの実際の製作を請け負っていたのが、手塚系のスタジオぴえろで、その応援として、同じ手塚系の京都アニメーションの前身が稼働し始める。そして、方向として決定的になったのが、84年、この監督だった押井守の映画版オリジナルストーリー『うる星やつら2 ビューティフル・ドリーマー』。SF色を取り入れた学園コメディで、学園祭の準備が楽しくて仕方ない宇宙人の女の子ラムの夢に世界が取り込まれ、その学園祭前日を延々と毎日、繰り返しているという話。

アニメには、砂絵からストップモーションまで、いろいろな手法があり、セル画式だけでも、『サザエさん』や『ドラえもん』のようなファミリーテレビ番組はもちろん、『ドラゴンボール』や『ワンピース』のような人気マンガを動かしたもの、『ベルサイユのばら』『セーラームーン』のような少女マンガ系、『風の谷のナウシカ』や『AKIRA』のようなディストピアSF、さらにはもっとタイトな大人向けのものもある。

にもかかわらず、京アニは、一貫して主力作品は学園物なのだ。それも、『ビューティフル・ドリーマー』の終わりなき日常というモティーフは、さまざまな作品に反復して登場する。たとえば、07年の『らき☆すた』の最終回24話は、『BD』と同じ学園祭の前日。エンディングでは、あえて『BD』のテーマ曲を下手くそに歌っている。つまり、この作品では、この回に限らず、終わりなき日常に浸り続けるオタクのファンをあえて挑発するようなトゲがあちこちに隠されていた。しかし、「エンドレスエイト」として知られる09年の『涼宮ハルヒの憂鬱』2期第12話から19話までとなると、延々とほとんど同じ夏休みのエピソードが繰り返され、『BD』に悪酔いしたリメイクのような様相を呈する。

もっと言ってしまえば、京アニという製作会社が、終わりなき学園祭の前日を繰り返しているようなところだった。学園物、高校生のサークル物語、友だち話を作り、終わり無く次回作の公開に追われ続けてきた。内容が似たり寄ったりの繰り返しというだけでなく、そもそも創立から40年、経営者がずっと同じというのも、ある意味、呪われた夢のようだ。天性の善人とはいえ、社長の姿は、『BD』の「夢邪鬼」と重なる。そして、そうであれば、いつか「獏」がやってきて、夢を喰い潰すのは必然だった。

なぜ学園物が当たったのか。なぜそれがアニメの主流となったのか。中学高校は、日本人にとって、最大公約数の共通体験だからだ。入学式、修学旅行、学園祭、卒業式。教室、体育館、登下校。だが、実際のファンの中心は、中高生ではない。もっと上だ。学園物は、この中高の共通体験以上の自分の個人の人生が空っぽな者、いや、イジメや引きこもりで中高の一般的な共通体験さえも持つことができなかった者が、精神的に中高時代に留まり続けるよすがとなってしまっていた。それは、いい年をしたアイドルが、中高生マガイの制服を着て、初恋さえ手が届かなかったようなキモオタのアラサー、アラフォーのファンを誑かすのと似ている。

夢の作り手と買い手。そこに一線があるうちはいい。だが、彼らがいつまでもおとなしく夢の買い手のままの立場でいてくれる、などと思うのは、作り手の傲慢な思い上がりだろう。連中は、もとより学園祭体験を求めている。だからファンなのだ。そして、連中はいつか一線を越えて、作り手の領域に踏み込んでくる。それが拒否されれば、連中がどう出るか、わかりそうなものだ。

『恋はデジャブ』(93)という映画がある。これもまた、同じ一日をループで繰り返しながら、主人公が精神的に成長するという物語。この話では、主人公だけでなく、周囲の人々も同じ一日を繰り返す。つまり、主人公の成長を待ってくれる。だが、映画と違って、現実は、そうはいかない。終わりの無い学園物のアニメにうつつを抜かしている間に、同級生は進学し、就職し、結婚し、子供を作り、人生を前に進めていく。記号化されたアニメの主人公は、のび太もカツオも、同じ失敗を繰り返しても、明日には明日がある。しかし、現実の人間は、老いてふけ、体力も気力も失われ、友人も知人も彼を見捨てて去り、支えてくれる親も死んでいく。こういう連中に残された最後の希望は、自分も夢の学園祭の準備の中に飛び込んで、その仲間になることだけ。

起業する、選挙に立候補する、アイドルになる、小説やマンガの賞に応募する、もしくは、大金持ちと結婚する。時代のせいか、本人のせいか、いずれにせよ、人生がうまくいかなかった連中は、その一発逆転を狙う。だが、彼らはあまりに長く、ありもしないふわふわした夢を見させられ過ぎた。だから、一発逆転も、また別の夢。かならず失敗する。そして、最後には逆恨み、逆切れ、周囲を道連れにした自殺テロ。

いくらファンが付き、いくら経営が安定するとしても、偽の夢を売って弱者や敗者を精神的に搾取し続け、自分たち自身も中毒に染まるというのは、麻薬の売人以下だ。まずは業界全体、作り手たち自身がいいかげん夢から覚め、ガキの学園祭の前日のような粗製濫造、間に合わせの自転車操業と決別し、しっかりと現実にツメを立てて、夢の終わりの大人の物語を示すこそが、同じ悲劇を繰り返さず、すべてを供養することになると思う。

(by Univ.-Prof.Dr. Teruaki Georges Sumioka. 大阪芸術大学芸術学部哲学教授、東京大学卒、文学修士(東京大学)、美術博士(東京藝術大学)、元テレビ朝日報道局『朝まで生テレビ!』ブレイン。専門は哲学、メディア文化論。最近の活動に 純丘先生の1分哲学 などがある。)

大阪芸大教授


参考までに「京アニファン=現実逃避する暗いオタク説」に拘泥する正義マン純丘先生とは真逆の「京アニファン=若くてファッショナブルなリア充説」を唱える文筆家の中川大地先生コメント。

今、「京アニ」のためにできること。事件の影響は計り知れないほど甚大 | 日刊SPA!
(前略)総合批評誌『PLANETS』で副編集長も務める文筆家の中川大地氏が話す。

「京アニ以前は、スタジオジブリの宮崎駿監督や『機動戦士ガンダム』の富野由悠季監督に始まり、庵野秀明監督の『新世紀エヴァンゲリオン』あたりまでは巨匠の時代であり、作品的には非現実的なファンタジーやSFが主流だった。ところが、21世紀になるとアニメは深夜アニメが主流となり、ニッチなユーザーに届ける小品となっていく。そのなかで頭角を現したのが京アニでした。

 京アニが勢いを増した’00年代前半は、ニコ動やユーチューブなどの動画サイト勃興期と重なる。学園モノの『ハルヒ』ではエンディングの“ハルヒダンス”が世界中で踊られ、作中の文化祭シーンではバンド演奏を緻密に描写していたが、要は、アニメの力で私たちの日常と地続きの舞台をキラキラ輝く風景として描いたのです。それがネット世代の若者の心に響き、“ハルヒダンス”を自分たちも踊り、それを動画サイトに投稿する文化を触発した。

 つまり京アニ作品は、ロケ地の聖地巡礼も含め、アニメを現実から逃避するためのファンタジーではなく、現実を拡張して楽しむためのツールに変えたのです」

 アニメといえばインドア系の暗いオタクが観るもの……そんな、先入観が支配していたが、『ハルヒ』以降、そのイメージがガラリと変わったのも事実だ。中川氏が続ける。

「京アニは、いわば“リア充オタク”を生み出したのです。実際、若くてファッショナブルでカワイイ女のコが、自らオタクを公言するようになった。『ハルヒ』を観た人がそうだったように、アニメをみんなで楽しんでいいものに変えた結果、観る人の実人生にポジティブな影響を与えた。ここに京アニの画期性があり、多くの人々に愛される理由の一端があります。

【続きエントリー】【京アニ放火テロ】「京アニ麻薬の売人説」で炎上した大阪芸大教授「記事削除」→「修正記事アップ」→「再度記事削除」というオモシロ蠕動運動開始したので差分してみた












コメント
ケッタイな苗字やな。

日本人ちゃうやろ。

大阪芸大に哲学科??

芸大出のピアノの先生に聞いてみよう。

という事で、気印無視。
Posted by 爺い at 2019年07月25日 10:13
福岡に帰って映画を見たら2倍お得だったあの頃。武田鉄矢の映画?「しりましぇーん」

知識自慢か自己紹介乙か知らんけど長々とdisって日ごろのうっぷん晴らしですか、そんな気持ちになるんなら学生相手の仕事辞めたら
Posted by ぬま at 2019年07月25日 10:38
キルブスw
己の妄想に現実を無理に当てはめようとして破綻するw
Posted by 名無しのぱよぱよちーん at 2019年07月25日 11:08
なお当人はラノベっぽい厨二な小説を書いてアマゾンで販売してるそうなw
Posted by 名無しのぱよぱよちーん at 2019年07月25日 12:37
ビューティフル・ドリーマーの同時上映って、
吉川晃司が東京まで泳いでやってきた!じゃなかったですっけ?

この教授
「なぜこんなこと言うかって?それは結局わたしが同類だからだ」
って文末につけときゃよかったのに。
Posted by 名無しのぱよぱよちーん at 2019年07月25日 13:42
その通り
「武田鉄矢主演坂本竜馬映画」かと思っていたけどググったら吉川晃司の「すかんぴんウォーク」でした。武田鉄矢は公開年が違うわ
Posted by bob at 2019年07月25日 13:48
臥煙さんで草。
Posted by 安純平 at 2019年07月25日 14:23
吉川晃司のは『すかんぴんウォーク』ですね。
『ビューティフル・ドリーマー』を見に行ったので、
こちらも見てるはずだけどさっぱり記憶なし。

『うる星やつら オンリー・ユー』と同時上映だった永瀬正敏主演の『ションベン・ライダー』はうっすらと覚えてるけど...。
Posted by 名無しのぱよぱよちーん at 2019年07月25日 22:30
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