2019年07月10日

【映画評】幸福なラザロ

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【映画評】夏をゆく人々」アリーチェ・ロルヴァケル女史最新作。

Bunkamura-2019-

イントロダクション
驚きと発見。世界が瞠目した新しい才能。
『幸福なラザロ』は、前作『夏をゆく人々』で鮮烈な印象を残し、世界が注目した才能アリーチェ・ロルヴァケル待望の監督最新作である。2018年カンヌ国際映画祭でパルムドールを受賞した『万引き家族』と共にコンペティション部門で話題をさらい、見事脚本賞を受賞。北米公開時には、マーティン・スコセッシが絶賛し、映画完成後にプロデューサーに名乗りを上げる異例のバックアップをするなど、観た人を感動の渦に巻き込んでいる。

実際に起きた詐欺事件から着想された寓話的ミステリー。
ラザロの無垢なる魂がもたらす圧倒的な幸福感に満たされる――。
時は20世紀後半。イタリアの小さな村で純朴なラザロと村人たちは、小作制度の廃止を隠蔽する侯爵夫人に騙され、社会と隔絶した生活を強いられていた。ところが夫人の息子タンクレディが起こした誘拐騒ぎをきっかけに、村人たちは初めて外の世界へ出て行くことになる。だが、ラザロにある事件が起き・・・。

フェリーニ、ヴィスコンティ、パゾリーニ、イタリア映画史に燦然と輝く巨匠たちの遺伝子を受け継ぐロルヴァケル監督は、本作で時空を超えた壮大なドラマを生み出し、新しい地平を切り開いた。
『幸福なラザロ』は、1980年代初頭にイタリアで実際にあった詐欺事件を知った監督の驚きから生まれた。人間が享受してきた文明はそのスピードを加速させ、人間を疲弊させ、世界を荒廃させた。富める者はさらに富み、持たざる者はさらに失う現代に、世界をありのままに見つめるラザロの汚れなき瞳はあまりにも衝撃的だ。その無垢なる魂は観る者を浄化し、かつて味わったことのない幸福感を与えてくれるだろう。そして思いもよらぬ展開を経て迎えるクライマックスは、私たちに忘れがたき至福の映画体験をもたらすはずだ。

息をのむような美しい映像とキャストたち
自然の厳しさと美しさを余すところなくスクリーンに映し出すのは、『夏をゆく人々』でも撮影を担当したエレーヌ・ルヴァール。今作もデジタルではなく、スーパー16mmフィルムで撮影された。
ラザロ役のアドリアーノ・タルディオーロは、高校在学中に1000人以上の同世代男子の中から監督に発掘された新星。その無垢な瞳は見る者の心を溶かし、まさに現代に蘇ったラザロを体現し圧倒的だ。また今やイタリア映画界を代表する女優であり、監督の実の姉であるアルバ・ロルヴァケルが前作に続いて出演。侯爵夫人をロベルト・ベニーニの公私にわたるパートナーであり、『ライフ・イズ・ビューティフル』などで知られる女優ニコレッタ・ブラスキが演じる。 

ストーリー
渓谷で外の世界と隔絶されたインヴィオラータ村(「汚れなき村」の意)。村人たちは領主であるデ・ルーナ侯爵夫人(ニコレッタ・ブラスキ)に支配されていた。
彼らの中に誰よりも働き者の若い農夫がいた。彼の名はラザロ(アドリアーノ・タルディオーロ)。お人好しが過ぎるあまり仲間から軽んじられ、仕事を押し付けられていた。
ある時、侯爵夫人の美しい息子タンクレディ(ルカ・チコヴァーニ)が町からやってくる。タンクレディはラザロを仲間に引き入れて自身の誘拐騒ぎを演出し、二人は強い絆で結ばれるようになる。
その頃誘拐事件を発端に、インヴィオラータ村の存在が、領主による大規模な労働搾取の事件現場として世の中に報道される。結局村人たちは、揃って住み慣れた村から出ることになるのだが、ラザロだけは・・・・・・。

キリスト教に造詣なき異教徒目線ではフランダースの犬みたいな印象。「フランダースの犬」最終話の数十年後、パトラッシュがネロを召喚したら流石にみんな驚くやろ。更にエンディングもモロにフランダースの犬。それぞれベースとなる聖書上のキャラクターがいるのでしょうか?全然関係ないけど本作ラザロ役を演じた男優と「凪待ち」での香取慎吾が体格的に雰囲気的によく似ていました。

満足度(5点満点)
☆☆☆



Posted by kingcurtis 固定リンクComments(0)映画 
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