2019年06月20日

【映画評】誰もがそれを知っている

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「彼女が消えた浜辺」以降、ファルハディ作品は全作品正座して観ている忠実な下僕でして、平和を愛し、イマジンを口ずさみ、差別を憎み、貧乏を憎み、エログロ映画とアベを憎み、人種差別作品、障害者差別作品は絶対許さないハリウッド映画専門評論家町山智浩先生が歯牙にもかけないマイナー作品監督=トリアー、ギャスパー・ノエ、ハネケ、PTA、ズビャギンツェフ、ランティモス、山田尚子、クリストファー・ノーラン、タラちゃん、クローネンバーグ、イニャリトゥ、イーストウッド、ソフィア・コッポラ、キャスリン・ビグロー等、監督で鑑賞作品を選ぶ対象は結構いますね。海外情報継続チェックして本邦公開されたら絶対観る!みたいな。とはいえリンチ師匠が長く寝ているのが寂しい。

映画「誰もがそれを知っている」公式サイト

イントロダクション
2度のアカデミー賞Rに輝く名匠と国際的スター夫婦の豪華タッグ実現
あらゆる観客の胸を締めつける家族の“秘密”をめぐる極上ヒューマン・サスペンス
きっかけは15年前スペインで目にした行方不明者の写真
『別離』『セールスマン』のファルハディ監督が新たに挑んだ新境地

息づまるほどのスリリングなストーリー展開で観る者を夢中にさせる脚本、演出の巧みさ。人間や社会を多面的に捉える確かな観察眼と、そこに隠されたテーマの奥深さ。映画に豊かな面白さを吹き込むこれらのエッセンスをすべて兼ね備えたアスガー・ファルハディ監督は、今やまぎれもなく世界中で最も注目を集めるフィルムメーカーのひとりである。アカデミー賞R授賞式へのボイコットでも大きな話題となった前作『セールスマン』に続く待望の最新作は、15年前、スペイン旅行で目にした行方不明の子供の写真をきっかけに、長年構想を練り続けてきた野心作。数年来の友人であり、実生活は夫婦でもあるスター俳優ペネロペ・クルスとハビエル・バルデムを主人公に当て書きして脚本を完成。世界でもすでに揺るぎない評価を確立している名匠が、それに甘んじることなく初めてのオール・スペインロケに挑み、新たな境地を切り開いた会心の一作である。

誘拐事件をきっかけに露わになる家族の秘密と嘘
どこの国にも起こりうる痛切な感情のドラマ
至福の喜びに満ちあふれた結婚パーティーの真っ最中に発生した少女誘拐事件が、当事者である家族に隠されていた秘密を呼び覚まし、幾重にも疑惑や嘘が錯綜していく極上のヒューマン・サスペンス。極限状況のもと、精神的にも肉体的にも追いつめられながら、刻一刻とドラマティックに変化していく人間模様からひとときも目が離せない。スペイン特有の気質や風習をリアルに取り込みながら、あらゆる観客を引き込む熟練の語り口こそはファルハディ監督の真骨頂。しかもその映像世界は、隠喩的な表現を多用してきたこれまでの作品よりもストレートに強烈な感情を喚起する。どこの国の家族にも起こりうる痛切なドラマの成り行きに、誰もが胸を締めつけられずにいられないだろう。

ストーリー
アルゼンチンに暮らすラウラ(P・クルス)が、妹の結婚式のため故郷スペインに帰省しワイン業を営む幼なじみのパコ(J・バルデム)や家族との再会を果たす。しかしその喜びもつかの間、結婚式の後に催されたパーティーのさなか、ラウラの娘イレーネが失踪。まもなく何者かから巨額の身代金を要求するメッセージが届き、ラウラは絶望のどん底に突き落とされる。パコは時間稼ぎに奔走し、ラウラの夫(R・ダリン)もアルゼンチンから駆けつけるが、疑心暗鬼に陥った家族の内に長年隠されていた秘密が露わになっていく…。




面白いちゃ面白いけど、ちょいと期待はずれ。誘拐犯側の描写を割愛するのは構わないけど中盤がダラけた。こういう展開なら最初から犯人示しておけばいいのに。

とはいえ ハビエル・バルデムの奥さん役の女優さんが凄い好みで困った。困ったのでググったら「【映画評】マジカル・ガール」のBDSM奥さんやんか!「彼女が消えた浜辺」ゴルシフテ・ファラハニ、「別離」レイラ・ハタミ、「ある過去の行方」ベレニス・ベジョ、「セールスマン」タラネ・アリドゥスティ、みな好みの女性なので監督とは凄く女の趣味が合いそう。

満足度(5点満点)
☆☆☆






Posted by kingcurtis 固定リンクComments(0)映画 
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