2019年06月17日

【映画評】エリカ38

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事実上、樹木希林さん最期の映画作品となります。

【企画】樹木希林 映画「エリカ38」

イントロダクション
女の本性ってなんですか?樹木希林がその人生の最後に世に問うた、生涯唯一の企画作品
実年齢を20歳以上詐称し、何億円ものお金を搾取した女は、自らを「エリカ」と名乗った。
欲望の深みに堕ちるほど、女の本性が暴かれていく――。
水商売をしながらネットワークビジネスを手がける渡部聡子は、ある日喫茶店で声をかけてきた女性・伊藤の紹介で、国境を超えてビジネスを展開している平澤という男と出会う。精力的な魅力を放つ平澤と関係をもった聡子は、平澤が手がける途上国支援のための資金集めを任され、水を得た魚のように持ち前のチャーミングさを最大限に利用し、言葉巧みに人びとから金を集めていく。お金さえあれば、みんなが私を必要とし、誰からも愛されて、母親も誇りに思ってくれる! やがて平澤の裏切りを知った聡子は平澤と別れ、金持ちの男性を丸め込んで豪邸を手に入れる。他人から巻き上げた金でホストに狂い、「私はエリカ。38歳」と偽り、タイに若い男を囲う聡子。だが、いつまで経っても配当金が受け取れないため出資者たちの怒りは募り、聡子は再びタイへ・・・・・・。
本作は、実際に起こった事件をモチーフに、欲望に溺れ犯罪に手を染める女性・聡子の半生を生々しく描くフィクション。いけないことと気づきながら、煩悩のままに金と男に溺れる聡子の姿に、女=人間の“業”と“本性”があぶりだされ、その姿はどこかおかしくも切ない。がむしゃらに生きる人間ならではの滑稽さとペーソス(哀愁)に満ちた犯罪エンタテインメントが誕生した。

樹木希林が盟友のために手がけた渾身の初「企画」作品!浅田美代子、45年ぶりの主演作&演技派・個性派が揃う豪華キャスト
「浅田美代子が女性詐欺師を演(や)ったらおもしろいと思うのよ」。2018年に惜しまれつつ逝去した役者、樹木希林の一言が、この映画のはじまりだった。ドラマ「時間ですよ」で共演して以来旧知の仲である女優、浅田美代子の“代表作”にしたいと、樹木希林は自ら企画に乗り出し、その熱意は、ニューヨークで写真家としても活躍する映像作家・日比遊一監督、『その男、凶暴につき』『銃』など多くの日本映画を手がける奥山和由プロデューサーらを衝き動かした。役者として数多くの映画に出演し、日本アカデミー賞ほかさまざまな映画賞を受賞した樹木の、初の「企画」作品となる本作で、樹木は木内みどりら出演者たちのキャスティングや脚本のチェックにも関わり、さらに浅田演じる聡子の母親役として出演もしている。
タイトルロールのエリカこと主人公の渡部聡子を演じるのは、国民的人気ドラマ「時間ですよ」でデビューし、アイドルとして人気を博したのち現在は映画やテレビ、バラエティと幅広く活躍する浅田美代子。これまでの作品で見せてきた“愛らしく優しい女性”といった浅田のイメージを打破してあげたいと、犯罪者役での主演作を企画した樹木の期待に応えるべく、体当たりの演技を披露し新境地を拓いた。本作は、『あした輝く』(74/山根成之監督)以来、45年ぶりの主演作となる。
そのほか、聡子を投資詐欺犯罪に巻き込む男女、平澤役に平岳大、伊藤役に木内みどりがそれぞれ扮し、ミステリアスな魅力で異彩を放つほか、小松政夫、古谷一行、山崎一、窪塚俊介、山崎静代、小籔千豊、菜 葉 菜、佐伯日菜子ら、演技派・個性派が揃う豪華な顔ぶれとなっている。

ストーリー
「投資詐欺の容疑で国際手配され、タイで拘束された渡部聡子容疑者は、日本に強制送還する機内で逮捕され、東京の警察署に身柄を移されました。被害総額は50万円から10億円以上にのぼると言われています」護送車に乗った女は車を取り囲んだ報道陣から声をかけられると、「私も被害者の一人です」と言って艶然と微笑んだ。

発端
「騙された人間が悪いと言われたら、そりゃあそうだ。でも不思議なことに、彼女に騙されたって、今でも思えないんだ。」

水商売をしながら、アメリカ製のサプリメントを扱うネットワークビジネスを手がける渡部聡子は、ある日喫茶店で、上品な和装の女性に声をかけられる。聡子の営業トークを耳にし、商品が気になったと、ハンドバッグから取り出した現金20万円でポンとサプリメント15個を買い上げる彼女に驚く聡子。伊藤と名乗ったその女性は、数カ月後、聡子が勤めるクラブに男を連れてやってきた。男の名は平澤と言い、国境を超えたビジネスを展開しているという。次から次に展開されるスケールの大きな話を夢中で聞くうちに、平澤のもつ魅力と熱意に圧倒された聡子は、彼が手がける途上国支援事業に関わることになった。持ち前のチャーミングさと巧みなセールストークで人びとからお金を集めるのが聡子の役目だ。集めたお金を平澤が待つホテルの部屋に持参した聡子は、平澤と関係をもつ。

エステやネイルサロンに通い、高級ブランドで買い物をし、ホストクラブで遊び、外車を乗り回し・・・・・・「支援金」の名目でどんどん集まるお金を、湯水のように使う聡子。

ある会合で佐々木という裕福な男性と知り合った聡子は、彼のお金で豪邸を手に入れ、老人ホームに入所していた母親を呼び寄せる。佐々木の後援会というかたちで自宅に集まった人びとに向けて、誇らしげに母を紹介する聡子。「娘がこんなに立派になりまして。皆さんのおかげです、ありがとうございます」と照れながら挨拶する聡子の母の声も、嬉しそうだ。

43年前。母と聡子は、威圧的な父親におびえながら暮らしていた。昼間から女をホテルに連れ込むような不実な父親でありながら、家では暴君のように振る舞い、母親を召使いのように扱う父を聡子は疎ましく感じていた。

支援者の一人である人妻と平澤が密会を重ねていることを知った聡子は、平澤との関係を絶ちタイへ旅立つ。ある日、街なかで男たちのケンカに出くわした聡子は、お金を盗んだと疑いをかけられた青年をかばい食事に誘う。ポルシェと名乗る青年に、「私はエリカ」と自己紹介する聡子。バイクで街を走ったり、プールで泳いだり。デートを繰り返すうちに心が通い合い、ふたりは結ばれた。「また会える?」ポルシェの言葉に微笑む聡子。

帰国後、自宅でマッサージを受けていた聡子のもとに、支援者の一人、玉木が血相を変えて乗り込んできた。預けたお金が半年以上も返ってこないと憤る玉木を冷たくあしらう聡子に、泣きそうな顔で「俺は死んでも許さんからな!」と捨て台詞を吐いて玉木は立ち去る。そんなある日、佐々木が息をひきとった。聡子のために豪邸に引っ越してから半年後のことだった。

監禁
聡子の自宅で、20名ほどの男女が彼女を囲んでいる。集まったのは、聡子にお金を預けたのに、いつまで経っても配当金がもらえないことに業を煮やした支援者たちだ。泣き叫ぶように聡子に怒りをぶつける者や、「金を返せぇ!」と大声をあげて気を失う者、支援のために借りたお金が返せず命の危険を感じおびえる者。先日やってきた玉木はその後自宅で自殺したという。「あなたが憎い!」という玉木の妻の言葉に、怒りに満ちた眼差しが一斉に聡子に向けられるが、聡子は「やだぁ、みんな。なにそんな顔して見てんの? 私なんにも悪いことしてないじゃん」と言い放つ。「狂ってる・・・・・・。」支援者たちは聡子に体当たりするようにして出て行った。支援者が去ると同時に、金庫を満たしていたお金も尽き、家政婦も去ってしまった。電気を止められ、ろうそくの灯りがともる室内で、聡子はふと伊藤が自分に語った言葉を思い出す。「お金は人間よりはるかに頼りになります。頼りにならないのは人間の心。」

母と聡子だけが残った家。庭を眺めながらぼんやりとタバコを吸う聡子の後ろで、母親がマニキュアを塗っている。「お母さん、一緒に死のうか。」童謡の「赤とんぼ」を歌いだした母親にあわせて口ずさむ聡子。その後、高級車を手放し、母親を老人ホームに預けた聡子は、ふたたびタイへと向かう。

逃亡
タイの豪華な一軒家で激しく愛し合う聡子とポルシェ。だが、甘い時間は長くは続かなかった。買い物に出かけ、途中ガソリンスタンドに立ち寄った聡子は、背後から「サトコ?」と声をかけられる。
振り返った聡子が目にしたのは現地の警察官だったーー。




みんな知っている例のぶりっ子オバちゃん詐欺事件の映画化。



7億円集金“62歳貢ぎ女”山辺容疑者 何故、これほど男に愛され男を惑わすのか | AbemaTIMES
「山辺節子」判決手記 スナックママから歌人、そして会社社長…男たちを手玉に取った“超女子力” | デイリー新潮

「事実は小説よりも奇なり」をどう作品化したのか期待し臨みましたが正直、可も不可もない感じ。山辺節子さんの手記を読むと典型的な生粋の詐欺師の模様でして、私も仕事で「取り込み詐欺」組織の主宰者等と何度もお話ししたことがあり、彼らはまともに仕事すればどの業界であれ大成功収める程の対人スキルや営業力、マネジメント能力があるのに、その全精力を詐欺に使うのが生き甲斐の模様で、そういう職人的な、ハンニバル・レクター的な、尖った、歪んだ、平衡感覚が狂ったような人物描写が本作からは感じられないんだよな。更に美代ちゃんお尻もおっぱいも露出なし。「樹木希林プレゼンツ」という冠でしたがどの程度まで希林さんが関与していたんだろう?この手のクライム系邦画は最近レベルが高いのでハードル上げ過ぎたのかもしれません。ちょっと期待倒れだなぁ。希林さんからの流れならテーマ的にも大森立嗣さんが監督するものと思っていたし、更に言うならこの手の映画の第一人者=白石和彌監督の手に掛かったら別作品になっていたような。あるいは日本国内でのエピソードは全て割愛し、タイでの生活に絞ったストーリー展開でも充分面白いんだけどね。

満足度(5点満点)
☆☆



Posted by kingcurtis 固定リンクComments(6)映画 
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コメント
>美代ちゃんお尻もおっぱいも露出なし。

なぁーんだw
Posted by 名無しのぱよぱよちーん at 2019年06月17日 12:31
シン・カザマは出てないんですか・・・失礼(汗。
Posted by 通りすがりの二日酔い at 2019年06月17日 16:15
これがフランス映画だったらイザベル・ユペールが圧倒的な芝居で魅せるんだろうなー。
Posted by 亀助 at 2019年06月17日 16:23
俺はグレッグのA10が好きだったなあ。

Posted by 名無しのぱよぱよちーん at 2019年06月17日 16:36
> これがフランス映画だったらイザベル・ユペールが圧倒的な芝居で魅せるんだろうなー。

ウッディ・アレン監督で主演ケイト・ブランシェットも面白そう
Posted by bob at 2019年06月17日 19:07
あ、先越された、くやしい死にたいw

ワイはグェンと最後は和解したトムぬこ使いのミッキーが好き^^
Posted by 名も無き友愛伝道師 at 2019年06月19日 13:01
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