2019年03月26日

【映画評】ブラック・クランズマン

このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック


 



どこまでが史実か存じませんが、獣一種のちんぽを巡る熱い男の戦い映画。

映画『ブラック・クランズマン』オフィシャルサイト

イントロダクション
スパイク・リー監督、 待望の最新作は“大胆不敵な実話”!! 『ゲット・アウト』、『セッション』の アカデミー賞R最強製作布陣で贈る リアル・クライム・エンターテインメント!
『ドゥ・ザ・ライト・シング』、『マルコムX』をはじめ映画史におけるブラック・ムービーの礎を築いてきた名匠スパイク・リー監督が手がけるのは、前代未聞の問題作『ブラック・クランズマン』。監督、脚本、製作のスパイク・リーに加え『セッション』のジェイソン・ブラム、そして『ゲット・アウト』のジョーダン・ピール監督と話題のアカデミー賞最強製作陣が名を連ねる。1979年、街で唯一採用された黒人刑事が白人至上主義の過激派団体<KKK>(クー・クラックス・クラン)に入団し、悪事を暴くという大胆不敵なノンフィクション小説を映像化。人種差別問題が過熱するアメリカを背景にKKKへの潜入捜査をコミカルかつ軽快なタッチで描きながらも時に実話である緊張感を交え、観るものに強烈なメッセージを残すリアル・クライム・エンターテインメントが誕生した!!

ジョン・デヴィッド・ワシントン× アダム・ドライバー スパイク・リーが熱望した 最高のキャスティング
主役の無鉄砲で怖いもの知らずの黒人刑事ロン・ストールワースを演じるのは名優デンゼル・ワシントンを実父にもつジョン・デヴィッド・ワシントン。デンゼル・ワシントンがその名を知らしめた傑作『マルコムX』で映画デビュー、そして奇しくも同じスパイク・リー監督作品の本作で主演として脚光を浴びる。ロンの相棒となる白人刑事フリップ・ジマーマンを『スター・ウォーズ』シリーズ新3部作でカイロ・レン役を演じ、『沈黙 -サイレンス-』、『パターソン』などでも演技に定評のあるアダム・ドライバーが演じる。ブラックパンサー党の女性幹部パトリス・デュマスを『スパイダーマン:ホームカミング』のヒロイン役で注目を集めたローラ・ハリアー、党の主席クワメ・トゥーレを『ストレイト・アウタ・コンプトン』でドクター・ドレー役を演じたコーリー・ホーキンズ、そしてKKKの最高幹部デビッド・デュークを『アンダー・ザ・シルバー・レイク』のトファー・グレイスが演じ、スパイク・リーが最も理想とするキャスティングが実現した

ブラック・パワー炸裂!! カンヌ国際映画祭グランプリ受賞! 本年度アカデミー賞最有力候補作!!
第71回カンヌ国際映画祭上映後、10分間に及ぶスタンディングオベーションの喝采を浴び、最高賞パルムドールを受賞した『万引き家族』の次点となるグランプリを受賞した『ブラック・クランズマン』。スパイク・リーが真骨頂のブラック・ムービーで再び手腕を振るったこと、今のアメリカへ放った痛烈なメッセージ、名実ともに揃った役者たちのアンサンブル、何よりもエンターテインメントとしての魅力が批評家たちの心を鷲掴みにし、各メディアが大絶賛!全米ではロッテントマト95%フレッシュを獲得し、本年度のアカデミー賞に最も近い作品と呼び声も高い。新たなブラック・ムービーの革命を目撃せよ!

ストーリー
二人の刑事が挑むのは、 史上最も不可能な潜入捜査。
1970年代半ば、アメリカ・コロラド州コロラドスプリングスの警察署でロン・ストールワース(ジョン・デヴィッド・ワシントン)は初の黒人刑事として採用される。署内の白人刑事から冷遇されるも捜査に燃えるロンは、情報部に配属されると、新聞広告に掲載されていた過激な白人至上主義団体KKK<クー・クラックス・クラン>のメンバー募集に電話をかけた。自ら黒人でありながら電話で徹底的に黒人差別発言を繰り返し、入会の面接まで進んでしまう。騒然とする所内の一同が思うことはひとつ。KKKに黒人がどうやって会うんだ?そこで同僚の白人刑事フリップ・ジマーマン(アダム・ドライバー)に白羽の矢が立つ。電話はロン、KKKとの直接対面はフリップが担当し、二人で一人の人物を演じることに。任務は過激派団体KKKの内部調査と行動を見張ること。果たして、型破りな刑事コンビは大胆不敵な潜入捜査を成し遂げることができるのか―!?

インタビュー
原作者:ロン・ストールワース

――書籍「ブラック・クランズマン」を執筆しようと決めたのはなぜですか?
なぜかというと、1978年のコロラドスプリングスの警察署で、わたしは初めての黒人の刑事だったから。それから、あの警察署ができてから、最年少の刑事でもあった。当時の仕事のひとつに、調査部のデスクで新聞の内容を毎日観察して、街に悪い影響を与えるようなことが起きていないかチェックする、というのがあった。ある日、広告が目にとまった。そこには「KKKへの情報はこちらにご連絡ください」と書いてあった。そして、私書箱の宛先に、「わたしは白人です。アメリカに住む、アーリア人の家系の純粋な白人です。わたしが嫌いなのは……」といった内容のメモを送ってみようと思った。民族に対する意見をはっきりと示し、KKKの一員になって純粋な白人のための活動がしたい、と書いた。そのとき、ひとつミスを犯してしまった。メモに自分の本名を書いてしまったんだ―あの日はどうかしていたと思う。私書箱にメモを送ったあとは、すっかり忘れていたよ。2週間くらいが過ぎたころ、電話がかかってきたんだ。電話のむこうの男性は、地元支部の代表ーオーガナイザー(団体)ーと名乗り、きみの手紙を受け取ったよ、と言った。そして、「きみは興味深い考えを持っているので、もう少し意見を聞かせてほしい」と言った。その瞬間に、捜査が始まったんだ。

――この捜査のなかで、最もワクワクしたのはどんなことですか?
デビッド・デュークをやりこめたこと。たぶん、そのときが一番スカッとした気分になったかな。だって、彼はルイジアナ州立大学で政治学の修士号まで取っているんだ。デュークは、とても話をするのがうまい。新しいKKKのイメージを担うのは自分だと言って、新たなKKKの始まりだと言っていた。また、黒人を差別する言葉を使わないKKKを再編成しようとしていた。ひとつでも差別用語を使ってしまうと、どんな言葉を足しても、その事実をなくすことはできない。デュークは、公共の場で黒人に対する差別用語を一切使っていなかったんだ。プライベートではたくさん使っていたけど、公衆を前にしたときは口にださなかった。それは、彼のイメージ改革の一部だったんだ。そして、デュークは人前に出るとき、KKKのローブを着なかった。それもイメージ改革。KKKを世間にアピールしたんだ。もっと分かりやすく言うと、ドナルド・トランプがしたように、デュークも世間にKKKと自分の印象を広めたんだ。だから、デュークは頭が悪いわけではない。当時、デュークと電話でやりとりをして、修士号を持っている男に高卒の学歴しかなかったわたしが戦いを挑んだ。知力の戦だった。率直に結果を言うと、わたしがデュークを出し抜いたのさ。この捜査を進めるなかで身震いするような瞬間があった。いま思い出しても、それは変わらない。

――ロン・ストールワースのふりをした刑事に対して、自分の声に似せる練習をしましたか?
わたしの声まねをさせようとは思わなかったよ。潜入捜査を成功させるうえで大事なことは、本来の自分や性格にできるだけ忠実であることなんだ。潜入捜査中に、その組織のだれかとやりとりをするとき、もし、本来の自分からかけ離れた人物を演じていたら、足元をすくわれてしまうから。だから、潜入捜査のときには、いつもと同じように行動しなくちゃいけないんだ。KKKへの潜入捜査をはじめるとき、周りの人から言われたことがある。この捜査を成功させることはできないと。すぐに黒人と白人の声の違いに気づかれてしまうぞ、って。わたしは、こんなふうに返した。黒人の話し方ってなんだろう?わたしの言葉遣いや声の抑揚が、白人と比べてどう違うのか分かるように教えてくれないか。彼らは、違いを証明することなんてできない、とすぐに気づいたようで、捜査を進めることができたんだ。

――作品を観て、当時を思い出しましたか?
自分に関わる出来事が、大きなスクリーンに映し出されているのを観ながら、ひとりで笑っていたよ。どの瞬間もはっきりと思い出すことができた。というか、あの潜入捜査に関することは今でも鮮明によみがえってくる。スクリーンの前に座って、自分の人生の一部が目の前に映し出されていくのを観るのは、ものすごく非現実的な経験だった。この話を、世間の人に観てもらう価値がある、政治的なメッセージになると判断した人がいることも不思議な感じがした。わたしは1冊の本を書こうと思っただけ。アメリカの人種問題や、トランプの政治について政治的なメッセージを投げかけるつもりはなかった。スパイクの素晴らしい才能のおかげで、それらの点をつなぐことができた。

――監督としてのスパイク・リーはどうでしたか?
本当に誠実な人だと思った。建前や偽りがなくて、いつも本音を言い、他人にどう思われようと気にしない。このプロジェクトにスパイクが参加することが決まったとき、プロデューサーのひとりが、わたしにこう言った。「スパイクには、独自の世界があって、ぼくたちスタッフは、その世界の住人になる」と。スパイクが、わたしの物語に価値を見出して、映画化したいと思ってくれたことに感謝している。それから、できあがった作品も、すごく気に入っている。と言うか、自分の人生の一部を、スパイク・リーが映画化して不満に思う人なんて、いるわけがないよ!

プロダクションノート
ある男の「危険な体験」を目撃する準備はいいか。
警察署を退職したロン・ストールワースは、自分の経験を回想録として執筆し、2014年に「Black Klansman」を出版した。出版されてすぐに、ハリウッドは、映画化の提案をもちかける。権利を獲得したのは、『ゲット・アウト』(17)が成功したQCエンターテインメント。そこに、ジョーダン・ピールのモンキーパー・プロダクションズが製作に加わった。監督にはスパイク・リーの名前が挙がり、すぐにだれもが同意した。そこに、ジェイソン・ブラムのブラムハウス・プロダクションズが加わり『ゲット・アウト』の製作チームが再集結した。

 「この作品の雰囲気は、スパイクの作品とかなり似ていると思った」と、製作のジョーダン・ピールが語る。「おもしろくて、サスペンスに満ちていて、とても説得力がある。しかも、サスペンスやコメディというジャンルにあてはまるのに、本当にあった話でもあるんだ。それでスパイクに脚本を送った。原作と一緒にね。それから2、3日後には、僕よりスパイクの方がはるかに脚本を理解していた。彼は本当に素晴らしい映画の作り手だよ。あの瞬間から、彼の仕事ぶりと作品に恐れすら感じてしまうほどだ」

 スパイクは、これまでに何度も一緒に作品を手掛けている脚本のケヴィン・ウィルモットに連絡をした。ふたりは、この実話を映画化するにあたり、過去と現代の社会が抱える明らかな共通点を強調したいと考えた。物語の舞台こそ1970年代かもしれないが、ふたりにとって『ブラック・クランズマン』は時代物の作品ではない。「ケヴィンと話して意見が一致した。これは、どこか現代を連想させる作品にしなくちゃいけない。観た人が、映画のなかの狂った世界を現代のぼくらが生きる世界につなげて考えられるようにね」とスパイクが語る。

 製作のショーン・マッキトリックはこう語る。「この作品には全体像が見えている者の意見が必要だった。それはまさに、スパイク・リーのこと。ストールワースの実話は、いつ読んでも僕らの心を掴んで離さない力がある―僕が一番恐ろしいと感じるのは、この国の現在の状況とものすごく繋がっているところだ。スパイクとケヴィンは、脚本をさらに説得力のあるものにしてくれた。」

強力な俳優の存在で物語が 形になっていく
 リーとウィルモットは脚本の作成にとりかかった。実在の人物と、完全にフィクションの登場人物、両方に光をあてる。リーの頭のなかには、ロン・ストールワースを演じるなら絶対にこの俳優という人物がいた。ジョン・デヴィッド・ワシントンだ。1992年にリーが監督を手がけた『マルコムX』では、父のデンゼル・ワシントンが主演を務めている。その7年ほど後の時代の物語に息子のジョン・デヴィッド・ワシントンが出演することになった。
 長い間憧れてきた監督から出演依頼の連絡をもらって、すごく嬉しかったとワシントンは振り返る「スパイクは、とっても変わった方法で俳優やスタッフを採用するんだ。僕は電話の短い会話で伝えられた。『本を送るから読んでくれ』って。原作を読んで圧倒されてしまった。そして、この作品についてスパイクと話をした。彼がどんなことを考えているか、どんな作品にしたいか、とかをね。彼の作品には、人種間の問題や男女間の問題が描かれていて、伝わってくるメッセージも作品が映し出している状況もリアルなんだ。そんな監督の作品に選ばれたなんて。めちゃくちゃ興奮したし、撮影が始まるのが待ち遠しくて仕方なかった」

 KKKのメンバーと直接会うときにストールワースのふりをする同僚刑事、フリップ・ジマーマンにはアダム・ドライバーを起用した。ジマーマンは、白人至上主義の扇動グループのメンバーに出会ったことで、ユダヤ人という自分のアイデンティティーについて改めて考えた。「心からの憎悪と直接向き合うことは、自分の価値観を見直すきっかけになる」ドライバーが語る。「この映画を通してスパイクが伝えているメッセージのひとつに、個人の過去は重要かどうか、という問題がある。僕が演じたジマーマンは思ったより内省的な人物で、掘り下げていくのが楽しかったよ」

 トファー・グレイスが演じたデビッド・デュークは、作品の中でも重要な人物だ。デュークのことを「アメリカの歴史の中で最悪の人物」と言う者もいる。リーの作品に参加できることを楽しみにしていたと同時に、デュークを演じるうえで、憎しみに満ちた彼の信念を何週間もかけて下調べしたという。「人生のなかで、最低な1ヶ月だった。1ヶ月間ずっとデビッドの映像を見て、彼のスピーチばかりを聞いていた」とグレイスが語る。「彼のラジオ番組を聞いた。今も続いている番組なんだ。映画では、その番組で喋っている声がいろんな場面で聞こえてくると思う」
 また、グレイスは、1980年代始めにフィル・ドナヒューのトーク番組にデュークが出演した映像も見たという。「彼が何度も繰り返し使っているフレーズがあることに気づいた。“アメリカ・ファースト(アメリカ第一主義)”、“メイク・アメリカ・グレート・アゲイン(アメリカを再び素晴らしい国にしよう)”とか。それに気づいてすごく驚いたんだ。なぜって、このフレーズを僕が初めて聞いたのは、数年前の選挙のときだったからね」

『ブラック・クランズマン』の制作にあたって
『ブラック・クランズマン』はコメディではないが、リーとウィルモットは、ユーモアが物語に織り込まれることで、作品全体の緊張感がほぐれると考えた。「ジョーダン・ピールからの注文はひとつだけ。『笑える作品にしろ』」と語るのはウィルモットだ。「ぼくらがこの作品を通してしようとしていたことは、重くなりがちな人種問題とヘイトグループの姿をスクリーンに映し出すこと。そして、この国で長い間行われてきた恐ろしいことを示すことだった。そのためには、そのテーマを使って人を惹きつける方法を考えなければならなかった。ロンがKKKに潜入できたのも、よく考えてみると笑えてくる。ストーリーを語るうえで、そういうおかしさというか、ばかばかしさをすべて出したいと思った」

 ストールワースとデュークのやりとりはとても衝撃的で、コミカルにすら感じてしまう。お互いの敵意をユーモアに変える脚本を、独創的だとトファー・グレイスが語る。「こういうジャンルの映画の撮影現場って、いつも暗い感じなんだ。作品のテーマが重いから。でも、スパイクとジョーダンの何がすごいって、ユーモアの魅力を理解しているんだ。ユーモアのある作品は、より多くの人を惹きつけることができると思う」

 痛ましいシーンに向き合う際に、一種の軽さは、役者の助けになる。悲惨なシーンで役者たちは、今まで口に出したことのないような差別的なセリフを次々と言わなければならない。製作のショーン・レディックがこう語る。「ジョンが撮影の間、明るいムードを保とうとしているのが分かった。ストレスを軽減させるために、彼は空手の型を練習していた。スパイクは、その動きを作品の中に残したんだ。ロンが宙にパンチをし続けるシーンがあるんだけど、ロンはそうやって自分を調整している。ジョンは、武術で自分自身をリセットして、リラックスさせるんだ」

 トファー・グレイスは、デビッドのような嫌な男を演じるのは難しい、と今回の撮影を通して気づいたという。KKKのシーンで、1915年に作られた『國民の創生』を上映して、集まった人たちが笑顔で歓声をあげる瞬間は特にゾッとした、と話している。グレイスによると、リーは計り知れないほどのサポートをしてくれたという。「撮影中に、僕は少し時間を取ってデビッドから離れたいと思ったことがあった。そのときは本当に最悪の気持ちでつらかった。どんな演技をしてもどこか違うような気がしていた」グレイスは続ける。「スパイクは、僕のところにやってきてこう言ったんだ。『トファー、心配しなくていい。今日がたまたま悪い日だったんだ。僕がこの作品を通して言いたいことの一部を担っている、と思ってくれればいい』スパイクは、僕の気持ちを落ち着かせてくれて、いろんな言葉や行動で気遣ってくれた」

過去の話ではない―現代のための作品
 1989年にスパイク・リーが手がけた『ドゥ・ザ・ライト・シング』が公開され、カンヌ国際映画祭で注目を浴びた。2018年5月、リーは『ブラック・クランズマン』を発表し、カンヌ国際映画祭でプレミア上映され再び注目を浴びた。『ブラック・クランズマン』は高く評価され、審査員特別グランプリを受賞した。ひとりの男の偉業を称えた衝撃の実話として、また、現在の政権のもと復活しつつある白人至上主義に対する強い批判として評価されている。ロン・ストールワースの物語は、間違いなく現代社会に通じるものがある。

 ワシントンはこう語る。「この作品のテーマが色褪せることはない。現代に生きる僕たちも同じ問題を抱えている。現代にも共通する問題だからこそ、コロラドスプリングスの警察署で、ロンの目的達成のために白人以外の職員が協力していたことを知って、安心したような、驚いたような、嬉しいような気持ちになったんだと思う。1970年代のコロラドスプリングスでできたなら、いまでもきっとできるはずだ。この作品に描かれているのは、ぼくらのことだ。いまの社会の人々の行動が映し出されている。フィクションじゃない」

 製作のジョーダン・ピールはこう語っている。「現在のアメリカは、善い人と悪い人の感覚を失いかけているように感じる。ナチ主義、白人至上主義、KKKは悪い人たちで、ヘイトグループだ。この映画は、大勢の人を惹きつける作品ではないが、人種差別や白人至上主義の思想が揺り戻ってきているアメリカで、わたしたち一人一人の道徳的な指針をリセットする役割を担っている。」
 『ブラック・クランズマン』はアメリカで2018年8月10日に公開された。この日は、バージニア州シャーロッツビルで開催された極右集会のちょうど1年後だった。この集会に反対したヘザー・レイヤーは抗議活動を行い亡くなった。『ブラック・クランズマン』の観客は、ストールワースの体験に感情を揺さぶられるだろう―しかし、同時に、戦いを始めようとする者は、勇気付けられるに違いない。

 ハリー・ベラフォンテはこう語る。「かつてマルコムXは言った。『わたしたちは、自由に使えるものは、なんでも使って生き残らなければならない』と。芸術や、映画、文学の力を通して得た情報のみ、人々は受け入れることができる。なぜなら、アメリカに住む白人の多くは、アメリカに住む黒人の苦しい状況をいつまでも考えたりしないからだ。彼らは白人であることの特権を見つけ、優越感に浸るので忙しい。しかし、この国の何百万人という国民に関わるこの不当行為を、全神経を集中させて取り組まない限り、わたしたちはひとつの国として、それぞれの存在や考え方を調和させることは不可能だと感じている」

 最後にスパイク・リーはこう締めくくる。「この作品は、僕らが暮らす現代社会に対する実験なんだ。それから、愛と憎しみの文化抗争に対する実験でもある。『ドゥ・ザ・ライト・シング』のなかでラジオ・ラヒームがつけていたナックルリングみたいに。『狩人の夜』(55)で、ロバート・ミッチャム演じるハリー・パウエルの指のタトゥーみたいに。愛 VS 憎しみ。僕たちは、成功することを祈るしかない。この映画に共感してくれる人がいることを願っているよ」




アダム・ドライバーが演じた刑事は史実でもユダヤなの?なんか思いっきり創作している気が。

当然なのかどうなのか、スパイク・リーがごりごり黒人目線で制作しているので、第三者視点ではどうなのかなぁ?みたいな点はありました。日本人的には「ティファニーで朝食を」辺りをモチーフにした笑えるジャップヘイト映画を見たいねぇ。

最後のホンダNSX動画は初めて見ましたが本編以上にびっくりした!あれって有名な動画なの?ま、そういう本題と関係ないドキュメンタリーミックスアップが上述、どうなのかなぁ?という意味だったり。総じて面白かったけどね。

満足度(5点満点)
☆☆☆





Posted by kingcurtis 固定リンクComments(2)映画 
Edit








コメント
私のように黒い夜 も実写化してくれないかな。
無理かw
Posted by 名無しのぱよぱよちーん at 2019年03月26日 12:49
そりゃ、99%創作でしょうな。

事実に基づくとか歌ってても、フィクションだと思ってみるのが正しい見方。
面白ければそれでよろしいかと。
Posted by 名無しのぱよぱよちーん at 2019年03月26日 20:32
  ※ コメント認証制です。URL記述不可。久保田直己さんの名誉を毀損したり誹謗中傷する書き込みは固くお断りします。
※ 全角換算400文字超を入力するとコメント飛びます。要分割投稿。