2019年02月28日

【映画評】ちいさな独裁者

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原題はキャプテン(英題)=大尉だそうです。
史実の映画化との触れ込みでしたが期待値と比べ全般的にちょっと小さく纏まり過ぎた感じ。

映画『ちいさな独裁者』オフィシャルサイト


ヴィリー・ヘロルトの人生
「ちいさな独裁者」のストーリーの大部分はドイツ人兵士ヴィリー・ヘロルトの実話に基づいている。
 ヘロルトは1945年4月に将校の軍服を発見して、それを着た後に人々を騙し、サディスティックな暴君になった。
 1945年4月3日、終戦の数週間前に部隊からはぐれたヘロルトは、ドイツの無人地帯をひとりでさまよい、北のベントハイムの方角に向かっていた。彼は途中、打ち捨てられた軍の車輌を見つける。車の中にあった将校のトランクには勲章や将校の位を示す記章が入っており、鉄十字章も含まれていた。ヘロルトは大尉に成りすますと、新たに手に入れた権力を利用し、道中で出くわした兵士の一団をたちまち配下に収める。終戦間際のドイツでは数千人の脱走兵がさすらっていた。
 ヘロルトが従えた兵士の数は一時80人前後にのぼったと見られ、中心メンバーの12人は最後までヘロルトと行動を共にした。映画にも描かれている通り、ヘロルトは路上で出くわした他の将校に対して、制服が示す階級を証明できなかったものの、厚かましく権威主義的な堂々たる態度で本物の大尉に接することにより、その場を切り抜けた。
 ヘロルトは収容所の組織構成にも、当初は所長の意思にも反していたが、勝手に簡易裁判を行い、アドルフ・ヒトラーからの命令だと嘘をついて自分たちの残虐ででたらめな処刑を正当化した。しかし、書面による証明がなかったにもかかわらず、将校らは皆、ヘロルトを信じた。
 1945年4月12日、ヘロルトらは囚人に深さ1.8メートルの穴を掘らせ、対空砲で彼らを処刑し始める。その後、機関銃を使って兵士を殺し、穴に突き落として手榴弾を投げ込んだ。夜が更ける頃には98人の兵士が処刑されていた。ヘロルトの即決裁判による狂気の沙汰は映画で描かれているよりも残虐で、囚人を溺れさせたり、八つ裂きにしたり、脱走兵を追いかけ回したりもした。
 4月15日から18日にかけてヘロルトらの一団は収容所を完全に掌握し、兵士たちをドイツ国防軍へ送り返すと共に、その他の者を自分たちのグループに引き入れた。
 4月19日、連合軍が兵舎を爆撃し、収容所を完全に破壊すると、ヘロルトらは殺戮を続けながら小さな町パーペンブルクに向かう。彼らは公開絞首刑、スパイ容疑者の処刑、降伏の白旗を揚げた農民の殺害などを行った。
 4月28日、ヘロルトはついにドイツ軍事警察に逮捕された。ヘロルトが拘束されている間に赤軍がベルリンに到達してヒトラーは自殺。ヘロルトは自らの行為を認め、裁判によって釈放されるが……。

イントロダクション
これはフェイクではない、実際に起こった事件である。 —はたして“蜜の味”とはいかほどに甘いのだろうか?
ハリウッド映画『RED/レッド』などのヒット作で知られるロベルト・シュヴェンケ監督が母国ドイツで撮り上げた本作は、ドイツ敗戦直前の混乱期に起こった信じがたい実話の映画化。偶然にもナチス将校の軍服を手に入れた名もなき一兵卒が、瞬く間にヒトラーをも想起させる怪物的な“独裁者”に変貌を遂げていく姿を描き出す。軍服が象徴する権力の魔力に魅了される者、そのパワーに盲従する者、ただ傍観する者。そんな人間の醜さ、愚かさ、弱さを容赦なくえぐり出す映像世界に息をのまずにいられない。しかもこの映画は、日本からはるか遠いヨーロッパの悪夢のような史実を今に伝えるにとどまらない。今日においても似たような歪んだ権力構造の闇はあちこちに渦巻いている。ひょっとすると“ちいさな独裁者”は、私たちの社会の身近なところに存在しているのかもしれない。緊迫感みなぎるサスペンスと衝撃に打ちのめされた観客は、その生々しい現代への警鐘にも戦慄を覚えることになるだろう。

ストーリー
他人の軍服をまたった若き脱走兵が、総統からの指令だと偽って“特殊部隊H”を結党、巧妙な嘘でリーダーに成り上がっていく。実在の人物に基づいた驚愕の物語!
第二次世界大戦末期の1945年4月、敗色濃厚なドイツでは兵士の軍規違反が相次いでいた。命からがら部隊を脱走したヘロルトは、道ばたに打ち捨てられた車両の中で軍服を発見。それを身にまとって大尉に成りすました彼は、ヒトラー総統からの命令と称する架空の任務をでっち上げるなど言葉巧みな嘘をつき、道中出会った兵士たちを次々と服従させていく。かくして“ヘロルト親衛隊”のリーダーとなった若き脱走兵は、強大な権力の快楽に酔いしれるかのように傲慢な振る舞いをエスカレートさせるが……。




story_photo

手下が親分の正体に気付いている伏線がカメラワーク等の演出により散見されましたが、その辺をもっと駆使すれば外部だけでなく内部からの緊張感もあったのにね。「互いに利用した」という制作意図なんだろうけど。参考資料によると実際の所業の方が遥かに残酷だったそうで、なんでせっかく映画化するのに肝の部分をスポイルするんだろう?

エンドロールは怪作「【映画評】帰ってきたヒトラー」を彷彿しましたが、絵面ほどは面白くはなかった。もっとブラックユーモアが欲しい。そうだ。録画してあるイングロリアス・バスターズを観よう。

満足度(5点満点)
☆☆☆


Posted by kingcurtis 固定リンクComments(2)映画 
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コメント
親衛隊じゃないじゃん。空軍大尉の制服ですがな。
Posted by 名無しのぱよぱよちーん at 2019年02月28日 21:11
連続で申し訳ありませぬ。しかも空挺章つけとるし。。。
Posted by 名無しのぱよぱよちーん at 2019年02月28日 21:13
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