2019年02月13日

【映画評】迫り来る嵐

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中国産ノワール映画。
前評判がいいので観に行きましたが、党の検閲を経たガス抜きノワールってお子様ランチみたいなものですね。

semarikuru.com

イントロダクション
監督デビュー作で、東京国際映画祭W受賞&アジア・フィルム・アワード受賞!!
 本作で長編デビューを果たしたドン・ユエ監督は、自身で脚本も担当し、初監督とは思えないダイナミックな演出で目を惹き、ワールドプレミアで上映された東京国際映画祭で、見事に最優秀男優賞(ドアン・イーホン)と芸術貢献賞をW受賞。翌2018年のアジア・フィルム・アワードでは、新人監督賞を受賞し、高い評価を得た。刑事に憧れるあまり狂気の際まで踏み込む主人公を演じたドアン・イーホン(段奕宏)は、人気TVドラマ「項羽と劉邦」で知られ、現在の中国映画界で最も出演依頼の多い俳優の一人になりつつある。物語の行方を左右する重要なヒロインには、「修羅の剣士」(16)などで進境著しい活躍を見せるジャン・イーイェン(江一燕)。

「殺人の追憶」「薄氷の殺人」に続く、本格派サスペンス映画の誕生!
 香港返還が近づく90年代後半、経済発展に向けて中国社会が激変し、古き良き工場文化は廃れ、人々は心の拠り所を失っていた。本作はそんな時代を象徴するようなダークで重厚な迫力に満ちた
サスペンスであり、殺人事件を追うことで時代に取り残され、事実から目を背けようとする男の切ないドラマでもある。どこにでもいるような人物が、時代の性質しだいでいかに影響を受けるかを描くことで、その時代をむき出しにし、その社会の精神性みたいなものを浮き彫りにしたい。ドン・ユエ(監督/脚本)

ストーリー
1997年。中国の小さな町の古い国営製鋼所で保安部の警備員をしているユィ・グオウェイ(ドアン・イーホン)は、近所で起きている若い女性の連続殺人事件の捜査に、刑事気取りで首を突っ込み始める。警部から捜査情報を手にいれたユィは、自ら犯人を捕まえようと奔走し、死体が発見される度に事件に執着していく。 ある日、恋人のイェンズ(ジャン・イーイェン)が犠牲者に似ていることを知ったユィの行動によって、事態は思わぬ方向に進んでいく…。果たして、ユィに待ち受ける想像を絶する運命とはー。




大変失礼な事を申し上げさせて頂きますに、韓流映画の劣化コピーみたいな感じ。工場や労働者のビジュアル、カメラワークには息を飲むシーンもありますが肝心のストーリーが全然面白くない。前半はいいテンポだったけど後半は息切れ感。「妄想エンド」もなんだかな。肝の部分についてもトラックのミラーで主人公が見えたってことは、主人公もトラック見えていた訳でしょ?なんで運転手に尋ねない?

党の検閲からフィルムズタズタに切り裂かれた結果、話の展開が矛盾だらけになったのか、監督が意図的に矛盾を孕んだ展開にしているか、金払って観ているのに真意がよく分かんないのが圧倒的に不愉快。関係筋によると最近は党による映画検閲基準が結構標準化されているので映画製作に取り組みやすくなっているそうですが、主人公が貧乏で飯が食えぬ設定は政府批判、職場の上司が意地悪するのは政府批判、宗教的演出は共産党批判、くまのプーさんは政府批判でシナリオ作りどうするの。スタンドアロンな犯罪者を描くノワールは検閲逃れしやすいそうですが、結論として中国共産党の検閲体制が続く限りヒューマンドラマ系の中国映画なんか観る価値ないね。ここ数年で観て面白かった中国映画は「ブラインド・マッサージ」「盲山」程度か。

いずれにせよ、残酷すぎるとの理由で日本の深夜アニメですら度々放送中止になっている彼の地の環境で無事誕生した中国産ノワールなのでお察しください。

満足度(5点満点)
☆☆



Posted by kingcurtis 固定リンクComments(0)映画 
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