2019年01月22日

【映画評】シークレット・ヴォイス

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「マジカル・ガール」カルロス・ベルムト監督の最新作。
前作のインモラル路線を楽しみに鑑賞しましたが、中身はアルモドバル系。

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イントロダクション
傑作『マジカル・ガール』監督最新作!
前作『マジカル・ガール』で、劇場デビュー作ながら、サン・セバスチャン国際映画祭でグランプリと監督賞のダブル受賞という快挙を成し遂げ、巨匠ペドロ・アルモドバルをして「宝石のような映画」と言わしめた新鋭カルロス・ベルムト。世界中から注目が集まる中発表された本作は、記憶をなくした国民的歌手と彼女に心酔する貧しいシングルマザーという二人の女性を主人公に据え、出会うはずのなかった二人の人生の交錯を、美しく、時に残酷に描く魅惑のミステリー。トロント国際映画祭正式出品、サン・セバスチャン国際映画祭で今度はFeroz Zinemaldia Awardを受賞と、またも観客・批評家双方から圧倒的支持を獲得した。

ストーリー
人気絶頂の中、突如引退し表舞台から姿を消した国民的トップシンガー、リラ・カッセン。それから10年、様々な憶測が飛び交う中彼女の復帰ツアーが発表される。しかしコンサートが間近に迫ったある日、リラは突然倒れ、記憶喪失となり歌うことさえできなくなってしまう。復帰が失敗すれば彼女は全てを失うことになる。切迫した状況の中、リラに人生を捧げてきたマネージャーのブランカは、バーでリラの曲を本人さながらに歌いこなすシングルマザーのヴィオレタと出会う。類まれな才能を持ちながらも精神的に不安定な無職の娘と貧しい二人暮らし。人生に絶望していたヴィオレタにとってリラの曲だけが心の支えだった。極秘裏に「リラにリラの歌を教えてほしい」というビアンカの奇妙な依頼を大喜びで引き受け、リラと対面したヴィオレタ。しかしそこで彼女は、誰も知らなかったリラのある「秘密」を知ることになる…。




「曲調」とか「折り紙」「カラオケ」等、相変わらず日本嗜好丸出しではありますがその辺のケレン味はかなり抑制気味。週末公開されるサスペリア予行演習としてゲロゲロ風味を期待していたのでそういう意味では大きく肩透かしではありますが、オール・アバウト・マイ・マザーとかジュリエッタの棚に並んでいる作品と思えばそれはそれで面白かったけどこの監督さん、こういう方向性でいいの?

作品については、リラは刺身のツマに過ぎないのだから、ヴィオレッタと娘の葛藤にもっと尺割いて欲しかったです。貞子がいないリングみたいな演出だったら膝を叩いてガッツポーズだったかも。

満足度(5点満点)
☆☆



Posted by kingcurtis 固定リンクComments(0)映画 
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