2018年12月28日

【映画評】ROMA/ローマ

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本年度各映画賞総なめの大本命且つアルフォンソ・キュアロン最新作。

ROMA ローマ   Netflix  ネットフリックス  公式サイト

roma-2018

作品解説
『ROMA/ローマ』はアカデミー賞R受賞監督兼脚本家のアルフォンソ・キュアロンがこれまでに手がけた中で、最も自伝的要素が色濃い作品。
物語はメキシコシティのローマという地区で中流階級の家庭に奉公する若い家政婦クレオ (ヤリツァ・アパリシオ) を中心に展開する。自分を育ててくれた女性たちへの想いをこめたキュアロン監督のラブレターともいうべき本作。少年時代の記憶をもとに、政治的混乱に揺れる1970年代の家庭内の衝突と社会的階級を鮮明に、そして感情豊かに描き上げる。
2013年の代表作『ゼロ・グラビティ』以来の作品となる『ROMA/ローマ』。12月からNetflixで全世界に同時配信。




ネットフリックスオリジナル映画は複数観ましたが、当たり外れ少なくどれもキャッチーで尺も比較的短く、日本のテレビドラマよりは遥かに面白く気楽に観るにはいいのですが、満足度でいったらどれも65点満点みたいな作品が多いのが難点。B級映画以上A級映画未満みたいな感じ。本作はネットフリックス配信を前提とした作品ではないので作風は普通の超大作映画(最下段に参考記事貼付)。

ストーリーはキュアロンの自伝だそうでキュアロンは貴族側。噂に違わぬ良質な作品でした。ちんぽもでかい。モノクロとかカット割りとか雰囲気とか主人公の容姿とか、年始に観た「【映画評】立ち去った女」の続編かと見紛う感じでした。あっちより随分分かりやすい。

キュアロン監督のメッセージに従い色々思い出しますに、うちにはお手伝いさんじゃなくお店の店員さんがいまして、幼稚園の途中で自宅引っ越した都合上、毎朝、西鉄路面電車で六本松から住吉まで幼稚園の送り迎えして頂いた事をふと思い出しました。彼女は映画の主人公と同じく当時20歳前後だったのかな?あの頃の六本松は映画館もある古本屋だらけの大きな街でしたが城南線廃線や九大移転を経てその後大きく衰退するも、地下鉄六本松駅も新設され昨今の九州大学跡地再開発で再び人が集まる街に戻ったことは感慨深く、反政府騒乱など個人の原体験的にはメキシコのローマと被る所存でもあります。

とはいえこういう作品は映画館の大画面大音響で観たいし(Dolby Atmos仕様の由)、かといって旬な時に観たいし、どマイナー映画を全世界配信してくれたネットフリックスには感謝こそすれ痛し痒しといった感じ。世界各都市の限定劇場でネットフリックスオンラインチケット発券〜専用提携スクリーンがあれば全て解決なんだけどね。週一ワンスクリーンで可。

ともあれ自称映画ファンなら2018年末までに絶対観るべき作品。

満足度(5点満点)
☆☆☆☆

[702]キュアロン最新作『ROMA/ローマ』とNetflix問題 – IndieTokyo

(前略)
 メキシコを舞台に、スペイン語を話す無名の俳優たちで作られたパーソナルな作品『ROMA/ローマ』は、同時にAlexa65で撮られた白黒の65mm作品であり、Dolby Atmosを使用した音響効果も圧倒的であるという。キュアロンらしく巨大スクリーンで鑑賞されることを前提としたスペクタクルな側面を持つ映画として製作された訳だ。物語的側面にとどまらず、こうしたオーディオビジュアル的側面においても、この作品は映画として長年彼が作りたかったものをはじめて完全に達成することができた満足のいくものになったとキュアロンは述べている(#08)。

 だが、大スクリーンで見られることを前提とした映画である『ROMA/ローマ』は、完成直前の段階(今年3月頃とも言われている)になって、映画祭などでエントリー資格を得るための最小限の劇場公開しか行わないことで知られるNetflixが配給権を購入し、彼らを通じて世界配給されることになった。このため、先述したように日本では東京国際映画祭以外でスクリーン上映されることはない。さらにフランスなどの国では全くスクリーン上映されないことともなった。この論争を喚起する決定は、一体どのように下されたのだろう。プロデューサーを務めるデヴィッド・リンドは次のように述べている(#08)。

「留意していただきたいのは、今日の映画マーケットにおける非英語作品の扱いは非常に複雑なものだということです。私たちは、様々な問題を慎重に検討し、この作品が劇場で上映されることを重視すると共に、可能な限り多くの観客に届けるために最良の方法を選択しようとしました。そして世界中でこの作品が上映されるためには、Netflixが私達に示した配給プランが最も説得力があるものだったのです。」

 キュアロンもまた、この作品が無名の俳優たちによってスペイン語で撮られた白黒映画であることによって、そのマーケット的可能性が狭められてしまうことに大いに憂慮したとのことだ(#08)。

「この作品を可能な限り多くの観客に届けたいと思いました。あまりに作品のことを愛しているが故に、この問題が私たちにとってきわめて重要なものとなったのです。商業的な意味ばかりではなく、作品が長く見られるものであって欲しいと願いました。現在までのところ、Netflixはこの作品をとても大事にしてくれていて、わたしは彼らに感謝しています。」

 だが、Netflixオリジナル作品となった『ROMA/ローマ』は、コンペ部門での上映が決まっていたカンヌ国際映画祭から取り下げられることになった。カンヌのコンペ部門にエントリーされるためにはフランスの映画館で上映される必要があり、その作品はまたその後3年間は同国内でストリーミング配信することを禁じられる。これを嫌ったNetflixによる決定だった。これは昨年に引き続いて起きたNetflixとカンヌとの争いの第二ラウンドともなった(#09)。カンヌ総代表であるティエリー・フレモーは、毎月のように膨大に新作が公開されるNetflixのラインナップの中で、年に一本くらいを例外として国際映画祭に出品し劇場公開することを検討できないかとNetflixにオファーしたが、彼らはそれを拒否し、コンペ外で上映される予定だった他の作品も映画祭から引き下げる決定を下したのだ(#10)。

 『ROMA/ローマ』が辿ることになった、こうした運命について、この10月にティエリー・フレモーが同じく代表を務めるリュミエール映画祭を訪れ、マスタークラスを担当したキュアロンは、次のようにコメントしている(#11)。

「フランスの観客がこの作品を映画館で見られないことにわたしは大いに落胆しています。この映画は大スクリーンで見られることを前提に作られました。オーディオビジュアル的に極めて野心的な作品です。現在、映画の世界ではパラダイムシフトが進行していることを私たちは認めなくてはなりません。それは劇場公開とストリーミングプラットフォームとの間で起きていることです。映画の未来はこの間に存在しているのでしょう。」





Posted by kingcurtis 固定リンクComments(4)映画 
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コメント
>ストーリーはキュアロンの自伝だそうでキュアロンは貴族側。
噂に違わぬ良質な作品でした。

うんうん

>ちんぽもでかい。

ん?
Posted by 名無し at 2018年12月28日 21:29
>ちんぽもでかい。
アリガトゴザイマスター
Posted by 名無しのぱよぱよちーん at 2018年12月29日 17:24
自宅の60インチ4Kテレビで見ても、映画館の大画面で見てもそんなに違いを感じないけどね。
Posted by 名無しのぱよぱよちーん at 2018年12月29日 17:39
>ちんぽもでかい。
これは素晴らしい寝取られフラグですねぇ(ニチャア

‥ある意味でbob氏らしいエントリーなのだ。
今年もお世話になりました。
よいお年を。
Posted by 投了 at 2018年12月31日 22:09
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