【映画評】アリー/ スター誕生

　

アリー/スター誕生 サウンドトラック [CD]

元はクリント・イーストウッドがビヨンセを軸に企画した「スター誕生」三度目のリメイクが二転三転、思わぬお鉢が回ってきたブラッドリー・クーパーがレディ・ガガを担ぎどう仕上げたのか？という作品。

イントロダクション
ゴールデン・グローブ賞R５部門ノミネート！グラミー賞R ４部門ノミネート！アカデミー賞R 最有力！全編名曲で彩る感動のミュージカル・ドラマ開幕！

現代最高の歌姫・レディー・ガガ初主演×監督・主演ブラッドリー・クーパー（『アメリカン・スナイパー』。全米で驚異の大ヒットとなり、アカデミー賞最有力の呼び声高い、全編名曲で彩る感動のエンターテイメント！　レディー・ガガ書き下ろし楽曲たち、そしてガガの圧巻のパフォーマンスは、アリーの物語をかつてないほどエモーショナルに染め上げる。

ストーリー
自分に自信がなく歌手の夢を諦めかけていたアリー。有名ミュージシャン＝ジャクソンとの偶然の出会いが、彼女の人生を大きく変える。――「君の歌は奇跡だ」
ウエイトレスから一気にスターダムを駆け上っていくアリー。激しく惹かれあうジャクソンと、全米のステージで一緒に歌う幸せな日々を過ごすが、次第に自分を見失っていき・・・。愛と成功のはざまで、最後に彼女がつかんだものとは――？

レディ・ガガがステージ上に引っ張られるまでは面白かったですがそこがピーク。歌い出しでずっこけ。上記動画にもあるよう「shallow」は「浅瀬」とか「岩礁」と訳すのが基本の基本なのに、なんで本編字幕は「浅い水」なの？しかも何度も何度もスクリーンに描写される「浅い水」。折角のいい曲なのにあれでなんか一挙に醒めた感は否めず。

他にも徹頭徹尾ブラッドリー・クーパーが大根なのと、挿入歌がダサいのと、どうあがいてもレディ・ガガはレディ・ガガにしか観えないのがもうダメ。グラミー賞授賞式とか完璧にレディ・ガガじゃん。別にレディ・ガガの演技がダメだという訳でなく元キャラの強烈さなんだよね。「ドリームガールズ」のビヨンセはすんなり役に溶け込めていたからやっぱりブラッドリー・クーパーの初監督手腕ってことなの？話の展開も尻すぼみ。クーパー先生は監督業に専念し、主演男優は活きが良い若手に任せた方がよかったのでは？自分が演じるのではなく、ファインダー越しに見れば調和の流れで大きくバランス欠いた主人公描写の違和感が客観視出来たと思うよ。

そのブラッドリー・クーパーさんですが、おっさんロックファン歓喜のオールマンブラザーズ「ウィッピングポスト」を１〜2秒大音響で流した音楽趣味の良さだけは非常に好感。劇中架空バンドはツインリードに拘っていたから、俺がデュアンやるからお前がディッキー・ベッツやれ。はい。みたいな。流れたのは最初にキャッキャウフフと鼻弄るシーンね。



あとはレディ・ガガ私服のYESのTシャツと自室に飾っていたタペストリーLPジャケット。ポリティカル的にはレディ・ガガがシャロウ歌うときにぶら下げているバックステージパス等、旭日旗（テキサス旗）が何度も登場するので日韓リベラルがまた上映中止デモやるのかなぁ？ってその程度の印象。ま、映画好きな音楽ファンの立場的にはタイミング的に同じ音楽映画「ボヘミアンラプソディ」の後に上映するのはちょっとしんどい内容ですね。ないものねだり的に「クリント・イーストウッド×ビヨンセ版」が惜しい。撮影開始のタイミングでご懐妊とはビヨンセ姐さん無情過ぎるやろ...

近年話題となった似たようなトーンの音楽系作品を比較総括するとボヘミアンラプソディ＞AMY＞ドリームガールズ＞本作という感じ。

ということで音楽系映画は来年新春公開の「ホイットニー」乞う期待。

満足度（５点満点）
☆☆

つづれおり [CD]

フィルモア・イースト・ライヴ [CD]

Comments

Carole KingだとI'ts Too Late
Nicolette LarsonだとLotta Loveだな

Posted by 名無しのぱよぱよちーん at 2018年12月25日 13:38

とにかくクイーンが憎いのでこっちに期待したいのだけれど、ダメか。。。

Posted by 名無しのぱよぱよちーん at 2018年12月25日 18:57

Amyはドキュメンタリーだから比較するのはちょっと...。

しかし、スポットＣＭで誰かが言ってる通り、予告見たときにレディ・ガガだと思わなかったわ。ほんとにこんな顔だったっけ？ＣＧで作ってたりしてｗ

ブラドリー・クーバーって役者としてもいまいちに見えるんだが、なんでこんなに評価されてんだろう？理解できん。

Posted by 名無しのぱよぱよちーん at 2018年12月25日 20:50