2018年10月01日
【映画評】志乃ちゃんは自分の名前が言えない
mixiチェックイントロダクション
不器用な二人の小さな一歩。悩みもすべて抱きしめて世界はかすかに輝きだす。
高校一年生の新学期。喋ろうとするたび言葉に詰まってしまう志乃は、自己紹介で名前すら上手く言うことが出来ず、笑い者になってしまう。ひとりぼっちの高校生活を送る彼女は、ひょんなことから同級生の加代と友達になる。ギターが生きがいなのに音痴な加代は、思いがけず聴いた志乃の歌声に心を奪われバンドに誘う。文化祭に向けて不器用なふたりの猛練習が始まった。コンプレックスから目を背け、人との関わりを避けてきた志乃と加代。互いに手を取り小さな一歩を踏み出すが――。
あの頃、誰もが抱いた苦悩や葛藤。戻れないからこそ現在を照らしてくれる、つたなくて、いとおしい日々。胸を打つラストに涙溢れる、傷だらけでまぶしい青春映画の傑作が誕生した!
全世代が感動、共鳴した押見修造・人気コミック待望の映画化!気鋭監督・湯浅弘章×脚本・足立紳(『百円の恋』)が瑞々しく繊細に描く
思春期の少年少女をモチーフに、独創的な作風で「惡の華」「ぼくは麻理のなか」等の傑作を生みだしてきた人気漫画家・押見修造。自身の体験をもとに描いた代表作「志乃ちゃんは自分の名前が言えない」は、発表と同時に幅広い世代の読者を感動の渦に包み、大きな反響を呼んだ。待望の映画化でメガホンをとったのは、本作で満を持しての長編商業映画デビューを果たす気鋭・湯浅弘章。脚本を『百円の恋』で日本アカデミー賞最優秀脚本賞など数々の賞に輝いた足立紳が務め、瑞々しい映像と繊細な脚本で十代の揺れ動く心の機微を映し出す。また、物語の舞台となる90年代の音楽シーンをリードした、ザ・ブルーハーツ、ミッシェル・ガン・エレファントなどの楽曲も登場、物語をエモーショナルに彩る。
注目を集める十代の実力派女優 南沙良×蒔田彩珠 ダブル主演!
本作では、次世代を担う同年齢の実力派女優がダブル主演を務める。志乃を演じるのは、現役モデルにして『幼な子われらに生まれ』に出演、女優としても注目を集める新星、南沙良。加代を『三度目の殺人』やドラマ「anone」などでの高い演技力が記憶に新しい、蒔田彩珠が熱演。思春期、真っただ中の二人が観る者の心震わす体当たりの演技をみせる。更に、志乃と加代の同級生・菊地を『帝一の國』『あゝ、荒野』と話題作への出演が続く萩原利久が演じるほか、奥貫薫、山田キヌヲ、渡辺哲ら、ベテラン俳優陣が脇を固めている。
ストーリー
高校一年生の志乃は上手く言葉を話せないことで周囲と馴染めずにいた。ひとりぼっちの学生生活を送るなか、ひょんなことから同級生の加代と友達になる。
音楽好きなのに音痴な加代は、思いがけず聴いた志乃の歌声に心を奪われバンドに誘う。
文化祭へ向けて猛練習が始まった。そこに、志乃をからかった同級生の男子、菊地が参加することになり・・・。
コメント
漫画以上に、まるで現実に起こったことをそのまま切り取ったような感触でした。志乃、加代、そして菊地の三人が、生々しく存在していると思いました。泥臭い青春映画でありながら、恥ずかしくなるほどキラキラしていて。そして、むせかえるような思春期のオーラに満ち溢れている。漫画を超えて、広く心に届く作品を作っていただいたことに感謝します。
『志乃ちゃんは自分の名前が言えない』での吃音
難発の吃音で、特に母音からの発音が苦手という志乃の設定は、原作者・押見修造の実体験をもとに描かれた。リアリティのある吃音描写、そして傷つきながらも自らと向き合い前に進もうとする志乃の姿は、当事者たちからも広く支持されている。
一方で、思春期の葛藤を描いた本作について、“誰にでも当てはまる物語になれば”という原作者の想いから、作品内では意図的に〈吃音〉という言葉は一切使われていない。その意志に、湯浅弘章監督も強く賛同。映画化にあたっても〈吃音〉という言葉は一切使用していない。
この漫画では、本編の中では「吃音」とか「どもり」という言葉を使いませんでした。
それは、ただの「吃音漫画」にしたくなかったからです。
とても個人的でありながら、誰にでも当てはまる物語になればいいな、と思って描きました。
――押見修造 (漫画 「志乃ちゃんは自分の名前が言えない」〈太田出版〉あとがきより)
主演二人共に熱演でしたが、志乃ちゃん役の南沙良さんは「【映画評】幼な子われらに生まれ」の方が印象深い感じ。蒔田彩珠さんはディスコグラフィ拝見して、あああの役かって感じでしたが、南沙良さんと逆で本作の方が印象深い感じ。冒頭の自己紹介は漫画版は強烈な印象でしたが、実写版はなんか諸々配慮〜遠慮しているような演出。
鑑賞後にツイートしましたが、自室に「マシーンヘッド」や「クリームの素晴らしき世界」LPジャケットを掲げる女子高生が唄う歌が「あの素晴らしい愛をもう一度」「翼をください」ってのは、本題と関係なき些細なディテールであれど、どうにも納得できず。
それと押見修造作品ファンは周知ですがどの作品も終わりがグダグダでして、本作も終盤が締まりがないと言って過言でなく、思い切って改変してもいいのにねぇとか思いました。山田尚子が劇場版アニメ化したらきっと凄い作品になりそう。
ということで、アニメ「惡の華」続編早くやってよ。
満足度(5点満点)
☆☆☆
コメント
ども安を思い出した。
砂塚秀夫が癖があって面白かった記憶が。
砂塚秀夫が癖があって面白かった記憶が。
Posted by 名無しのぱよぱよちーん at 2018年10月01日 15:53
ハッピーエンドかなんかよく分からない終わり方だったよね。
Posted by 名無しのぱよぱよちーん at 2018年10月01日 19:52