2018年08月09日

【映画評】スターリンの葬送狂騒曲

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黒幕はスターリンだった 大東亜戦争にみるコミンテルンの大謀略
黒幕はスターリンだった 大東亜戦争にみるコミンテルンの大謀略

分刻みで攻守逆転。スターリン急逝からフルシチョフ王位継承までを描くブラックコメディ。
しかしヨシフ・スターリンと有田芳生はどちらも似たような名前の赤い皇帝なのに、日本のヨシフは本当、ケツの穴の小さか男やねぇ。
橋下徹氏の訴え棄却 有田議員のツイッターめぐる訴訟:朝日新聞デジタル 2018年8月8日

映画『スターリンの葬送狂騒曲』公式サイト

イントロダクション
1953年、ソビエト連邦の最高権力者スターリンが、脳出血の発作で危篤に陥る。“粛清”という名の大量虐殺による恐怖で、国民はもちろん部下たちも支配してきた独裁者だ。今こそ彼の後釜につくチャンスだと色めき立つ側近たちが、互いを出し抜くオトナげない駆け引きを始めるなか、スターリンは後継者を指名することなく息を引き取る。表向きは厳粛な国葬の準備を進めながら、スターリンの腹心だったマレンコフ、中央委員会第一書記のフルシチョフ、秘密警察警備隊長のベリヤが3大トップとなり、各大臣にソビエト軍の最高司令官ジューコフ陸軍元帥までが参戦し、権力バトル開始のゴングが鳴った! 嘘と裏切り、仕掛け合う罠─勢力地図は1秒ごとに目まぐるしく塗り替えられ、国を担うはずの男たちの“なんでもあり&やったもの勝ち”のゲスな本性が暴かれていく─。 「驚くべき物語が、さらに驚くことに、ほとんど事実」であるために、フランスで出版されるや物議と人気がヒートアップしたベストセラーの映画化が実現。

メガホンをとったのは、アカデミー賞Rノミネートとエミー賞受賞歴のあるアーマンド・イアヌッチ監督。 スティーヴ・ブシェミら個性派が、俳優生命を自ら危機に追い込むほどの熱演を披露。
ロシアでは政府が急遽上映を禁止したが、ヨーロッパを始め、アメリカ、オーストラリアなど各国で続々スマッシュヒットを記録!どの国の観客も笑いに引きつりながら、ひょっとしてこれは今のわが国のことでは?とヒヤリと背筋が冷たくなる、壮大なのに姑息、大真面目なのに可笑しくて、卑劣で残忍なのにひき込まれる、史上最もドス黒い実話に基づくブラック・コメディ!

ストーリー
“敵”の名簿を愉しげにチェックするスターリン。名前の載った者は、問答無用で“粛清”される恐怖のリストだ。時は1953年、モスクワ。スターリンと彼の秘密警察がこの国を20年にわたって支配していた。

下品なジョークを飛ばし合いながら、スターリンは側近たちと夕食のテーブルを囲む。道化役の中央委員会第一書記のフルシチョフ(スティーヴ・ブシェミ)の小話に大笑いする秘密警察警備隊長のベリヤ(サイモン・ラッセル・ビール)。スターリンの腹心のマレンコフ(ジェフリー・タンバー)は空気が読めないタイプで、すぐに場をシラケさせてしまう。 明け方近くまで続いた宴をお開きにし、自室でクラシックをかけるスターリン。無理を言って録音させたレコードに、ピアニストのマリヤ(オルガ・キュリレンコ)からの「その死を祈り、神の赦しを願う、暴君よ」と書かれた手紙が入っていた。それを読んでも余裕で笑っていたスターリンは次の瞬間、顔をゆがめて倒れ込む。

お茶を運んできたメイドが、意識不明のスターリンを発見し、すぐに側近たちが呼ばれる。驚きながらも「代理は私が務める」と、すかさず宣言するマレンコフ。側近たちで医者を呼ぼうと協議するが、有能な者はすべてスターリンの毒殺を企てた罪で獄中か、死刑に処されていた。仕方なく集めたヤブ医者たちが、駆け付けたスターリンの娘スヴェトラーナ(アンドレア・ライズブロー)に、スターリンは脳出血で回復は難しいと診断を下す。その後、スターリンはほんの数分間だけ意識を取り戻すが、後継者を指名することなく、間もなく息を引き取る。この混乱に乗じて、側近たちは最高権力の座を狙い、互いを出し抜く卑劣な駆け引きを始める。表向きは厳粛な国葬の準備を進めながら、マレンコフ、フルシチョフ、ベリヤに加え、各大臣、ソビエト軍の最高司令官ジューコフまでもが参戦。進行する陰謀と罠――果たして、絶対権力のイスに座るのは誰?!

プロダクションノート
驚愕の“事実”をシリアスとユーモアの絶妙なバランスで映画化
ヨシフ・スターリンの死にまつわる一連の出来事が、ファビアン・ニュリ(作)とティエリ・ロバン(画)にインスピレーションを与え、グラフィックノベル「スターリンの葬送狂騒曲(原題:La Mort de Staline)」が生まれた。フランスのプロデューサーのヤン・ゼヌーとローラン・ゼトゥンヌが両作の映画化権を買い、脚本も手掛けるアーマンド・イアヌッチに監督を依頼した。独裁政権について描きたいと考えていたイアヌッチは、喜んでこれを引き受ける。  共同脚本のデヴィッド・シュナイダーは、「あえてコメディに仕上げようとはせず、状況からコメディが生まれてくるようにした。登場する男たちが卑劣な人間なのは明らかだが、その性質が強く出た時でさえ何らかの魅力を感じてもらえるようにしたかった」と説明する。

イアヌッチらが強く意識したのは、スターリン支配下の全体主義を支えている言語道断の残虐行為と、独裁社会で生まれる不条理なユーモアがバランスよく組み合わさった脚本にすることだった。イアヌッチはこう語る。「私たちは1940〜50年代のモスクワについてリサーチした。強制労働収容所に送られたり、銃殺されたり、血も凍る恐ろしい時代だった。そんな時世を生きていくために、スターリンやベリヤに関するジョーク集が地下で出回っていた。所持が見つかれば銃殺されるのに、とても人気があったそうだ。緊張と恐怖が支配する世の中では、不思議なことに幾分ヒステリックな滑稽さが生まれる。だから、おかしさと不気味さが感じられる作品にしたかった。」
イアヌッチは原作の中の“事実”に驚愕したと振り返る。「スターリンは小便の海にずっと倒れていた。護衛たちが彼を恐れ、誰も寝室に入れなかったからだ。これも事実。側近たちはどの医者を呼べばいいかわからなかった。毒を盛られる可能性があったからだ。これも事実。スターリンがベッドに入ったのは午前4時だった。前夜、自分は水で薄めた酒を飲みながら、側近たちにはどんどん酒を飲ませた。これも事実。彼らが自分に対してどんな行動をとるのか見るためで、側近たちはスターリンが寝るまで我慢して付き合った。こういった事実がわかってくるにつれて、滑稽さが増してくる。」

イギリスに再現された、50年代のソ連
撮影は、モスクワ、キエフ、ロンドン、オックスフォードシャーで行われた。「ロシアですべてを撮影するのは明らかに不可能だったので、ロンドンに1950年代のソ連を再現することにした。大きな挑戦だったが、ロンドン中心部でも背景に“ソ連”を感じさせるものを見つけることがあったのには驚いた」と製作のゼトゥンヌは語る。  室内はすべてイギリスで撮影された。コンサートホールとしてショーディッチ・タウンホール、クレムリンの場面としてコヴェント・ガーデンのフリーメイソンズ・ホール、ゴールドスミス・ホール、ウエストロンドンのハマースミス・タウンホール、多柱室としてロンドンのマンションハウスが使われた。スターリンの住居として、映画スタジオのパインウッドの側の森に田舎風の邸宅を建て、スターリンの趣味を反映させた。「スターリンは富を得ることに執着しなかった。彼のオフィスにはベッドが1つあっただけ。しかし、彼は権力には執着したので、邸宅を作る際は大きいが質実剛健で威圧的な茶色にした」と、イアヌッチは解説する。

実在の非道な男たちを演じる名優たち
キャスティングは、製作陣で相談しながら進められた。ニキータ・フルシチョフを演じたスティーヴ・ブシェミは、フルシチョフをこう表現する。「スターリンに気に入られ、粛清を免れて生き残った人当たりのいい男だが、短気なところもある。スターリンの死後、フルシチョフは自分のやっていることがよくわからないまま後継者となり、周囲を驚かせ、当の本人も焦るんだ。」  秘密警察で粛清の指揮を執ったベリヤを演じるのは、サイモン・ラッセル・ビールだ。ビールはこう語る。「このような映画を作るには責任が伴う。人の痛みも苦しみも多く描かれているし、いくらストーリーに笑える部分があっても、登場人物は決して良い人間ではないとはっきりと示す責任がある。」イアヌッチは、「シェイクスピア俳優のビールが、このような卑劣で下劣で粗野なベリヤという役を演じるとは、誰も思わなかったはずだ。ベリヤは指導者としては優秀で、部下全員の誕生日を覚えていたらしい。面倒見のいい男という一面もあった。」もう一人の重要な役柄であるマレンコフを演じるのは、アメリカ人俳優のジェフリー・タンバーだ。イアヌッチは、「マレンコフはスターリンに次ぐナンバー2という地位に満足していた。だが、スターリンの後を継いだ時、自分はその器ではないと気付くんだ。」ジューコフ陸軍元帥を演じたジェイソン・アイザックスは、「ジューコフは、すべての場面で最も口に出してはいけないことを言う男だ。でも、私にとってコメディ界の英雄のような人たちと共演しながら澄ました顔を保つのは難しかったよ。全く信じられないような凄いキャストだった」と笑う。 物語の設定上、製作陣はセリフの話し方について検討する必要があった。「私たちは早い時期に、ロシア語やなまりにはこだわらないことにした」と、プロデューサーのケヴィン・ローダーは言う。「ソビエト連邦は巨大な帝国で様々な国民がいてなまりがあるから、スターリンはロンドンの下町なまりに、アメリカ俳優のスティーヴ・ブシェミやジェフリー・タンバーをフルシチョフやマレンコフ役にできた。おかげでそれぞれの役の個性が際立った。」

イアヌッチの監督としての腕と人としての魅力は、俳優たちの心をガッチリとつかんだ。スターリンの娘、スヴェトラーナを演じるアンドレア・ライズブローは言う。「アーマンドは完璧主義者だけれど、新しいアイデアも積極的に取り入れてくれたわ。私たちはスターリン政権下のロシアにいるという設定だけど、アプローチのすべてが完全に現代的。そのおかげで会話がとても生きていて、原作者が作り上げたユニークさが表現されていたわ。」コンサート・ピアニストのマリヤを演じるオルガ・キュリレンコも「アーマンドはとても回転が早く、気づかない内に良い方向へと導いてくれる」と語る。

現在の世界情勢とリンクする物語
イアヌッチは、「この物語の時代設定は60年以上も前だが、今日の政治に対しても有効な教訓を示唆している。私がこの映画に取り掛かったのは2、3年前、まだ誰もイギリスのEU脱退やトランプについて知らない頃だった。当時、独裁主義や全体主義に目を向け、一個人によって国家がどのように脅かされるのか調べていた。本作にトランプの選挙やEU脱退といった映画の外の世界で起こったことを反映させるつもりはなかったが、奇妙に共鳴しているところはあるね」と語る。  さらに、イアヌッチはこう解説する。「彼らは嘘を語る。一瞬のうちに国民の敵になり、また次の瞬間には復権する。使う言葉によって、話の内容は全く別のものになる。私たちは今、嘘に塗られた、真実を失った時代にいる。この映画は、政府が情報をコントロールして、人々に何が真実で何が嘘かを伝える時に起こることを教えてくれる。私たちは、情報収集のために独立した手段を持つべきだ。『私の言うことに同意するなら、あなたに語りかけましょう』と言う人だけに耳を傾ければ、あなたは何も実感することができない場所で、彼らを信じるしかなくなってしまう。私はこの映画を現代政治への批判とするつもりはなかったが、もしそうなっているとしたら、観る人にスクリーンからそれぞれの結論を導き出してほしいと思っている。」




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スターリンとフルシチョフが英語で会話しているのがなんだかなーでしたが、概ね面白かったです。最後付近で出てくる太眉おっさんはブレジネフだろ?ブレジネフはフルシチョフ専用機の爆破未遂とかあったらしいし、失脚したフルシチョフは溥儀みたいな年金生活を続け、米帝メディアに暴露原稿送ったりしたそうで、おそロシア続編があれば是非。

日本のリベラルは顔真っ赤にして怒るかもしれませんが、中国や北朝鮮の国家元首死亡の舞台裏を映画にしたら本作より遥かに面白いと思いよ。物凄く見たい見たい。監督は国家権力と徹底的に抗う姿勢が面白い想田和弘先生でいいんじゃね?

満足度(5点満点)
☆☆☆

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Posted by kingcurtis 固定リンクComments(4)映画 | ロシア
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コメント
>想田和弘先生でいいんじゃね?

脚本は朝鮮に造詣が深く、進撃でブレイクした町山先生でねwww
Posted by 名無しのぱよぱよちーん at 2018年08月09日 12:57
町山先生には是非「天安門事件はなかった」監督をして欲しい
Posted by bob at 2018年08月09日 13:14
徳田球一とか宮本顕治・不破哲三、
小沢さんとか、そういう洒落にならないあたりで。
Posted by んんー at 2018年08月09日 15:31
映画自体は観る価値があると理解したぞ。
面白くなかったらシベリア送りだなbob同志(つぶらな瞳

ただ
>現代の政治に対しても有効な教訓
これをトランプだのEUだの言っている時点でまだまだやね。
帰って来たヒトラーと一緒でポリコレや不法移民などそれらへ「モレノ」するマスコミに本当は向けられている‥
Posted by 投了 at 2018年08月12日 18:02
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