2018年03月23日

【映画評】あさがくるまえに

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あさがくるまえに [DVD]
あさがくるまえに [DVD]

大都市圏から地方都市まで日本列島各所で昨年度に絶賛上映された本作ですが、なぜか福岡だけ素通りでして、円盤発売前に一日限りの上映会があったので行ってきました。場内ほぼ満席。女性客が多かったです。

映画[あさがくるまえに]

イントロダクション
デミアン・チャゼル[ラ・ラ・ランド]、グザヴィエ・ドラン[たかが世界の終わり]、ミア・ハンセン=ラブ[未来よ こんにちは]── ミレニアム世代の台頭目覚ましい映画界に、フランスから気鋭の女性監督カテル・キレヴェレ、待望の本格的日本初上陸 !
これまで二本の長編作品を発表し、いずれの作品もカンヌ国際映画祭の二つのセクション ( 監督週間と批評家週間 ) で開幕上映作品に選ばれるという栄誉あるデビューを果たしたカテル・キレヴェレ。『あさがくるまえに』もヴェネツィア国際映画祭オリゾンティ部門に選ばれ、アメリカのヴァラエティ紙、イギリスのガーディアン紙など各国のメディアがこぞって絶賛、ここでも高い評価を受けた。彼女は、独自の映像スタイルで世界を席巻しているミレニアム世代監督たちの中でも代表格的存在として、今最も映画界が注目している監督の一人なのだ。

映画化争奪戦となった話題のベストセラー小説を、新しい感性で完全映像化!
愛する人を喪失した後に、残された者たちが背負う悲しみや苦しみ。その登場人物ひとりひとりの内面に寄り添い、彼らのポートレイトとして、静かに炙り出すような手法が、キレヴェレ監督作品の最大の魅力である。『あさがくるまえに』でもその手腕は遺憾なく発揮されている。 今回の映画の元となったのは、2014年に発表されたメイリス・ド・ケランガルの、カンマを多用し、まるで呼吸するような独創的な文体が話題となったベストセラー小説”Reparer les vivants“ (日本未翻訳)。映画化が困難だと思われたこの原作の文体を、彼女は見事に映像のリズムに写しとり、そこに彼女だけの視点を加えることで、映画だからこそ表現できる感動を私たちに与えてくれている。?原作者のメイリス・ド・ケランガルが、数多のオファーの中から、新人監督のキレヴェレに映像化を託した意味は大きい。

映像と音楽が浮び上らせる、悲しみの果ての柔らかな光。ガス・ヴァン・サントの映画が好きだというキレヴェレ監督。
『あさがくるまえに』でも、ガス・ヴァン・サントの映画に出てくるような、プロンドの美少年がサーフィンに出かけるところから物語は始まる。少年が仲間たちとワンボックスカーで聴いているのが、LAを中心としたティーンズの間でカリスマ的な人気を博しているガールズ・デュオ、ガールプールの“Paint Me Colors”。 加えてテーマソングとも言える、世界の終焉を歌ったデヴィド・ボウイの“Five Years”、人知れず枕を涙で濡らす男の孤独を歌ったソウルフルなナンバー、ケン・ブースの“Lonely Teardrops”をフィーチャーするとともに、『グランド・プダペスト・ホテル』『ものすごくうるさくて、ありえないほど近い』のアレクサンドル・デスプラの繊細な旋律を全編に配して、ル・アーブルの夜明けや夕刻の光、パリの夜の風景を、微かに湿度を感じさせる独自の映像世界に切り取って見せるその感性は、今までに見たどのフランス映画とも違う魅力を放っている。

タハール・ラヒム、アンヌ・ドルヴァルら、ヨーロッパの実力派俳優が集結!!
『ダゲレオタイプの女』『預言者』のタハール・ラヒム、『毛皮のヴィーナス』のエマニュエル・セニエ、『Mommy / マミー』などグザヴィエ・ドラン監督作品の常連女優として知られるアンヌ・ドルヴァルら、ヨーロッパを代表する当代きっての実力派キャストがキレヴェレ監督のもとに集結。心臓移植という“現実”に直面した家族、恋人たち、医者たちの個々の複雑で繊細な心のありようを、彼らの抑制した演技のアンサンブルで見事に表現し、監督の期待に十分に応えている。また、シモン役を演じたギャバン・ヴェルデは本作が映画デビューとなる全くの無名の新人。ガールフレンド役のガラテア・ベリュジとともに、彼らが放つ存在感だけで、若さや生命力、それ故の儚さをも体現させ、ここでもキレヴェレ監督の采配が光っている。

ストーリー
たった、いちにち──それでも、あたらしいあさはくる 
ル・アーブルからパリへ。紡がれる、愛と喪失、そして再生の物語。

ル・アーブル。夜明け前、ガールフレンドがまだまどろみの中にいるベッドをそっと抜け出し、友人たちとサーフィンに出かけたシモン。しかし彼が再び彼女の元に戻ることはなかった。帰路、彼は交通事故に巻きこまれ、脳死と判定される。報せを受けた彼の両親は、その現実を受け止めることができない。医師はシモンが蘇生する可能性は無く、両親に移植を待つ患者のために臓器の提供を求めるのだが。その時間の猶予は限られている‥。

パリ。音楽家のクレールは、自分の心臓が末期的症状であることを自覚している。彼女が生き延びるためには、心臓移植しか選択肢はない。しかし彼女は、他人から贈られた命によって、若くない自分が延命することの意味を自問自答している。そんな時、担当医からドナーが見つかったとの連絡が入る。




医療関係者と一緒に観に行ったので色々面白かったです。
居眠り運転のSFXシーンは発想がユニーク。チャリでケーブルカーを追い駆けるシーンも印象的。
身内の交通事故想い出して、色々感慨深かったです。
身内とICUで隣床だった患者さん(確か若い奥さん。ご自宅で急に体調不良で救急搬送)がお亡くなりになり、ドナーとして各臓器摘出されました。そちらのご家族とICU控室で数日間昼夜一緒だったんだよなぁ。
改めてご冥福をお祈りします。



満足度(5点満点)
☆☆☆☆

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Posted by kingcurtis 固定リンクComments(0)映画 
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