2017年12月19日

【映画評】ビジランテ

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SRサイタマノラッパー (角川文庫)
SRサイタマノラッパー (角川文庫)

サイタマノラッパー監督によるオリジナル作品。バイオレンス映画。

映画『ビジランテ』公式サイト

イントロダクション
幼い頃に失踪した長男・一郎(大森南朋)。市議会議員の次男・二郎(鈴木浩介)。デリヘル業雇われ店長の三男・三郎(桐谷健太)。別々の道、世界を生きてきた三兄弟が、父親の死をきっかけに、再会し―。深く刻まれた、逃れられない三兄弟の運命は再び交錯し、欲望、野心、プライドがぶつかり合い、事態は凄惨な方向へ向かっていく――。

2009年自主制作による映画『SR サイタマノラッパー』が、ゆうばり国際ファンタスティック映画オフシアター・コンペティション部門グランプリ、第50回映画監督協会新人賞など数々の賞に輝き、 渋谷ユーロスペースで3日間の満員立見、 池袋シネマ・ロサ初日レイトショー歴代動員記録を更新するなど、ミニシアターを席巻した鬼才 入江悠監督。今年に入り、自身が脚本・監督を務めた『22年目の告白―私が殺人犯です―』が邦画3週連続1位の快挙をうちだし、高い評価を獲得。日本映画界における最重要監督の一人として次回作に注目が集まる中、最新作は自身が企画したオリジナル作品でメガホンをとった。

トリプル主演を果たしたのは、実力派俳優として北野武監督『アウトレイジ 最終章』など次々と話題作に出演、唯一無二の存在感を放ち続ける大森南朋。ドラマ「ドクターX〜外科医・大門未知子〜」シリーズの演技が好評を博し、シリアスな役からコミカルな役まで幅広く演じるカメレオン俳優・鈴木浩介。昨年6本の話題作に出演、今年も映画『火花』でW主演を務めるなど、今年も躍進が止まらない俳優・桐谷健太。また豪華トリプル主演に加え、トップアイドルから本格派女優の道を歩み、本作ではファムファタールとして女優の新たな一面を開花させた篠田麻里子も参戦。入江監督オリジナル渾身の1本に豪華キャスト陣が惚れ込み集結した。

キャストコメント
大森南朋
寒い時期の撮影で、過酷な環境でのロケもいくつかありましたので、撮影が無事終わってホッとしています。最初にお話をいただいた時、全体的な構想はとても面白いと思いました。実際にカメラの前に立って芝居をしてみると、現場で生まれることもあったので、その現場のスパークに期待して挑みました。意思を持った人間が動き始めると、桐谷さんであり浩介さんであり、人と人が向き合った時に生まれてくるものがあり、それが入江監督、カメラマンの大塚亮さんの撮影で拾われていきました。
役作りについては、桐谷さんとも話していたんですが、今回は衝動というか、あまり作りこまないで、その瞬間で反応していこうと思い演じていました。一郎を演じるにあたっては、横暴な人間で、でも寂しさとか拘りとかを表現していきたいなと思っていたのと、今までいろんな役を演じさせていただいてきたので、ジャンルの違う細かい引き出しを開けて演じていった感じです。
共演した桐谷健太さん、鈴木浩介さんは、昔から知り合いだったので、こうやって共演できて良かったです。監督とも以前ドラマでご一緒したのですが、映画でご一緒するのは初めてで、とても楽しかったです。映画の現場というのは独特のリズムがありますが、やろうとしている事を一緒に作れたような気がして、大変な撮影現場でしたが(笑)、結果、楽しかったです。

鈴木啓介
最初に脚本を読んだ時、ハードで救いのない世界というのが第一印象でした。
役作りは、基本的にこれといったことはしていませんが、やはり三兄弟との関係性、妻との関係性、自警団チームでの立ち位置、市議会議員としての立ち位置から「二郎」という役を探っていきました。現場でお芝居しながら、探っていった感じです。兄弟の立ち位置に関しても、一郎、三郎があの感じであれば、二郎はこういう生き方を選ぶだろうなというのが理解できて、腑に落ちるものがたくさんあったので、そこから二郎の立ち位置、性格を考えていきました。
大森さん、桐谷さんは、ずいぶん昔から知り合いなんですが、現場でご一緒するのは初めてで、新鮮でしたし刺激もありました。ただ昔から知り合いでしたので、違和感なく、スッと兄弟の関係性に入れました。
入江監督は、現場では寡黙な方という印象でした。撮影中はほとんど会話していない気がします。シーンのポイント、ポイントで、微調整する部分では話し合いはしましたが、緊張感を持って撮影現場に臨んでいるのがすごく伝わってきました。緊張感がないとダメな現場だったので、入江監督が一番先頭に立ってくださり、自分も撮影現場に臨めたのでとても良かったです。
ハッピーエンドの話でもないですし、救いのないこの世界観をお客さまが観て、どう感じるのか楽しみです。

桐谷健太
どんな人物なのか言葉で説明できる役とできない役がありますが、三郎は言葉では言い表せない役でした。リサーチしたり、そういう事ではないなと。三郎にはどこか透明感を感じていたので、頭で考えて作っていくよりも、そのまま飛び込んだ方が良いと思いました。
一郎とは子供の頃に別れて以来の再会で、謎が多く、再会した時には見ていられない状態になっているのですが、三兄弟のとても大切なシーンの撮影の時に、一郎の顔が浮かんで涙が出そうになりました。別のシーンでもお芝居をしながら、大森さんや鈴木さんの顔が浮かぶ時があり、それは信頼関係ができてきているからだと思います。短い期間の撮影でしたが、おふたりと改めて深くなれました。
入江監督とは同じ年なので、とても刺激を受けました。今回、物理的に過酷な撮影だったと思います。朝から朝まで、そのままつながって翌日の撮影がある中で、監督の眼差し、良いものを撮るぞという目がとても印象的でした。見てる!というあの目に突き動かされました。僕はとても楽しかったです。もちろん体は疲れていたし、スタッフの方々も限界を何度も超えてやっている感じでしたが、監督のあの目があったからやりきれたのだと思います。キツイ現場でしたが、プロ意識の高いスタッフの方々から体でいろいろなことを教えていただきました。この現場に入れて、自分自身何か変われたんじゃないかなと思います。




結論から申し上げると全然ダメでした。笑えないスプラッター映画のノリ。そういう方向性を狙っている最近の邦画なら「【映画評】獣道 Love and Other Cults」とか、怯まず突き進んだ怪作「【映画評】全員死刑」がつい先日ありました。「全員死刑」は実話ベースなので重力も違うし、両作とも描写の割には飄々としていたよね。「間」というかその辺が本作を鑑賞してしっくりこなかった原因なのかも。

大森南朋さんも上手に活かせてないよう映りましたし、桐谷健太のポテンシャルは手に余るような。そういう打てば響くような役者を無理して使うより篠田麻里子レベルで小じんまりに纏めても充分じゃね?みたいな。というか麻里子さま。本来、一番美味しい役だったかもしれないのに狡猾さをまったく感じませんでした。鳴り物入りの「カーセックス」シーンも「はぁ?」って感じ。仮に監督が尻込みしたとしても自ら売り込んで乳でも露出し自分で自分を追い込むとか背水の陣を敷くとかしないと。役者としてどうしたいのかさっぱり分からん。演技力は場数を踏めばなんとかなるとして、なんで「篠田麻里子なのか?」という、まずはポジショニングを再検証したらどう?

元AKBで観客をわくわくさせる役者は川栄李奈と鬼頭桃菜以外現状いないね。ゆうこす初主演映画どうなんだろう?早く地方でも上映してよ。ってか地元ならHKTの西鉄ホール借りて真っ先に凱旋先行上映でもしたら?



満足度(5点満点)
☆☆

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Posted by kingcurtis 固定リンクComments(1)映画 
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コメント
菅本裕子といえば、NHKが大々的に売り出すつもりらしいが
//www6.nhk.or.jp/nhkpr/post/original.html?i=12707

元ピンサロ嬢だと週刊誌に記事が出たらどうするつもりだろ?w
Posted by 名無しのぱよぱよちーん at 2017年12月19日 19:13
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