2017年10月18日
【映画評】ブルーム・オブ・イエスタディ
mixiチェックイントロダクション
ナチス映画の歴史を変えるエポック・メイキングな愛の物語 愛と笑いと勇気でタブーの扉を開ける!
時は、現代。ナチスの戦犯を祖父に持ち、家族の罪と向き合うためにホロコーストの研究に人生を捧げるトト。そして、ナチスの犠牲者となったユダヤ人の祖母を持ち、親族の無念を晴らすために、やはりホロコーストの研究に青春を捧げる若きインターンのザジ。スタート地点は真逆だが、同じ目標のためにアウシュヴィッツ会議を企画することになった二人。しかし、この出会いは、偶然ではなかった──。オープニングから畳みかけるようなユーモアと毒舌の連続に、こんなシリアスなテーマで笑っていいのかと不安を覚えた私たちは、“ドイツ、ウィーン、ラトビア”へと過去を追いかける二人の旅に同行しながら気付いていく。すべての人間に、どんな傷でも癒せる、素晴らしい力があることに。困難な日々の中にも必ず美しい花のような瞬間があり、昨日咲いた花(ブルーム・オブ・イエスタディ)が、今日、そして明日を輝かせてくれる。破天荒な展開のその先に、前を向く勇気をくれる物語が誕生した。
過去を嘆くだけの時代に終止符を打つ、未来を生きる世代のために── 監督自身のルーツから創作した風変わりな愛の物語
監督はスマッシュヒットした『4分間のピアニスト』のクリス・クラウス。主人公と同じように、家族にダークな過去があると知り、大変なショックを受けて、自らホロコーストの調査を重ねた。その際に、加害者と被害者の孫世代が、歴史をジョークにしながら楽しそうに話している姿に触れ、本作のアイデアが浮かんだという。
当然ながら、彼らが親族の経歴を忘れたわけでも、そこから受けた心の痛みが消えたわけでもない。それでも、過去に囚われずに、希望と共に未来を生きようとする世代のために、新しいアプローチの映画を作ることを決意した監督。ナチス映画の歴史が変わるに違いない、エポック・メイキングな作品を完成させた。
フランスで最注目の若手女優とドイツの実力派俳優が共演
トトに扮するのは『パーソナル・ショッパー』などオリヴィエ・アサイヤス監督作品で知られるラース・アイディンガー。人生につまずきっぱなしの人間味に溢れた男を、情感をこめて演じた。ザジに扮するのは、セザール賞に4度ノミネートされ2度の受賞を果たしている、ダルデンヌ兄弟監督の『午後8時の訪問者』のアデル・エネル。いまフランスで最も注目されている女優のひとりだ。フレッシュな組み合わせで魅せるヨーロッパの歴史とユーモアがつまった大人の物語。
ストーリー
ホロコースト研究所に勤めるトト(ラース・アイディンガー)は、ナチス親衛隊の大佐だった祖父を持ち、一族の罪に真剣に向き合うあまり心はいつも不安定。さらに、2年もかけて企画した“アウシュヴィッツ会議”のリーダーから、外されてしまう。最悪の精神状態で、フランスから来るインターンのザジ(アデル・エネル)を迎えに行く。到着した彼女は、トトの下で研修できることに感激したのも束の間、迎えの車がベンツだと知ると、激しく怒り出す。ユダヤ人の祖母が、ベンツのガス・トラックでナチスに殺されたというのだ。トトは猫の目のようにコロコロと気分が変わるザジに唖然とし、ホロコーストの被害者の孫なのに、何かと歴史を茶化す、ザジの破天荒なユーモアにも我慢ならなかった。
ある日、会議を欠席すると言いだしたホロコーストの生還者で女優のルビンシュタインを説得する役目を担った二人。トトはここでも「あの悲劇を分かってない」とお門違いの暴言を吐き、女優を怒らせてしまった。帰り道ヤケになってネオナチの屈強な男たちにケンカを売り、返り討ちにされたところをザジに助けられるトト。ザジの寝室で手当てを受けていたトトは、目を疑う“ある物”を見つける──。
アウシュビッツ強制収容所でユダヤ人を効率よく殺したガス・トラックはメルセデス製ではなく、オペルだそうです。非常にどうでもいい。
勃起障害のご主人が嫁さんのために「ガタイがよくて頭が弱い」殿方を相談所(何の相談所だよ?)で探し充てがう愛の映画。但し「セックス活動時間」など細かい条件があり、外出先より電話するも、嫁さん交尾の真っ最中→旦那絶望の淵という流れでして、ナチス映画というより最早寝取られ悲愛映画。
セックスシーンに被せた大きなボカシ(無修正版も観たけどボカシなしでも全然問題なかったよ。何も見えない)で興醒めした主演のアデル・エネルですが、今年の春観た「【映画評】午後8時の訪問者」女医役とは違い、ポリコレ棒を振り回すエキセントリック役。そして本作の不評を招いた彼女の演技=人種差別に激昂しての「高速走行中の車窓から子犬投げ捨て」シーンですが、香山リカじゃないんだからもうちょっと落ち着いて欲しい。
エンディングに至ってもペースは相変わらずでして、お相手のインド人女性って「【映画評】パターソン」の嫁さん=ゴルシフテ・ファラハニみたいな美人だと確信。絶対間違いない。
ということで、日本の嫁さん貸します系フェチさんは地下ネットワーク等で需要と供給バランス取ってるの?そこまで大掛かりにしなくてもハプバーでいいのかな。
満足度(5点満点)
☆☆☆
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コメント
映画「帰ってきたヒトラー」でも言及されていたけど、ドイツ人にとって犬殺しはもしかするとこの映画の主題より人々の紛糾を招くらしい、ですよ。
Posted by 名無しのぱよぱよちーん at 2017年10月18日 15:55
研究するだけで、牢獄、極刑、
というドイツのホロホロ捕り。
それを題材にって気色悪いわ。
Posted by 名無しのぱよぱよちーん at 2017年10月19日 00:28
>ドイツ人にとって犬殺しはもしかするとこの映画の主題より人々の紛糾を招くらしい、ですよ。
ええっ?もしかしてユダ公はお犬様以下とか言い出す、綱吉案件?
ええっ?もしかしてユダ公はお犬様以下とか言い出す、綱吉案件?
Posted by 名無しのぱよぱよちーん at 2017年10月19日 00:34