2017年06月02日

【映画評】メッセージ

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あなたの人生の物語 (ハヤカワ文庫SF)
あなたの人生の物語 (ハヤカワ文庫SF)

異星人とのディスコミュニケーションを描いたサイエンス・フィクション映画。原作未読。
原作「アライバル」が邦題「メッセージ」では当たらずといえども遠からずですが、けもフレ並に知能低下否めず。

映画『メッセージ』   オフィシャルサイト   ソニー・ピクチャーズ

イントロダクション
突如出現した未知なる飛行体―。“彼ら”は人類に<何>を伝えようとしているのか?『ブレードランナー』続編の監督ドゥニ・ヴィルヌーヴが贈るすべての人の胸を打つ感動のSFドラマ。

SF映画の金字塔『ブレードランナー』の続編の監督に抜擢されたことでも注目の、『プリズナーズ』『ボーダーライン』などで独特の映像美と世界観が高く評価されているドゥニ・ヴィルヌーヴ。彼の最新作『メッセージ』は、優れたSF作品に贈られるネビュラ賞を受賞したアメリカ人作家テッド・チャンによる小説「あなたの人生の物語」を原作に映画化された、全く新しいSF映画。
謎の知的生命体と意志の疎通をはかろうとする言語学者のルイーズ役には、『アメリカン・ハッスル』を含め5度アカデミー賞にノミネートされたエイミー・アダムス。彼女とチームを組む物理学者イアンには『ハート・ロッカー』など2度アカデミー賞にノミネートされたジェレミー・レナー。軍のウェバー大佐役には『ラストキング・オブ・スコットランド』の演技でアカデミー賞主演男優賞を受賞したフォレスト・ウィテカーが扮している。

ストーリー
突如地上に降り立った、巨大な球体型宇宙船。謎の知的生命体と意志の疎通をはかるために軍に雇われた言語学者のルイーズ(エイミー・アダムス)は、“彼ら”が人類に<何>を伝えようとしているのかを探っていく。その謎を知ったルイーズを待ち受ける、美しくそして残酷な切なさを秘めた人類へのラストメッセージとは―。




「ばかうけ」は日本プロモート上のネタだそうです。



ファーストコンタクトで意思疎通出来ないのは常識に照らせば当たり前ですが、お芝居の世界では割愛することが多く、その辺を丹念に描いたのは良心的。そういう地味な進行も相まって前半は睡魔を誘うような展開でして、後半に至っても目が冴える迄には至らず。二度見奨励みたいなレビューも目にしましたが、普通の読解力があれば一度観たら分かるよ。

北海道は原作通りなの?そういう設定ながら現地の映像描写は確認できず。ケンポー9条があるので見守り隊に徹していたことは容易に想像できます。全般通じ中国萌え萌えなのも原作通り?それとも最近のハリウッド大作お約束の大人の事情なのでしょうか?

ということで、肝である「娘さんとの邂逅シーン」をモノローグ風でなくきちんと物語としてAパートで描いたら、安物「叙述トリック」という誹りはあるかもしれないけど正攻法で感動が増した筈。これじゃ客の立場として感情移入出来ないよ。頭じゃ分かるけどなんかその辺だけなんか他人事っぽい印象。

主人公と中国人将校のシーンとか「うわ〜これサクラダリセットやん!この前見たわ」と心の中で絶叫しまして、勿論本作の方が原作古いのは承知していますが、なんかこの手のコンテンツ最近多くない?我ながら心が汚れているわ。

満足度(5点満点)
☆☆☆

丁度、本作の劇場予告編で「ブレードランナー 2049」が流れていまして(リドリー・スコット=エイリアン新作も)、本作がドゥニ・ヴィルヌーヴ監督前哨戦といった趣き。拙ブログもお陰様でドゥニ・ヴィルヌーヴ作品は実に皆勤賞でして、折角なので順位付けしますとこんな感じです。
灼熱の魂>【映画評】複製された男【映画評】ボーダーライン(原題:シカリオ)>メッセージ>【映画評】プリズナーズ

こうやって俯瞰するとアプローチは違えど皆、ヒューマンドラマですね。「灼熱の魂」以外はキャスティングも一流布陣。期待されるブレードランナー新作も良作の可能性はあれど、悪くても大きく崩すこともなさそうですね。安心して公開日を待ちましょう。

とまれ、ヤハクイザシュニナが「かば田昆布漬辛子めんたい」喰っているイメージが頭に纏わりついて。



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Posted by kingcurtis 固定リンクComments(8)映画 
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コメント
>「ファーストコンタクトで意思疎通出来ないのは常識に照らせば当たり前ですが、お芝居の世界では割愛することが多く、その辺を丹念に描いたのは良心的」

物語の核心のもう一つの方も、ちょっとでいいから描いてもらえたら
匂わす程度でいいから
独自解釈でいいから
どんな説でも絶対笑わないから
Posted by 名無しさんはデマに苦しんでいます at 2017年06月02日 17:44
もう一つの見方なんてあるの?
明快に一通りしか無いと思うんだけど...。

ネタバレになるのでまだ見てない人はこれ以上読まないでほしいんですが、Bobさんのいう、「娘さんとの邂逅シーン」というのは、冒頭のプロローグ的な部分なのかな?だとすると、普通にカラーでしたよ。
私は本編にそのまま繋がる回想シーンだと思い込んで時制的に完全にやられました(したがって、途中で謎がだんだん解けてきてなるほどとなるわけですが)。Bobさんは最初から倒叙だと思われてたということでしょうか?

カート・ヴォネガットのトラルファマドール星人とビリー・ピルグリムとの出会いを、リアルでシリアスに、かつ美しくも哀しく描いたような作品だと思いました。
Posted by 名無しさんはデマに苦しんでいます at 2017年06月03日 00:09
モノローグの予測変換ミスです。訂正しました
Posted by bob at 2017年06月03日 00:56
モノローグがモノクロになっちゃったんですね(笑)

娘の成長過程をAパートとしてきちんと描くと、父親も出てこないと不自然だし、重苦しすぎるので、ぼんやり時短紹介で良かったと私は思います。

ちなみにヴォネガットの小説は「スローターハウス5」です。映画化作品もカンヌで賞をとった佳作ですので是非どうぞ。
Posted by 名無しさんはデマに苦しんでいます at 2017年06月03日 10:31
>もう一つの見方なんてあるの?
明快に一通りしか無いと思うんだけど...。

見方じゃなくて、物語で描かれなかったもう一つの核心の話。
「時間を○れとして見ない、という考え方」ってやつ。
それの「結果」は描かれるんだけど、その「考え方」そのものは描かれなかった
Posted by 名無しさんはデマに苦しんでいます at 2017年06月04日 19:53
エイミー・アダムスの住む湖畔の家が住みやすそうでいいなと思いました。
自宅前にヘリコプターも降りられるし。
エイミー・アダムスが乗っている車はプリウスアルファ。
ララランドの主人公は2つ前の型のプリウスに乗ってましたね。
Posted by worldwalker's weblog(・∀・)! at 2017年06月04日 22:28
今日は「ローガン」を見ました。
死に絶えていくミュータントたち、父と娘の別れ、
2つの意味で悲しい物語でした。
Posted by worldwalker's weblog(・∀・)! at 2017年06月04日 22:30
うちの嫁さんがさっき見てきたので、「すぐわかった?」って聞いたら、「何が?」っていうからびっくりした。

全部見終わっても、プロローグのからくりがわかってなかったらしい。おいおい、それじゃ切ないお話が台無しだよw
Posted by 名無しさんはデマに苦しんでいます at 2017年06月12日 23:22
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