2017年05月19日

日本社会で「多夫一妻制」が急激に進行

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損する結婚 儲かる離婚 (新潮新書)
損する結婚 儲かる離婚 (新潮新書)

タイトルは衝撃的ですが本文読めば至極当たり前。
誰が見ているか分からないので迂闊なことは書きませんが、お陰で私も対価なく(大過のスペルミスでない)何不自由ない生活を送っております。100人いれば100通りの要因があるかと思われますが、極々普通なステディ関係を築き維持する基本中の基本は容姿でもファッションセンスでもナニの大きさでも性技でもなく「程よい距離感覚」「コミュニケーション能力」であることに異論はないと思われますよ。

週刊金融日記 第265号 日本社会で多夫一妻制が急激に進行していた、品川駅高輪口の小汚い居酒屋雑居ビル、マクロン仏大統領史上最年少で当選、婚約解消のご報告、他 | 藤沢数希 | note

1.日本社会で多夫一妻制が急激に進行していた
 僕は『損する結婚 儲かる離婚』を書いているとき、人類の配偶システムの歴史をいろいろと調べていた。そこでわかったことは、人類は概ね緩やかな一夫多妻だということだ。また、歴史上では、強大な権力を握った為政者が、ハーレムを形成する例がいくつもある。というか、強大な権力を握った支配層が、多くの女を孕ませなかったことのほうが例外的であるのだ。

 一方で、一夫多妻の反対の配偶システムである多夫一妻については、ほとんど例がない。拙著で紹介した中国の奥地やアマゾンなどに残っている母系制社会は多夫一妻と言えなくもないが、権力と富を持った女性が、多数の男を従える、という例はやはりほとんどない。一夫多妻の単に男女を入れ替えたバージョンの多夫一妻は、おそらくは非常に成り立ちにくいものなのだろう。

 生物学的に考えれば、これは当たり前のことである。進化生物学では、生物というのは自分の遺伝子のコピーをなるべく多く拡散するための乗り物に過ぎない。同種でこの遺伝子拡散競争をしており、そこで敗れた個体の遺伝子は途絶えるだけである。男性は、多くの女性を孕ませることでこの目的が達成されるので、権力を握った支配者が一夫多妻的になっていくのはあまりにも当然なのだ。一方で、女性は自分で子供を産まなければいけない。そして、その子供を作るための精子は、結局は、ひとりの男性から来るものだ。その意味で、男性的に多数の相手とセックスする利得はない。権力と富を握った女帝が、労働力の提供者として多数の奴隷を従えたり、自らの子どもたちが繁殖に成功するように権力を使うことはあるだろうが、女性が自ら多数のセックス相手を確保する意味はまったくないのだ。

 と、これまで考えてきたのだが、じつは多夫一妻は、人間社会において極めて普遍的なひとつの配偶システムであることがわかってきたのだ。第262号で、女性にとっての結婚とはセックスを一社に長期独占契約で売ることであり、売春とはセックスを多数の会社にバラ売りするいわゆるスポット契約である、という考察をした際に、人間社会の多夫一妻とは何か、について大きく理解が進み、新たに有力な仮説を導くことができた。

 また、マクロ恋愛工学では、男性の性欲の総量や、女性のセックス供給量は、全体ではほぼ一定であるという仮定がよく使われるが、この多夫一妻の考察からわかったことは、男性のコンスタント性欲モデルは依然として高い説明力を有するが、女性のセックス供給量が一定であるという前提でゼロサム的な恋愛市場を想定していたいくつかのマクロ恋愛工学モデルが破綻することである。そのことについても解説する。

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『損する結婚 儲かる結婚』の著者が明言「モテない男のための救済政策だった結婚制度は崩壊しつつある」 | 日刊SPA!

 2015年の国勢調査で、50歳まで一度も結婚をしたことがない「生涯未婚率」が男性で23.37%、女性で14.06%だったことがわかった。前回の2010年と比べて男女とも3ポイントほど上昇し、過去最高を更新した。男性の生涯未婚率は今後さらに上昇することが確実となっており、男性の多くが結婚できない時代となったわけだが、外資系金融を経て作家に転身した藤沢数希氏は、自身の著書『損する結婚 儲かる離婚』のなかで、「金銭を介さない自由恋愛で女性と性交渉できている男性は上位3割程度しかいないのではないか」と指摘する。

結婚制度「最近は草食化などと言われています。いくつかの調査から推計すると、20代男性では7割程度は女性と恋愛で性交渉をもったことがないと言われています。一方で、女性の7割程度は自由な恋愛をしています。このことから考えられるのは、上位の男性に多くの女性が集まっているということです。つまり、現代の自由な恋愛市場は、穏やかな“一夫多妻制”となっているのです。実は、結婚制度はこうした恋愛格差を緩和するための制度だったのです」(藤沢数希氏)

 一結婚制度では、いったい誰が得をして、誰が損をしているのか?

「恋愛市場では1人の男性が複数の女性と付き合うことができます。しかし、結婚市場では1人の男性は1人の女性としか結婚できません。仮に男100人、女100人の村があったとして、それぞれの魅力を経済力やルックスなどから、1位から100位まで順番が付けられたとします。自由な恋愛市場では、1位〜10位ぐらいの男性が女性の上位3割くらいを独占し、男の11位〜30位ぐらいが女性のその下の3〜4割くらいと付き合い、男の下の7割は誰とも付き合えません」(藤沢氏)

 一方で結婚市場は、1位の男性と1位の女性、2位の男性と2位の女性……と付き合い、結婚する傾向があるといえる。

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藤沢数希著『損する結婚 儲かる離婚』(新潮新書)より

「つまり結婚制度が守られれば、上位の男性による女性の独占が起こらないので、モテない下位男性にも広く女性が分配されるわけで、いわば男性の下位6〜7割のための法制度なのです。自由な恋愛市場では苦戦する男性が過半数を超えるので、民主主義を採用しているすべての先進国では一夫一妻制を強制する結婚制度が支持されるのも、なんら不思議ではありません。

 また、本来ならもっと取り分があったはずの上位男性も、少なくとも上位の女性1人を手に入れることができるため、そこまで不満は生まれません。

 こうして為政者たちは民衆の不満を最小化し、暴動のリスクを減らすために、一夫一妻制こそ道徳的に正しいということにしたのでしょう」(藤沢氏)

 しかし現在は男性の生涯未婚率が上昇し、一夫一妻の結婚制度では救済できない男性が増えている。なぜ結婚制度が揺らいでいるのか。

「簡単にいえば、女性も働くようになり、特に20代では男女の賃金格差がなくなったからです。昔のように経済的な理由で女性は結婚しなくてもよくなりました。その結果、結婚市場が徐々に崩壊していったのです」(藤沢氏)

 それでは、非モテ男性はどうすればいいのだろうか?

「その非モテ男性たちに目をつけたのが、性をバラ売りする女性たちです。昨今、“パパ活”や“プチ愛人”をしている女性が増えているのは、このような背景があるためでしょう。年収が低いとはいっても、一人暮らしでデートする相手もいない男性なら、月に1回散財するくらいの余裕はありますから。ある意味で1人の女性を複数の男性でシェアしているわけで、これは一種の多夫一妻ではないでしょうか」(藤沢氏)<以下略>

損する結婚 儲かる離婚 (新潮新書)損する結婚 儲かる離婚 (新潮新書)
藤沢 数希

第1章 金融商品の取引としての結婚
結婚と離婚で動く3つのお金/コンピ地獄/結婚とは「所得連動型の債券」という金融商品である/婚姻費用・養育費の算定式

第2章 離婚裁判の実際
長いほど妻に都合がいい離婚裁判/1年間書面で罵り合う/裁判官が和解話を持ちかける理由/じつは話し合いや調停より楽な裁判/尋問は役者の才能が問われる/いよいよ判決の日/裁判所で認められる5つの離婚原因/有責主義から破綻主義へ

第3章 有名人の結婚と離婚に関するケーススタディ
プライバシーののぞき見は筆者の本意ではない/ダルビッシュ有投手と紗栄子さん/益若つばささん/神田うの夫妻/高嶋政伸さんと美元さん/矢口真里さんと中村昌也さん/サイバーエージェント藤田CEOと奥菜恵さん/マーク・ザッカーバーグとプリシラ・チャン/紗栄子さんとZOZOTOWN前澤社長/川谷絵音さんとベッキー/ジョニー・デップとアンバー・ハード/ファンキー加藤さんのW不倫/往々にしてマスコミのゴシップ報道はデタラメである

第4章 結婚相手の選び方は株式投資と同じ
結婚はゼロサムゲーム/ストックよりもフロー/スポーツ選手もボンボンも美味しくない/安定した将来キャッシュフローが重要/優良銘柄は大企業の正社員、弁護士、医師/起業家はハイリスク・ハイリターン/いいところのお嬢さんは危険/飛び抜けたボンボンならコンピ地獄も/やむにやまれず結婚するならボーナス支給後/離婚することを決意したらすぐに別居/貧乏な男と結婚するメリットはゼロではなくマイナス/結婚詐欺師は本当に結婚したほうが儲かる/子供がいるなら専業主婦も可/金持ちの男の愛人という選択肢/愛人でも報われるための損益分岐点/未婚で子供を生むためのルールオブサム/事実婚に関するいくつかの反論

第5章 時代遅れの法律と社会規範
男は自分の子供が本当に自分の子供かわからない/妻の浮気でできた子供であっても夫は養育費を支払う/いまどき婚前交渉しない人はいない/婚姻届に判を押すのは借金の連帯保証人になるより怖い/ビジネスマンにとって妻の内助の功なんてない/政治の仕事をすればいい欧州と性道徳まで問われる日本/世界の中で異常に低い日本の婚外子比率/所得が上がると女性は結婚しない/少子化の原因は結婚という金融商品の欠陥

第6章 古くて新しい家族のあり方を考える
一夫一妻制は自然な形なのか/現実の恋愛市場は一夫多妻制/結婚制度で誰が得をしているのか/女性が社会進出すると婚外子が増える/動物の子殺しから考える父系制社会の影/理論的には母系制社会のほうが幸福/子供を産む=結婚という文化的制約/結婚以外の男女交際と家庭の作り方/多様な家族の形が認められる豊かな社会へ

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Posted by kingcurtis 固定リンクComments(10)セクシャル 
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コメント
【速報】俺たちのbob氏、182人と忖度してた
Posted by 名無しさんはデマに苦しんでいます at 2017年05月20日 00:42
イスラム以前の太平洋の南洋って、多夫一妻の女系社会じゃなかったっけ?
女がドシンと家と集落の基本を守り、男はあまり農業とか仕事はせずに、
戦闘以外はふらふら〜みたいな感じだと読んだ事がある。
Posted by 名無しさんはデマに苦しんでいます at 2017年05月20日 01:48
文章読んで菊川怜の旦那が浮かんだ。
Posted by 名無しさんはデマに苦しんでいます at 2017年05月20日 02:11

妻という定義は、どこに消えたんや?

売春婦と主婦を一緒にしたらアカン。

単語を変えるだけなら何でも出来るわ。

アホが。
Posted by 名無しさんはデマに苦しんでいます at 2017年05月20日 07:34
フジサワは神の裁きを受ける。
Posted by 名無しさんはデマに苦しんでいます at 2017年05月20日 09:31
生物学的に言えばー、が全部宜しとされるなら、出産直後の別の雄の子供を〇して、雌を母から女に戻して、即子作りする、野生動物のような生き方も宜し、と言う理屈も成り立ってしまう。
Posted by 名無しさんはデマに苦しんでいます at 2017年05月20日 10:00
それだけカルマ()を重ねたらバイクも盗まれるというもの(テノヒラクルクル
‥よく病気になりませんねbobさん‥
Posted by 五月雨祭 at 2017年05月20日 10:07
>【速報】俺たちのbob氏、182人と忖度してた
そうか…。
これがかの有名な「博多そんたく港まつり」だったんだね(白目)
Posted by 名無しさんはデマに苦しんでいます at 2017年05月20日 12:47
江戸の町では、男が多過ぎて女不足なために、女は離婚が奨励されていたそうな
一度くらいは男が結婚できるように
そこで何度も離婚しては財産を増やす家業みたいなものをしていた女もいたとかいないとか
Posted by 名無しさんはデマに苦しんでいます at 2017年05月20日 14:57
なんだか経済用語であれこれ語ると小難しい話になってしまいますね。要は男性が自己の遺伝子をバリエーションつけながら残そうとする欲求に従えばいろんな女性と交わろうとするわけで、それと同等な欲求が女性にもあると考えればよろしいんじゃないかと思ったりもします。
Posted by 名無しさんはデマに苦しんでいます at 2017年05月20日 23:09
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