2017年04月19日

【映画評】モン・ロワ 愛を巡るそれぞれの理由

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パリ警視庁:未成年保護特別部隊 [DVD]
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日本人の倫理観や夫婦観に立脚すると何とも理解しがたいフランスのモラハラ夫婦愛憎を描いたラブストーリー

映画『モン・ロワ 愛を巡るそれぞれの理由』オフィシャルサイト

イントロダクション
本物の〈激しい愛〉が見たいのなら、フランス映画だという時代があった。『ベティ・ブルー 愛と激情の日々』や『ポンヌフの恋人』など、愛にすべてを捧げる主人公の男女の姿が、世界中の女性たちの心をわし掴みにした。けれどもその後、社会の変化と不安が加速していき、時代は癒しを求め始める。フランス映画といえども、優しく愛らしいラブストーリーが増えていったのだ。

あれから30年、甘いだけの物語はもう十分、もっとリアルで官能的な大人が満足できる恋愛映画が観たい──そんな女性たちの声に応えて、期待の新鋭監督マイウェンが華やかに登場した。女優としても活躍し、リュック・ベッソン監督の『レオン』や『フィフス・エレメント』などに出演、監督前作の「パリ警視庁:未成年保護特別部隊」がカンヌ国際映画祭で絶賛され、審査員賞を受賞した新しい才能だ。

今、再びアムールの国フランスから、強く求め合うのにすれ違う男と女の姿を通して、恋愛の眩しい光と突き刺す影、甘い蜜と痺れる毒──そのすべてを恐れずに真正面から描いた、新たな傑作が誕生した!

スキー事故で大けがを負ったトニーは、リハビリセンターで黙々とトレーニングを続けながら、元夫のジョルジオとのハリケーンのような10年間を振り返る。トニーは弁護士で知性と教養に溢れているが、容姿やスタイルは平凡だった。一方、レストラン経営者のジョルジオは、女性を喜ばせることに天才的で、いつも美女に囲まれてパーティ三昧の派手な暮らしを送っていた。そんな二人がなぜ愛し合うことになったのか?さらに結婚した途端、理想の男のはずのジョルジオが、思いがけない素顔を見せ始める─。

ジョルジオには、『美女と野獣』『ブラック・スワン』のヴァンサン・カッセル。何もかも完璧と見せかけて、実は女やお金などあらゆる欲望にだらしないジョルジオ。次から次へと繰り出すおかしいくらいの身勝手さと、時折のぞく弱さや正直さ─今やハリウッドでも大役をはる名優が、愛さずにはいられないセクシーで魅力的なダメ男を演じきった。

トニーには、監督としても高く評価されるエマニュエル・ベルコ。第68回カンヌ国際映画祭で、『太陽のめざめ』で女性監督として史上2度目のオープニング上映を飾り話題となった。恋の喜びと愛の不安に激しく揺れながらも、自分を取り戻そうともがくトニーに全存在をかけて扮し、カンヌ国際映画祭で見事に女優賞に輝いた。

ジョルジオの突飛な言動に傷ついたトニーの逃げ場所となる弟役には、名匠フィリップ・ガレル監督の愛息子で、子供の頃から父親の監督作に出演し、近年では『SAINT LAURENT/サンローラン』の圧倒的な存在感で注目されたルイ・ガレル。彼の恋人役には、マイウェン監督の妹で、『ふたりのヌーヴェルヴァーグ ゴダールとトリュフォー』で印象的な役割を務めたイジルド・ル・ベスコ。

パリの最先端のレストラン、ハイセンスなインテリア、色鮮やかなファッション、カジュアルだけど個性的なウェディングなど、今のパリジェンヌたちのライフスタイルも楽しめる。

愛につけられた傷は、やがて輝く生きた証に変わる──すべての女性の胸を焦がす10年間の物語。

ストーリー
「人は時々自分が見えなくなる」──スキー場で転倒してヒザに大けがを負った弁護士のトニー(エマニュエル・ベルコ)は、リハビリセンターの医師に“心”の話をされてポカンとする。しかし、ヒザの痛みは心の痛みと連動すると諭され、思い当たるあまりホロリと涙をこぼしてしまうのだった。

  あれは10年前、夜ふけ過ぎのクラブ。トニーは学生時代にバイトしていた店の常連客で、秘かに憧れていたジョルジオ(ヴァンサン・カッセル)と再会する。いつも美女たちを引き連れていたレストラン経営者のジョルジオは、マジメな学生だったトニーのことなど全く覚えていなかった。だが、バツイチになり昔よりは大胆になったトニーは、機転の利いた印象的なアプローチでジョルジオの心をつかむ。

二人が恋におちてからの進展は早かった。なぜかジョルジオは、プロポーズより先に「君の子供が欲しい」と言い出した。想像以上に遊び人だったジョルジオの過去に不安を抱くトニーだが、「今は違う」という彼の言葉を信じたかった。

やがてトニーの妊娠が判明し、二人はトニーの弟のソラル(ルイ・ガレル)と彼の恋人のバベット(イジルド・ル・ベスコ)、ごく親しい数人の友達に見守られて、ささやかだけれど愛情に満ちた結婚式を挙げるのだった。

ところが結婚するや否や、次々と“事件”が巻き起こる。まずはジョルジオの昔の彼女のアニエス(クリステル・サン=ルイ・オーギュスタン)が自殺未遂をはかる。別れてからも彼を保護者のように頼るアニエスが、トニーの妊娠にショックを受けたのだ。責任を感じたジョルジオは、アニエスのもとへと通うようになる。逆上したトニーは、「彼女にはもう構わない」と約束するジョルジオを無視して家を出て行く。ソラルの家に逃げ込み冷静になったトニーはジョルジオに謝るが、開き直った彼から「彼女の世話は続ける」と宣言されてしまう。

トニーの激しい一面を知ったジョルジオは、「別の部屋を借りた」と報告する。最低限の荷物だけ持ち込み、ケンカした時に使うと言うのだが、トニーがその部屋を訪ねると、オシャレな家具から食器、高級なワインに至るまですべてが揃っていた。一方、トニーが一人残された部屋には、突然裁判所の執行官が訪ねてきて、ジョルジオの債務不履行のためとトニーの家族の思い出の家具まで持ち去ってしまう。

再び二人を引き寄せたのは、息子の誕生だった。だが、それも束の間、トニーの我慢の限界を超える出来事が起こる。裏切っては愛を誓い、逃げ出しては舞い戻り、嵐のようなジョルジオに身も心も引き裂かれるトニー。

あの頃の痛みとヒザの痛みが少しずつ回復していく中、トニーは遂に離婚したいと告げた日のことを振り返る──。




監督のマイウェンさんは「ハイテンション」出演していたのか!あの映画ムチャクチャ面白かったですよ。もう10年以上前ですよね。



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協議離婚した後、幼子のため元夫婦が一致団結協力するというのは日本人的にも十分理解出来ますが、別れた元夫婦が度々逢ってセックスするか?しかも事実婚の配偶者がいるのに。そういうのも「浮気」とか「不貞」と呼んでいいのかさっぱり分かりませんが、なんか変だよフランス人。日本人と比し事実婚率が非常に高いと称される社会制度に裏付けされた国民恋愛観が根底にあるのかも。
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無理やり日本風に置き換えると「卒婚」かもしれませんね。そう考えるとしっくりくる。

主役のヴァンサン・カッセルはつい先日もドラン監督「【映画評】たかが世界の終わり」でキレキレ芸を観たばかりでまたお前か状態ですが、すっぴん顔のだるだる肢体でモラハラ夫に翻弄される糟糠の妻を演じたエマニュエル・ベルコさんがよかったです。カンヌ女優賞もそうだよねって感じ。しかし最近の彼女は女優というより映画監督なんですよね?前作はあんま大したことなかったけど。「【映画評】太陽のめざめ

いずれにせよいちいち面白い作品なので、ベタなフランス映画好きにはお勧めしますよ。

満足度(5点満点)
☆☆☆

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Posted by kingcurtis 固定リンクComments(0)映画 
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