2017年04月03日

【映画評】はじまりへの旅

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チョムスキーが語る戦争のからくり: ヒロシマからドローン兵器の時代まで
チョムスキーが語る戦争のからくり: ヒロシマからドローン兵器の時代まで

広義でいうファミリーカルトなブラックジョーク映画。アーミッシュ的なものにオウム真理教とか紅衛兵をマッシュアップした内容。

真面目な話、本作のような家族がいたらリアルではこうなる蓋然性が。
ミズーリのマジキチ一家 祖父・叔父6人で孫・姪5名を強姦・輪姦・獣姦・同性愛強制 殺害疑惑も浮上

はじまりへの旅|2017年4月1日公開

イントロダクション
世の中にはちょっと変わった家族はよくいるが、キャッシュ家の親子7人ほど何もかもが型破りで、奇妙キテレツな一家はどこにもいない。現代社会に背を向けてアメリカ北西部の山奥にこもり、インターネットなどのテクノロジーには一切依存せず、自給自足のサバイバルライフを実践。厳格な父親ベンの教えのもと、18歳から7歳までの6人の子は古典文学や哲学書に読みふけり、誰もが6ヵ国語をしゃべる。さらに鍛え抜かれた身体能力はアスリート級で、ロッククライミング、狩猟、マーシャルアーツと何でもござれ!

そんな大森林で暮らす一家の“初めての旅”を紡ぎ上げたロードムービーが、行く先々で観客の笑いと涙を誘い、熱狂的な拍手喝采を浴びている。カンヌ国際映画祭「ある視点」部門で監督賞に輝いた快挙を皮切りに、世界各国の映画祭や全米の賞レースをにぎわせ、わずか4館での封切りでスタートした全米公開は600館にまで拡大し、4ヵ月以上のロングラン・ヒットを記録。かくしてインディペンデント映画の枠を超え、異例の快進撃を続けている話題作、それが『はじまりへの旅』である。

常識ではありえないキャッシュ家の“日常”を描くオープニングからして観る者のド肝を抜く本作は、全編が破格のサプライズとユーモアに満ちあふれている。“スティーブ”と名付けられたバスに乗り込み、初めて一家揃って山を下りた彼らの目的は、病でこの世を去った母親の最後の願いを叶えること。葬儀が行われるニューメキシコまでの2400キロの道程のさなか、ハンバーガーやミルクシェークの味も、ナイキやアディダスも知らずに自然児として育った子供たちは、さまざまな出会いと発見を経験する。そのコミカルなカルチャーギャップは、ある意味究極のマイノリティーである一家を惑わせ、自立する年頃や反抗期を迎えた子供たちの心と、人生のすべてを子育てに捧げた父親ベンの信念を揺さぶっていく。

意外性に富んだアイデア、バイタリティ豊かな語り口で家族の絆という普遍的なテーマを探求したドラマは、一家が最大の試練に見舞われるクライマックスで観客の胸を締めつけるほどの切実な共感を呼び起こす。そして波瀾万丈の旅の果てには、まっさらな一歩を踏み出す彼らのきらめく姿を捉えた愛おしい瞬間が待っている。

我が子を愛するがゆえに極端な教育方針を貫く家長のベンを演じるのはヴィゴ・モーテンセン。『ロード・オブ・ザ・リング』3部作のアラゴルン役でブレイクした後も、気に入った企画があれば世界中のどこへでも赴く実力派俳優が、このうえなくユニークな脚本とキャラクターに魅了され、持ち前のカリスマ性を遺憾なく発揮した。
本作で本年度アカデミー賞主演男優賞をはじめ、数々の賞にノミネートされたモーテンセンを囲む“小さな名優たち”の素晴らしさも特筆もの。『サンシャイン/歌声が響く街』『パレードへようこそ』の若手注目株ジョージ・マッケイが悩める長男ボウドヴァンに扮するほか、オーディションで発掘された子役たちが抜群の愛くるしさと驚異の演技力を披露する。『フロスト×ニクソン』でアカデミー主演男優賞候補になったフランク・ランジェラらのベテランも加わった奇跡的なアンサンブルから目が離せない。

自作のオリジナル脚本を映画化したマット・ロスは、長らく俳優として活躍し、これが2本目の長編監督作となる。本作の画期的な成功によって、バラエティ誌の“2016年注目の監督10人”にも選出された類い希な才能の持ち主である。アメリカ各地の雄大なロケーションをカメラに収め、光輝く映像美を創出した撮影監督は、『君と歩く世界』、『ジャッキー/ファーストレディ 最後の使命』のステファーヌ・フォンテーヌ。キャッシュ家の親子が着るカラフルなヒッピー風ファッション、ガンズ・アンド・ローゼズの「スウィート・チャイルド・オブ・マイン」やボブ・ディランの「アイ・シャル・ビー・リリースト」といった名曲のカバーを挿入した音楽センスも絶品で、まさしくオンリーワンの珠玉作がここに誕生した。

ストーリー
どこを見渡しても雄大な自然が広がるアメリカ北西部。電気やガスはおろか、携帯の電波さえ届かない大森林の中で、自給自足のサバイバル生活を送る奇妙な一家がいた。高名な哲学者ノーム・チョムスキーを信奉し、現代の文明社会に背を向けた父親ベン・キャッシュと6人の子供である。18歳の長男ボウドヴァン、15歳の双子キーラーとヴェスパー、12歳の次男レリアン、9歳の三女サージ、そして7歳の末っ子ナイは学校に通わず、先生代わりのベンの熱血指導のもと、古典文学や哲学を学んで6ヵ国語をマスター。おまけにアスリート並みに体を鍛え、ナイフ1本で生き残る術まで身につけていた。子供たちにとって大森林での生活は毎日が冒険で、そこはまさにキャッシュ家の理想の楽園だった。

ある日、“スティーブ”と名付けたバスに乗って山のふもとの雑貨店を訪れたベンは、数年前から病で入院していた妻レスリーが亡くなったという知らせに心を痛める。泣きじゃくる子供たちは、「お葬式に行かなくちゃ」「ママに会いたい」と懇願。レスリーの父親ジャックと折り合いが悪く、「来れば警察を呼ぶ」と警告されているベンはためらうが、意気消沈した子供たちを不憫に思い、彼らの願いを受け入れる。目指すは2400キロ離れたニューメキシコ。一家が成し遂げるべきミッションは、仏教徒のママを教会から“救出”すること。ベンが「戦闘開始だ!」と号令をかけると、バスに乗り込んだ子供たちは一斉に雄叫びを上げた。

大森林の家から初めて“下界”に降りたサージやナイは、車窓の外に広がる光景に興味津々。お腹を空かせた子供たちはダイナーのホットドッグやハンバーガーに目を輝かせるが、コーラを“毒液”と見なすベンは何も注文せずに店を出て、スーパーマーケットでミッション“食べ物を救え!”を実行。まんまと盗んだチョコレートケーキを子供たちに振る舞った。この日の宿は、ベンの数少ない理解者の妹ハーパーとその夫デイヴの自宅。ところが夫妻の2人の子も交えたディナーは、ベンらが常識外れの言動を連発したせいで最悪の雰囲気に。ハーパーはたまりかねて「子供たちは学校へ行くべきよ」と諭すが、そんな忠告に耳を貸すベンではなかった。

ハイウェイを走り続けた一家がキャンプ場に泊まった夜、ボウドヴァンはそこで出会った大人びた美少女クレアとプールサイドでトンチンカンな会話を交わし、まさかのファーストキスを経験。心臓が破裂しそうな衝撃を受けた彼は、クレアの母親の目の前で跪き、大真面目に結婚を申し込んでしまう。こうしてボウドヴァンの初恋は切なくも砕け散った。

遠路はるばるニューメキシコに到着した一家は、厳かに葬儀が進行中の教会にド派手なファッションで乱入。しかしベンを心の底から憎むジャックに、埋葬への参列を拒まれてしまう。このままではママを救えない。しかも大学進学を夢見るボウドヴァン、ベンの極端な教育方針に反発するレリアンが次々と不満をぶちまける。さらに子供たちの養育権を法的に争うとジャックに宣告され、新たなミッション中に起きたアクシデントで、たちまち窮地に立たされたベンの信念が揺らぎ出す。子供たちの未来を思い、父親として重大な選択を迫られたベンは、いかなる決断を下すのか。そして最大の危機に直面した一家は、綻びかけた絆を取り戻すことができるのか……。




長男役、どこかで観た記憶がありましたが「【映画評】わたしは生きていける」なんですね。

演出のクドさは否めませんが、子供たち全員のキャラが立っていて面白かったです。ポルポトを崇拝する子や、毛沢東思想の子、逆に中国共産党を否定する子もいまして、彼の国での上映はどうなるの?大怪我するシーンまではテンポも軽快でしたが、唐突なナイロビも含め、エピローグがなんか息切れ失速の気が。

男の子のセクシャル描写はあったのに、なんで女の子の描写はなかったんだろう?その辺は父親の知識不足とか露呈出来て面白いエピソードになったはずですけどね。

満足度(5点満点)
☆☆☆

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Posted by kingcurtis 固定リンクComments(1)映画 
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コメント
町山がまたドヤ顔で語りそう
Posted by 名無し at 2017年04月04日 00:03
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