2017年03月15日

【映画評】雨の日は会えない、晴れた日は君を想う

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Demolition
Demolition

邦題は悪くはないのですが、窓口では「晴れた日」と伝えました。(原題:DEMOLITION=解体)

映画『雨の日は会えない、晴れた日は君を想う』

イントロダクション
妻が死んで気がついた。彼女のことはよく知らない。 妻の突然の死。悲しくなかった。僕の心は何処へいってしまったんだ?置き去りにしてきた感情を取り戻すために、デイヴィスは身の回りのあらゆるものを壊し始める。“破壊”を経て辿り着いた、人生で本当に大切なものとは―。 喪失と哀しみ、そして再生を描いた物語。 本作は、『ダラス・バイヤーズ・クラブ』『わたしに会うまでの1600キロ』の監督、ジャン=マルク・ヴァレの待望の最新作。「僕は幸せを掴もうともがいている人に惹かれる。この映画は人生を再び始めるための、勇気いる旅路が美しかったんだ」と語り、何事にも無感覚になっている主人公の心の迷いに寄り添いながら、美しい映像と共にエモーショナルに描き切った。そして、『ナイトクローラー』で狂気的な演技で人々を魅了させたジェイク・ギレンホールが、妻を亡くし、自分を見失った空虚な男の脆さを、繊細な演技で見事に表現。その他、ナオミ・ワッツが、ジェイク演じるデイヴィスの心を溶かしていくシングルマザーを演じている。

ストーリー
デイヴィス(ジェイク・ギレンホール)は、出世コースに乗り、富も地位も手に入れたウォールストリートのエリート銀行員。高層タワーの上層階で、空虚な数字と向き合う、味気ない日々。そんな会社へ向かういつもの朝、突然の交通事故で美しい妻を失った―。しかし一滴の涙も出ず、哀しみにさえ無感覚になっている自分に気づいたデイヴィス。彼女のことを本当に愛していたのか?僕の心はどこにいってしまったんだ―?「心の修理も車の修理も同じことだ。まず隅々まで点検して、組み立て直すんだ。」義父からの言葉が引き金となり、デイヴィスは、身の回りのあらゆるものを破壊しはじめる。会社のトイレ、パソコン、妻のドレッサー、そして自らの結婚生活の象徴である「家」さえも―。あらゆるものを破壊していく中で、デイヴィスは妻が遺していた幾つもの“メモ”を見付けるのだが・・・

監督インタビュー
Q.映画化したいと思った理由は?
A.ブライアンの脚本を読んだ時、このレベルの作品に出会うことは滅多にないと思ったんだ。好奇心を掻き立てられたし、ストーリーの行方を知りたいと思ったし、驚きがいっぱいだったし、大声で笑っていたし、どこに向かっていくのかさっぱり分からなかったんだ。普通は、何となく先が読めるんだけど、この作品は違って、驚きの連続だね。時に挑発的だけど、感動もする。最後まで読み終えて、深い感情を抱いている自分に驚いた。悲しいからではない。美しかったからだ。泣きそうになり、“何てステキなんだ”と思った。主人公がボードウォークを、知らない子供たちとかけっこをしている姿を想像すると…。そして競争に勝つ。大人なんだから、勝って当然なんだけどね。でもとにかく美しかった。人生を再び歩み始めるための、光を見つけるための、勇気いる旅路が美しかった。この作品は、苦悩について掘り下げているように思えるけど、実は人生や愛を称賛しているんだ。だから惹かれたのさ。

Q.なぜデイヴィスは何もかも解体させようとしたのでしょうか?
A.隠喩なんだ。人間の心を理解したければ、車のように一度解体して組み立て直さないといけないと、彼の義父が言うんだ。それが引き金となる。何かを感じるために、本当にそれを実施しようとする。妻という身近な人を失ったのに、何も感じないなんて、どうしてしまったんだ?と不思議でならないのさ。周囲はみんな悲しみにくれているから、自分に問題があることは気付いている。彼は自分の世界を解体しているけど、本当は自分の心を解体したいんだ。何が起こっているのか知りたいんだ。“僕にも感じることができるのか?”と。すると、ナオミ・ワッツ演じるある女性が登場して、その20分後には彼女の息子が登場し、気が付いたらデイヴィスとその息子が関係を築いている。そのようにこの作品はどこに向かっているか、まったく読めないんだ。でもデイヴィスのことが気になって、彼のストーリーを追いたいと思う。せめて僕はね。観客もそうであることを祈る。デイヴィスは、仕事に行って、生活費を稼いで、住宅ローンを払って、妻がいて、車を購入して…という日々の生活に追われる以前の自分に戻ろうとする。事故を体験し、彼は子供のように振る舞うのさ。ナオミ・ワッツの役も子供のようで、共に人生の意味を探し始める。純粋な心を持ってね。とても複雑なストーリーに聞こえるけど、映画館に座って、どこへ向かっているかなんて考えなくても、特別な旅が体験できるはずだ。

Q.『ダラス・バイヤーズクラブ』も『わたしに会うまでの1600キロ』も同じテーマですが、行き場を失った心になぜ惹かれるのですか?
A.僕は、幸せを掴もうともがいている人に興味があるんだ。僕も同じ苦しみを経験してきた。過去につらい時期があって、長い間、不幸せだった。映画の中で、“なぜ結婚したのか?”とデイヴィスに尋ねるシーンがある。それに対して彼は、“それが楽だったから”と答える。僕の答えも同じだった。僕たちは楽だからという理由だけで、ある道を選択することが多々ある。僕の妻は死んでおらず、離婚をしたんだけど、同じ感覚さ。でも、僕はデイヴィスのように、身の回りのモノを破壊しなかったけどね。彼は実存的危機に直面しているんだ。“妻を亡くしたが、彼女を愛していなかった。すごく悲しい出来事のように聞こえるけど、彼女がいなくなった今、苦痛も悲しみも感じない… 実際何を感じているのか?”と考えるんだ。その瞬間、彼は電車の緊急ブレーキを引く。そして彼はさらに考える。“やめろ。その疑問には答えない方がいい。なぜなら答えたら…それは危険だからだ。僕は自分の感情を恐れすぎている。今の人生はお金がすべてだ。妻は裕福な家庭に育った完璧な女性。家や、ポルシェやBMWという高級車や、カプチーノマシンや、キッチンを見てみろ。知らぬ間に完全に感覚が鈍くなっている。もはや何も感じない。物を買うという社会システムの一部であること以外は”と。この作品は簡単な映画ではなかった。作るにおいても、資金を集めるにおいても。苦悩と死について語るのは、挑発的かもしれない。でもブライアンの作品を世界に見てほしかったんだ。感情をさらけ出すことができる人々を称賛したかった。僕は幸せを表現したかったわけじゃない。人生はつらく、暗いものだ。僕は美しさを表現したかった。




長尺予告編



口角上げるのは世界共通の模様。

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【映画評】ダラス・バイヤーズクラブ」大好きだったので「わたしに会うまでの1600キロ」も観ておけばよかった。

前提として予備知識は劇場で予告編観ただけだったので、途中でナオミ・ワッツ出てきて個人的に大喜び。改めて予告編観ましたが確かにナオミさん登場していた。全然気が付かず。ギレンホールは昨年観た「【映画評】ナイトクローラー」以来ですが、くるくるぱーキャラが完全に板に付きました。しかも憐憫の情を抱かせるというか全然憎めない。下北半島の日本猿に癒されていたのか。あと気になったのがiPhoneでの通話仕草でして、普通部屋の中で通話する際は本作同様、スピーカーにするよね?映画やアニメなどなんでわざわざ耳に当てる描写が多いんだろう?
とはいえスピーカー通話が原因の包茎臭い事故もありましたが。
SUUMOの物件紹介動画に不適切トーク混入で不動産会社謝罪│NEWSポストセブン

掴みとしてはもっくんの映画(【映画評】永い言い訳)と丸かぶりですが甲乙付け難くどちらもよい。共に赤の他人の子供から救われる展開も偶然とはいえ丸かぶり。



しかし ハートの「CRAZY ON YOU」とは凄いネタ引っ張り出しましたね。ララランド「アーハ」、たかが世界の終わり「恋のマイアヒ」とは進入斜度が違います。






当時を思い出しますに「バラクーダ」クソエロかった記憶がありますが今見たら大した事ないのね。テイスト・オブ・ハニーとかもエロかった。ググったらナンシー・ウィルソン62歳だって。

Little Queen
Little Queen



今聴いてもバラクーダ格好いいわ。この後、非業な時期が続くのですが映画と関係ないのでおしまい。映画の話に戻りまして、思わぬ喜多嶋舞問題に遭遇しても尚、安易に肉欲には流れぬ主人公に好感持てますし、こころ揺れるシンママナオミさん並びに息子さん立ち位置も絶妙によい。朽ち果てたフランス製メリーゴーランド伏線回収も義父との関係修復もじんわり来ますし、最後は明示されませんでしたがそういう事なんでしょうね。繰り返しますが「永い言い訳」と対で解釈すると二度美味しいです。一流映画人が集う社交クラブ日本アカデミー賞からは蛇蝎の如く嫌われているそうですが。

そうそう。ぬかに釘はいいのですが、足に釘はやめれ。

満足度(5点満点)
☆☆☆☆

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Posted by kingcurtis 固定リンクComments(1)映画 | 音楽
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コメント
Little Queen は擦り切れそうな位聞きました。
バラクーダは数年前にNFL関連のTV番組でテーマ曲に選ばれて
日本のNFLファンの間では話題になっていました。
後のヒット曲と曲調が違うので驚いた人が多かったみたいです。
Posted by すしさしみんはデマに苦しんでいます at 2017年03月15日 17:10
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