2017年01月19日

【映画評】ある戦争

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A War
A War

アフガニスタンでタリバン掃討の任務に就くデンマーク治安維持部隊の苦悩を描いた作品。

映画『ある戦争』公式サイト 10月8日 土 公開   トップページ

イントロダクション
アフガニスタンの紛争地帯で市民を守る任務を背負ったデンマークの治安部隊。その部隊長クラウスは、パトロールの最中にタリバンの攻撃を受け、致命傷を負った部下を守るため、付近の空爆命令を下した。しかし結果として、その決断は部下の命を救った一方で、幼い子を含む、多くの一般市民の命を奪ってしまったのだった…。世界的な評価を集めるデンマークの名匠トマス・ヴィンターベア監督作品の脚本家として、『偽りなき者』(12)、『光のほうへ』(10)といった傑作に携わり、初監督作『R』(10・未)、続く『シージャック』(12)で各国の映画祭を席巻したトビアス・リンホルム監督。脚本も手掛けた新作『ある戦争』は、過酷な戦場の様子をリアルに描きながら、極限状態で問われる人間の正義と命の尊さ、そして一人の男とその家族との絆を監督独自の視線で描いた、珠玉のヒューマンドラマである。トビアス・リンホルム監督は、3作目の監督作で、見事、第88回アカデミー賞R外国語映画賞ノミネートを果たすという偉業を達成した。 製作は、リンホルム監督の前作『シージャック』でもコンビを組んだルネ・エズラとトマス・ラドアー。撮影は『R』、『シージャック』とトビアス・リンホルム作品を手掛け、近年では、デンマーク映画『Bridgend』(原題)で、2015年のトライベッカ映画祭最優秀撮影賞を受賞し、『ある戦争』でもデンマーク映画批評家協会賞を受賞したマウヌス・ノアンホフ・ヨンク。編集は『シージャック』のアダム・ニールセン。 主人公クラウスを演じるのは『シージャック』や『LUCY/ルーシー』(14)で国際的に活躍目覚ましい、デンマークを代表する名優ピルー・アスベック。現在ハリウッドで製作中の実写版<攻殻機動隊>こと『GHOST IN THE SHELL』(原題)ではバトー役を演じ、北野武や福島リラと共演することでも話題となっている。妻マリア役には、『ブライアン・ジョーンズ ストーンズから消えた男』(05)のツヴァ・ノヴォトニー。献身的にクラウスを支えるマリアの孤独と葛藤を繊細に演じ、デンマークのアカデミー賞ともいえるロバート映画祭で最優秀助演女優賞を受賞している。また、主人公を冷静にサポートする弁護士役にはソーレン・マリン。人気TVドラマシリーズ「THE KILLING/キリング」でイエン・マイヤ役を演じ、日本でも人気を博した彼は、『シージャック』に続き、ピルー・アスベックと息の合った演技をみせている。

ストーリー
長年紛争の続くアフガニスタンへ、平和維持軍としての派兵を続けているデンマーク王国。現地の駐留兵士たちは、タリバンの襲撃から民間人を守るため、無作為に地雷が埋め込まれている地域で命懸けの巡回を続けるなど、精神的に追いつめられる日々を過ごしていた。ある日、巡回中に一人の兵士が地雷で両足を吹き飛ばされ、殉死する事件が起きた。それをきっかけに不満を爆発させ、パニックを起こす兵士らに対し、駐留軍の隊長を務めるクラウス(ピルー・アスベック)は、「明日からは俺も巡回に同行する」と宣言する。隊長として自ら動くことで、国から与えられた使命の重要さを示し、部下たちの士気を高めようとしていたのだ。

一方、母国デンマークでは、クラウスの妻マリア(ツヴァ・ノヴォトニー)が、まだ幼い3人の子供を懸命に育てていた。その日は定期的にクラウスが衛星電話で、家族に電話をかけてくる日。家族も父からの電話を心待ちにしていたが、今夜はかかってこなかった─。

ある日、以前に部隊が助けた民間人の家族が、基地に避難場所を求めてやって来た。彼らは「あなた方は昼間にパトロールしているが、タリバンは夜にやってくる。奴らに協力しないと家族もろとも殺される。助けて欲しい」と告げる。クラウスは、「明日、もう一度パトロールに行く」と約束し、その日は家に戻るよう、家族を説得するのだった。だが、翌日、パトロール部隊を率いてその家を訪ねたクラウスたちは、惨殺された家族の亡骸を発見。クラウスは自分が家族を見殺しにしたと落胆する。しかしその直後、クラウスたちは突如として何者かの攻撃を受ける。一体、敵はどこから攻撃しているのか?敵の位置を掴めぬまま、民家の敷地内で追い詰められる部隊。首に被弾した部下ラッセもすでに虫の息だ。攻撃は閉鎖されている西の第6地区からのようだが、敵兵の視認ができない。「このままでは全滅する。」そう考えたクラウスは、敵が攻撃してきていると思われる第6地区への無線での空爆要請を部下に命ずる。2分後、周囲に轟く爆撃音の後、敵からの攻撃をしのいだクラウスたちは、傷ついた部下を連れて、何とか基地への帰還を果たす。

数日後、基地から司令官と法務官がやって来る。理由は、クラウスの軍規違反だという。先日の襲撃事件でクラウスが命じた空爆の結果、子供を含む11人の罪無き民間人の命が失われていたのだ。司令官命令で強制帰国を命じられたクラウスは、一人デンマークに帰国する。

突然の帰国を喜んだのはクラウスの家族。マリアと3人の幼い子供たちに、しばしの安堵の時が訪れる。特に父の不在を寂しがり、問題ばかり起こしていた長男ユリウスも、この時ばかりは喜びを爆発させるのだった。
後日、クラウスとマリアは、弁護士のマーティン(ソーレン・マリン)から、クラウスはPID〈敵兵の存在確認〉がないまま空爆を命じ、現地の第6地区に住む11人の民間人を殺害した容疑で軍から起訴されたと知らされる。しかも有罪ならば、4年間の懲役だという。マリアは涙ながらにクラウスに「子供たちにはあなたが必要よ」と訴える。

軍事法廷が開廷し、守るべき家族に対する将来への不安と、罪の意識に苛まれるクラウスに、軍の法務官は、容赦ない質問を投げかける。
果たして、クラウスと家族に待ち受ける未来とはー。




主役は今春公開「ゴースト・イン・ザ・シェル」のバトーさんなんですね。スカヨハとたけしに挟まれて結構重要やん。「【映画評】LUCY/ルーシー」にも出演していたそうでスカヨハ絡みで大抜擢なのでしょうか?



本作ですがリズム感が合わないのか終始眠かったです。特に序盤から中盤。法廷シーンになり俄然話は面白くなりますが、「【映画評】ハドソン川の奇跡」みたいな人馬一体感まではなかったです。

そもそも相手は規律的な軍隊でなく民間人を模したゲリラ(国際法上違反)なので、敵がそういう戦略で攻めてくる以上、民間人への誤爆巻き込まれは歩留まりとして織り込まざるを得ず、傍らで部下が瀕死の重傷〜逃げ場はなく十字砲火が頭上を雨あられで降り注ぐ状況下で多数の部下を守らなければならぬ隊長に対し後から、誰が何を何時何分何十秒に言ったか?ってのは無茶振り。そういう戦い方の典型例だった日中戦争で相手方民間人が多数巻き込まれた経緯はよく理解できますし、「国民党軍」「共産党軍」「便衣兵」「敗残兵」が入り混じった敵地での戦闘はアフガニスタンどころの騒ぎではなかったでしょうね。

ということで、アフガン少女とデンマーク少年の「足」描写に余韻が残ります。

満足度(5点満点)
☆☆☆

A WarA War
Tobias Lindholm

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Posted by kingcurtis 固定リンクComments(2)映画 | 中東
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コメント
アフガンは未だにドロドロの戦争やってるそうですね。
イギリス軍なんか前世紀の戦争みたいな銃剣突撃やらされてるらしいですし。
Posted by 名無しさんはデマに苦しんでいます at 2017年01月19日 22:07
仮に正規軍同士の戦いであったとしても、
一方が民間人居留地域に紛れ揉む、
つまり、
民間人を人質に取った時点で、
民間人に犠牲者が出た場合、そちらの勢力側の罪ということになります。
Posted by んんー at 2017年01月20日 02:42
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