【映画評】ガール・オン・ザ・トレイン

　
ガール・オン・ザ・トレイン ブルーレイ+DVDセット [Blu-ray]


典型的スリラーサスペンス作品。
鑑賞後知りましたが宣伝担当が興味そがれる下手なミスリードをばら撒いています。事前情報頭に入れず臨んだ方がより楽しめますよ。

イントロダクション
世界を驚愕させた衝撃のラストが日本を襲う！！空前のベストセラーが遂に映画化！
NYタイムズベストセラーにて21週No.1&77週ランクイン、サンデー・タイムズ（UK）にて30週No.1&66週連続ランクインの驚異の記録を打ち立て、45ヵ国で空前のベストセラーとなったミステリー小説を基に映画化。『プラダを着た悪魔』のエミリー・ブラントが目撃者でありながら疑惑の目を向けられ、恐ろしい運命に巻き込まれていく主人公を怪しげな存在感で演じきった。

ストーリー
愛する夫と離婚し、傷心の日々を送るレイチェル。落ち込む彼女の唯一の慰めは、通勤電車の窓から見える“理想の夫婦”だった。幸せそうな二人は、かつてレイチェルが夫のトムと暮していた家の近くに住んでいた。トムは今その家で、妻のアナと生まれたばかりの娘と新しい人生を始めている。
ある朝、レイチェルはいつもの車窓から衝撃的な場面を目撃する。それは、“理想の妻”の不倫現場だった。翌日、レイチェルは夫婦の様子が気になり、確認するべく駅を降りる。しかし、彼らの家へ向かったところから記憶がなくなり、気が付けば自分の部屋で大けがをして倒れていた。まもなく“理想の妻”は、死体で発見される。
なぜか周囲から疑惑の目を向けられるレイチェル。どうやら、あの日の“空白の時間”に原因があるらしい。レイチェルが記憶を取り戻そうとすると、関わる人々の思いがけない秘密が明かされていく──。

貴方は彼女を知らないけれど、彼女は貴方を知っている。

よく似た内容の「ゴーン・ガール」といい本作といい、彼の国での「ガール」の定義って日本と違うよね。30代中盤の設定でガールというのは日本基準では違和感。

凛とした印象しかないエミリー・ブラントが「笑うセールスマン」に登場するような会社クビになり毎日エア出社するクルクルパーなアル中役を演じていまして、地下鉄車内で隣席に母子が座った時など悲惨。ラストシーンのエミリー・ブラントは我々がよく知っている彼女でした。

事態が動いて以降、登場人物全員に犯人の可能性があったので楽しめましたが、脚本から中盤で犯人が分かってしまうのが残念。その辺はもう少し観客ファーストでもいいのにね。隣家の旦那も終盤空気だったよね。もっと使えばいいのに。トンネルで子守が主人公の名前を知っていたのも辻褄合わず、原作未読ですが色々削っているなってのは理解出来ました。
とはいえ総じて面白い。冒頭の取っ掛かりもいいし、地下鉄での会話で分かったネタバレは、はたと膝を打つ面白さでした。

来月公開の「マダムフローレンス」にもご出演されるそうですが、次世代の映画界のを担ういい女系女優レベッカ・ファーガソンはもっと観たいので、マネージャーさん頑張って仕事取ってきてね。

満足度（5点満点）
☆☆☆

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