2016年11月21日

【映画評】白い帽子の女

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By the Sea
By the Sea

こちらの続き。
アンジェリーナ・ジョリー(41) 会員制高級セックスクラブで4P堪能

世界中で散々酷評を浴びた本作ですが、破局後に観たので印象は180度反転。世界を代表する美人美女カップルの破局を描いたドキュメンタリー作品として観れば、お世辞でなくいい映画ですよこれ。冒頭のレトロ・ユニバーサル・ピクチャーロゴを含め、模倣を超えた典型的フランス映画の骨格。
しかしなんで「白い帽子の女」なの?「by the sea」で覚えていたので違和感ありまくり。タイトルと映画の情景が全然マッチしないじゃない。「by the sea」だから最後の脱稿も決まるのに。

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イントロダクション
2014年夏、ブラッド・ピットとアンジェリーナ・ジョリー・ピットは、ふたりがハネムーンの地としても選んだ美しいマルタ島で、映画を撮りあげる。“愛の結晶”といえる本作はふたりが出会った『Mr. & Mrs. スミス』以来、10年ぶりの共演作となった。アカデミー賞(R)女優であり、国連の人道支援などで世界中から注目されているアンジェリーナが自ら、出演・監督・脚本・製作を務めた。ひとりの女性として抱える苛立ちや不安を赤裸々にさらけ出したオリジナルストーリー。また本作から「アンジェリーナ・ジョリー・ピット」の名前でクレジットしている。ブラッドはアンジェリーナの映画制作を公私共に全面的にサポート。もろく壊れてしまいそうな妻に翻弄されながらも、優しく受け入れる小説家の夫を熱演した。『イングロリアス・バスターズ』のメラニー・ロラン、『わたしはロランス』のメルヴィル・プポー、セザール賞の常連である『預言者』のニエル・アレストリュプ、『コックと泥棒、その妻と愛人』のリシャール・ボーランジェと豪華な個性派俳優たちが脇を固め、物語に深みを持たせている。

1970年代、南フランスにアメリカ人の小説家ローランド(ブラッド・ピット)と、その妻ヴァネッサ(アンジェリーナ・ジョリー・ピット)はヴァカンスに訪れる。ローランドはカフェに入り浸り、妻はほとんどの時間をホテルの部屋で過ごしている。ふたりの人生にもたらされた思いがけない不幸に向き合うことができず、心が離れてしまっていた。ある日、ヴァネッサは部屋の壁にある小さな穴を好奇心から覗いてみる。ハネムーンで滞在している若いカップル(メラニー・ロラン、メルヴィル・プポー)の寝室が見えた。愛情から生まれる優しい言葉や親密なしぐさを、壁越しに観察するヴァネッサ。またローランドも愛を謳歌する若いカップルに魅了され、二組の夫婦の距離は自然と近づいていく。ふたりは彼らを介入させることで自分たちの夫婦関係を改善しようとするが、深い孤独を抱えるヴァネッサは混乱してしまう。「君は幸せになることを拒んでいる」ローランドは哀しみをのり越えて、また一緒に歩みたいとヴァネッサに寄り添うが。。。




ミスター&ミセススミス以来、10年振りの共演という前評判でしたがその前作の映画評はこちら。さすが無駄に運営歴10年超の拙ブログ。カコイイ。(2005年11月エントリーでした)
【映画評】Mr.&Mrs. スミス

先日のユーフォはシトロエン・アミでしたが、こちらはシトロエンDS号。
【響けユーフォ2 第六話】モノクロームOP映像が天然色化し学園祭演奏曲は大瀧詠一&シトロエン・アミ号登場
油圧サスがぶわぁって上がるシーンありました。

intro

catch

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ボスニア・ヘルツェゴビナ紛争映画「最愛の大地」、日米戦争映画「アンブロークン」に続く第三弾は戦争プロパガンダ作品より一転し、渾身の自作自演フランス映画オマージュ作品。最初からこちらの路線で勝負すればよかったのに。ブラビと一緒にフランス語駆使していますが、フランス人からみたらどうなんだろう?

冒頭とエンディングにジェーンバーキン。



当事者たる日本人として「アンブロークン」論評は留保しますが最愛の大地はダメ。パレスチナ問題と並ぶプロパガンダの見本市セルビア悪玉論を真に受けるとは。
【映画評】最愛の大地
「人食いの風習がある日本軍はアメリカ兵捕虜を刺し身にして食べた」アンジェリーナ・ジョリー渾身の「日帝悪行映画アンブロークン」予告編公開

健康体のメラニー・ロランとのコントラストなのでしょうが、ヒロインのアンジは陰気臭い風貌でブスメイク。カメラアングルによっては特徴的な口元もひょっとこや梅干し状態になったり、髪もボサボサで美しいというより醜いに近い感じですが、そこが実にリアリスティックで欲情をそそる感じ。撮影当時は長い内縁関係を経て入籍した直後だったそうですが、今から思うに関係修復のための入籍だったのでは。ブラビ蹴り殺す(勢いの)シーンとかあのギスギス感は演技以上の素の殺気を覚えます。それと呆れるくらいメラニーのセックスシーン、アンジのおっぱいシーンあります。眼福。

唯一どうかな?と思ったのがアンジが隣室の男に抱かれに行ったシーン。恋愛アニメじゃあるまいし、こんなにドンピシャタイミングで寝取られ野郎ブラビが乱入なんてあり得ません。あれじゃ3秒ルールと同じじゃないですか。きちんとした映画を撮るなら、やることやっている最中、もしくは事後に突撃しないと駄目じゃん。仮に舌絡ませて腰振っている最中に突撃したのなら、そこに至る諸事情(石女)を勘案したとしても本作エンディングの通り夫は妻を許し関係修復出来たでしょうか?その辺の詰めの甘さがリアル夫婦同士の共演弊害だったのかも。

しかしメラニー・ロランと私はロランスさん。いくら新婚旅行とはいえ毎日毎日セックスするのもお国柄なのか新鮮で面白い。日本人に多い慌ただしいタイトな日程の新婚旅行より、こういう風光明媚なロケーションでのんびり過ごす新婚旅行じゃないとセックス三昧は出来ないよね。普通、連日の観光スケジュールに疲れてセックスどころではないのでは。

ということで、今後もこういうタッチのメンヘル女映画作るなら喜んで鑑賞に行きます。
もう若くないんだから「チェンジリング」路線に切り替えないと。ああいうエキセントリックな役上手なのに。興行的旨味はないけど永く演じられそう。あと「キャロル」みたいなガチレズモノとか。
【映画評】チェンジリング

満足度(5点満点)
☆☆☆

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Posted by kingcurtis 固定リンクComments(0)映画 
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