2016年11月14日

【映画評】この世界の片隅に

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この世界の片隅に : 上 (アクションコミックス)
この世界の片隅に : 上 (アクションコミックス)

アリバイ工作なのか、改心なのか、更なる歴史捏造なのか。
朝日新聞が世界中へ撒き散らした偽史「女子挺身隊」や軍人相手「性処理施設」を題材とした本原作を基に、制作委員会筆頭(エンドロールで確認)朝日新聞社が本作品を通じ何を伝え、何を伝えたくなかったのかを考察しつつ雑感を纏めてみました。

劇場用長編アニメ「この世界の片隅に」公式サイト

イントロダクション

すずさんの世界を彩る女優・のん、音楽・コトリンゴ
主人公すずさんを演じるのは女優・のん。片渕監督が「ほかには考えられない」と絶賛したその声でやさしく、柔らかく、すずさんに息を吹き込みました。すずさんを囲むキャラクターには細谷佳正、稲葉菜月、尾身美詞、小野大輔、潘めぐみ、岩井七世、牛山茂、新谷真弓ら実力派が集結。松竹新喜劇の座長・澁谷天外も特別出演しています。
本作の音楽はコトリンゴが担当。ナチュラルで柔らかい歌声と曲想が、すずさんの世界を優しく包みこみます。

監督・片渕須直×原作・こうの史代―信頼しあう2人のタッグ 再び―
監督は片渕須直。第14回文化庁メディア芸術祭優秀賞受賞の前作『マイマイ新子と千年の魔法』(09)は観客の心に響き、異例の断続的ロングラン上映を達成しました。徹底した原作追及、資料探求、現地調査、ヒアリングを積み重ね、すずさんの生きた世界をリアルに活き活きと描き出した本作には紛れもなく今の私たちの毎日に連なる世界があります。
原作はこうの史代。第13回メディア芸術祭マンガ部門優秀賞ほか各メディアのランキングでも第1位を獲得。綿密なリサーチによる膨大な情報と、マンガ表現への挑戦がさりげなく織り込まれており、その創作姿勢と高い完成度から多くのマンガファン・書店員から熱い支持を得ています。NHK『花は咲く』アニメ版でタッグを組んだ2人が再び結集し、新たな感動をお届けします。

「この映画が見たい」の声が生んだ、100年先に伝えたい珠玉のアニメーション
クラウドファンディングで3,374名のサポーターから39,121,920円の制作資金を集めた本作。日本全国からの「この映画が見たい」という声に支えられ完成した『この世界の片隅に』は、長く、深く、多くの人の心に火を灯し続けることでしょう。100年先にも愛され続ける映画が、ここに誕生しました。

ストーリー
18歳のすずさんに、突然縁談がもちあがる。
良いも悪いも決められないまま話は進み、1944(昭和19)年2月、すずさんは呉へとお嫁にやって来る。呉はそのころ日本海軍の一大拠点で、軍港の街として栄え、世界最大の戦艦と謳われた「大和」も呉を母港としていた。
見知らぬ土地で、海軍勤務の文官・北條周作の妻となったすずさんの日々が始まった。

夫の両親は優しく、義姉の径子は厳しく、その娘の晴美はおっとりしてかわいらしい。隣保班の知多さん、刈谷さん、堂本さんも個性的だ。
配給物資がだんだん減っていく中でも、すずさんは工夫を凝らして食卓をにぎわせ、衣服を作り直し、時には好きな絵を描き、毎日のくらしを積み重ねていく。

ある時、道に迷い遊郭に迷い込んだすずさんは、遊女のリンと出会う。
またある時は、重巡洋艦「青葉」の水兵となった小学校の同級生・水原哲が現れ、すずさんも夫の周作も複雑な想いを抱える。

1945(昭和20)年3月。呉は、空を埋め尽くすほどの数の艦載機による空襲にさらされ、すずさんが大切にしていたものが失われていく。それでも毎日は続く。
そして、昭和20年の夏がやってくる――。

プロダクション・ノート

企画始動:運命の出会い 2010年8〜9月

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片渕須直監督が『この世界の片隅に』のアニメ化を熱望している。そう知ったプロデューサー丸山正雄は原作の双葉社に確認するが、映像化は既に進んでいるという。だがそれは実写の話であり、アニメ化に関しては切り分けて考えられる余地があるという認識を示したのだ。片渕監督はアニメ化への思いを原作者・こうの史代さんへの手紙にしたため、編集者に託した。
こうの史代さんは片渕監督の名前を、監督プロフィールに記されたTVアニメ『名犬ラッシー』を見て思い出した。「大きな事件は起こらず、飼い主ジョンとラッシーが遊ぶ日々が続く。自分もいつかこんな物語を描きたい」と思った作品だった。まさにその作品の監督からの手紙にこうのさんは驚く。
片渕監督がアニメ化を熱望した作品を生んだこうのさんは、片渕監督がかつて作った作品を自分の道標の一つとして感じていた。この企画は「運命」。そう言葉にしたのは、こうのさんだった。

調べれば特定できる。特定できればさらに調べられる。 2010年8月

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準備を始めた片渕監督は、舞台となる時代、場所について、文献資料と地図を使い徹底的に調べ始めた。史実とリンクしている個所は日時が特定できる。例えば呉が最初の空襲を受けたのは昭和20年3月19日だ。片渕監督はすずさんと周作が段々畑から戦艦大和の呉入港を見る、という場面の日付を昭和19年4月17日と特定する。戦艦大和の行動記録から、大和がいつどこで何をしていたのかを調べ、昭和19年4月に呉に入港してくるのは4月17日だけであることを確認、日付を特定したのだ。日付が特定できれば天候や気候も調べられる。その日の呉の天候は高曇り。気温は夕方でも比較的高く、うららかな日であった。青空ではないが空気が澄んで遠くまで見渡せていたはずだという。実際の昭和19年4月17日が描き出され、その中にすずさんも周作も生きている。

調べ、訪れ、尋ねて描き出した昭和8年の中島本町 2013年7月

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文献を調べた後は、現地にも幾度となく赴き現在の風景を確認しながら、リアリティある当時の姿を追求していく。中でも冒頭に登場する中島本町には時間をかけた。この街は爆心地に近く、現在は平和記念公園になっている。その一角にある「レストハウス」は原爆に耐え残った建物であった。画面に登場する昭和8年ではその建物は「大正屋呉服店」であった。大正屋呉服店を正面入り口側から描こうとすると、路地を挟んで手前の「大津屋モスリン堂」という店を描かねばならない。ところがこの店の写真が全く手に入らない。片渕監督は広島に住む方の協力を得て、当時中島本町に住んでいた方々から直接を話をうかがった。建物の素材、色、もたれかかった金属の手すりの感触。貴重な記憶を頼りに片渕監督は何度も何度も画を描き直し、記憶の中だけに生きている中島本町の姿を浮かび上がらせた。この場面、数多くの人物が画面に現れるが、そのうち何人かは、お話を聞いた方々の記憶に残る彼らのご家族の姿であるという。

別企画で初タッグ:NHK『花は咲く』 2012年10月〜11月

完全な製作決定に至らぬまま準備を続ける片渕監督にプロデューサーの丸山が、2012年10月、短編映像の企画を持ち込む。NHKの東日本大震災復興支援ソング『花は咲く』のアニメ版映像の制作だ。11月、片渕監督はこうの史代さんに声を掛ける。マンガ雑誌に『日の鳥』を連載しているこうのさんには、東北を応援したいという強い思いがあったからだ。短編映像の核になるアイディアを、と片渕監督は依頼したが、こうのさんはマンガのネームのような紙を8枚、打合せに持ち込んだという。それを基に片渕監督が練り、こうのさんとも相談し映像の絵コンテが作成された。歌とアレンジも映像に合うように、たどたどしい感じの歌い手が選ばれ、新たに録音が行われた。完成作品はこうのさんの優しいタッチと片渕監督の細やかな演出、そして歌声が見事にマッチ。しみじみと胸に沁みる映像詩が誕生した。

クラウドファンディングの反響 2015年3月〜5月

プロデューサー真木太郎率いるジェンコが製作統括として参加することになった。真木はかねてから着目していたクラウドファンディングという手法を取り入れることを決断する。目標金額2,000万円。出資企業を募るためのパイロットフィルム制作費用を集めるのがその目的だ。2015年3月9日午前11時から開始されたこのクラウドファンディングは、開始2時間で支援者120人、支援金200万円超を得て好スタートを切る。開始から8日と15時間余りで当初目標2,000万円を達成。5月末の終了時には日本全国47都道府県から3,374人、39,121,920円の支援金が集まった。当時国内のクラウドファンディング映画ジャンルとして最多人数、最高額の記録を樹立。「この映画が見たい」という観客の声が形となったのだ。そしてこの反響を見て映画館主が反応。そこから出資企業が集まり始めることになる。

応援の声、拡がる 2015年6月〜

2015年6月3日。クラウドファンディングの成功を受けて、映画『この世界の片隅に』の製作が正式に決定。ネットニュースなどで広く報じられた。ちょうど同じ日、「『この世界の片隅に』を支援する呉・広島の会」が発足される。この会は、片渕監督が広島、呉での実踏調査を重ねる中で出会った方々が本作を応援するために立ちあげたものだ。7月には、「制作支援メンバーズミーティング」を東京、広島、大阪で実施。完成したばかりのパイロットフィルムが披露された。どの会場にも、クラウドファンディングに参加された方が多く集まった。8月にはテアトル新宿、ユーロスペース他の劇場とインターネット上で初期の予告篇である「特報」が公開され、同時にポスター、チラシも展開された。「特報」はネットで大きな反響を呼び、その反響がまたニュースになり拡がっていった。2016年7月23日からは呉市立美術館で「マンガとアニメで見る こうの史代『この世界の片隅に』展」が開催され、広島県内のみならず日本全国から来場者が訪れているという。応援する声は着実に拡がっている。

コトリンゴさんの「悲しくてやりきれない」 2010年9月

『マイマイ新子と千年の魔法』で片渕監督と出会ったコントリンゴさんは、2010年9月、ご自身のアルバム「picnic album 1」のサンプル版を片渕監督に届けた。片渕監督は、収録されていた「悲しくてやりきれない」(原曲:ザ・フォーク・クルセダーズ)が強く印象に残り、その後ずっと聴きながら制作作業をしていたという。片渕監督の中で、『この世界の片隅に』とコトリンゴさんの「悲しくてやりきれない」は密接不離になっていった。こうして、まずパイロットフィルム、特報にこの曲が使用された。そして、映画全体の音楽もコトリンゴさんの手に委ねられることになる。料理シーンの音楽では菜箸や、すりこぎも楽器として使うなど作品世界に合わせた工夫も凝らしたそうだ。また「悲しくてやりきれない」も映画本篇用に新たにアレンジしている。

すずさんたちが息づきはじめる 2016年6月〜8月

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アフレコが始まったのは2016年6月下旬だ。初日は周作役・細谷佳正さん、円太郎役・牛山茂さんらが参加した。7月に入りアフレコが進む。すみ役・潘めぐみさん、晴美役・稲葉菜月さん、哲役・小野大輔さんなどが次々に登場し、キャラクターたちが息をしはじめた。サン役・新谷真弓さんは、広島出身ということもあり事前にすべての役のガイド音声を収録。現場でもキャストたちに尋ねられ、正しいイントネーションを指導することになった。7月下旬頃すず役に決定した、のんさんのアフレコがはじまる。数回に分けて収録が行われた。のんさんはすずさんのセリフについて自分自身でも研究を重ねて現場に臨んでいた。疑問に思う部分はどういう心情なのかを監督に確認し、一歩一歩前に進んでいった。




ご存じない方に申し上げますと最近の映画やアニメは「制作委員会」方式が主流でして、これにより監督など制作側は金銭的リスクを負わない反面、制作委員会は制作側へ作品内容に関する助言関与を行います。その制作委員会筆頭が朝日新聞社。朝日新聞自身が「制作委員会方式」記事中で、「スポンサー(この場合朝日新聞)に忖度しない企画は跳ねられる」と説明しています。

朝日新聞グローブ (GLOBE)|「制作委員会方式」で邦画隆盛 メディアが大量宣伝

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資金調達の方法で、映画会社が幹事社となり、マスメディアや広告会社など多数の企業から資金を集める「制作委員会方式」が目立つようになった。企画を立てた映画会社を幹事社に、放送局や新聞社、出版社などのメディア、広告会社などが出資する。この方式は、リスクが分散するために映画に投資しやすくなると同時に、出資したメディア各社を使って大量宣伝が出来るという特徴を持つ。

ただし、制作委員会は映画業界外の多数の企業が参加するため、プレゼンテーションしやすい企画が通りがちになる。しかもシネコンによって、一部の当たる映画は爆発的ヒットになり、残りの映画は惨敗して早々に打ちきられる。そうなると、新たな挑戦を避け、ヒット作の亜流や続編、単純で派手な物語が量産されることになる。現状の中で創造性の高い作品を生み出すには、(内容面での)制作の核となるプロデューサーの強い信念と努力が必要になるだろう。

前提として当ブログは原作既読且つ、「夕凪の街 桜の国」の愛読者。制作委員会筆頭の朝日新聞は本作(原作)でも繰り返し言及される「挺身隊」について「日本軍が未婚女性を白昼堂々誘拐、または強制連行し皇軍の性奴隷とした戦争犯罪。女子挺身隊総数が20万人であるので日本軍性奴隷被害者数は20万人」と世界中に喧伝した偽史濫造メディア。「植村隆事件」が露呈し慌てた朝日新聞は「朝日新聞社は戦争問題の研究が乏しかったので2014年まで挺身隊と売春宿を記事中で混同していました」と捏造報道を渋々認めていますが、2008年に正しい意味で「挺身隊」を使った本作は朝日新聞より戦争問題の研究が優れていた歴史学検証マンガなの?というか昭和の時代であれ挺身隊と慰安所と間違えていた日本人って一人もいないでしょ。元より挺身隊=慰安婦は韓国北朝鮮の常套プロパガンダ。それを奇貨と知らん顔で惚けて乗っかったのみえみえ。嘘も百回言えば本当になるってゲッペルスもいっていたよ。

「挺身隊」との混同 当時は研究が乏しく同一視:朝日新聞デジタル

 〈疑問〉朝鮮半島出身の慰安婦について朝日新聞が1990年代初めに書いた記事の一部に、「女子挺身(ていしん)隊」の名で戦場に動員された、という表現がありました。今では慰安婦と女子挺身隊が別だということは明らかですが、なぜ間違ったのですか。

 「女子挺身隊」とは戦時下の日本内地や旧植民地の朝鮮・台湾で、女性を労働力として動員するために組織された「女子勤労挺身隊」を指す。44年8月の「女子挺身勤労令」で国家総動員法に基づく制度となったが、それまでも学校や地域で組織されていた。朝鮮では終戦までに、国民学校や高等女学校の生徒ら多くて約4千人が内地の軍需工場などに動員されたとされる=注 L榲は労働力の利用であり、将兵の性の相手をさせられた慰安婦とは別だ。

 だが、慰安婦問題がクローズアップされた91年当時、朝日新聞は朝鮮半島出身の慰安婦について「第2次大戦の直前から『女子挺身隊』などの名で前線に動員され、慰安所で日本軍人相手に売春させられた」(91年12月10日朝刊)、「太平洋戦争に入ると、主として朝鮮人女性を挺身隊の名で強制連行した。その人数は8万とも20万ともいわれる」(92年1月11日朝刊)と書くなど両者を混同した。

朝日新聞が謝罪しようが時既に遅し。韓国では朝日新聞が報じたという枕詞で国定教科書の必須項目となり、「女子挺身隊20万人=性奴隷犠牲者数」は数値として国際的にも既成事実化終了。韓国系移民の手により世界中へ20万人慰霊碑を建立中。北朝鮮は市民団体「韓国挺身隊問題対策協議会 - Wikipedia」を使い、徹底的に西側社会分断工作に勤しむ。これすべて、「この世界の片隅に制作委員会」朝日新聞社の犯罪行為が招いた結果。エンドロールで「朝日新聞社は挺身隊の事実を捏造し全世界へ伝えました。ごめんなさい。そのお詫びに当作品制作委員会を立ち上げ映画化しました」という謝罪メッセージが流れるかと思ったけど勿論そんなのなし。そういう反社会企業の塗り固められた意図で作られた「この世界の片隅に」を観て感動したとツイートしている人はこの事実知っているの?

以下、一回観ただけなので記憶違いがあればごめんなさい。
本作で制作委員会朝日新聞社が許さなかった表現
・旭日旗(戦時下の軍港にも停泊中の軍艦にも軍艦旗なし) 訂正:入港した青葉に軍艦旗が描かれていた由
・8月15日主人公セリフ「この国の正体」
・主人公セリフ「仮に呉を離縁され広島へ出戻ったら妹と一緒に挺身隊に入る」
・物語の大きなカギを握る「遊女白木リン」に関するエピソードほぼ全部。例えば「女の子が生まれても女郎屋に売ればお金になるよ」等
・主人公の懐妊は誤診で単に栄養失調だったという説明

本作で制作委員会朝日新聞社が許可した表現
・8月15日に呉にたなびく太極旗
・主人公妹が挺身隊に入ったというセリフ
・挺身隊入隊した妹は海軍将校さんから便宜を図って貰っている
・クラウドファンディング感謝画面のみで許したリンさんの生涯ラフ絵。まさに「この映画の片隅に」

混乱する戦時下の庶民生活を描いたこの原作の主人公は二人。家族と生きるすずさん。ひとりで生きるリンさん。なぜ朝日新聞はリンさんの存在を殺した?今の時代は不適切だから?従軍慰安婦問題の蒸し返しだから?映画タイトル「この世界の片隅に」とはリンさんの代替品という意味。本作の肝なのに。

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以上のことから本作を韓国の子供たちが観たら、「主人公妹は広島軍営の従軍慰安婦で将校から専用性奴隷として狙われている可哀想な人。戦犯都市呉は戦犯市民の大半が死亡し韓国光復軍が占領。ヘイトシティに太極旗が燦然と輝いた」が朝日新聞の狙いですか?「火垂るの墓」ですら侵略賛美映画として批判されている現状なので可能性ゼロではなし。
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あと、なんか監督が気持ち悪い。突然水原が訪ねて来たエピソードですが、妻に懐炉を持たせ深夜に納屋に行けと夫が命じた理由は面識ない相手に無理やり婚姻させたことへの自責(女郎との結婚を反対された反射的行為)と、早晩散華するであろう水原に相思相愛だった(と傍から見える)妻を抱かせる意図であったと思うのが普通だと思うのですが(理由:家長としてここに泊めるわけにはいかん。そして広島より呉に戻る道中ですずが夫を詰った)、監督さん曰くそうではない。色恋抜きで単に昔話させるだけだったと。童貞かよ。



というネガティブ一辺倒となりましたが、聲の形を「感動ポルノ」と叩いた左翼陣が「今世紀最高傑作」などと絶賛しているのが気持ち悪る過ぎるので天邪鬼的な映画評となりました。実際、戦時下レシピなど本作の枝葉末節部分に充分過ぎる尺を割いて、夫とリンさんとの情交やすずさんとの友情を無かったものにした演出意図って何なの?そのくせノートの切れ紙エピソードは挿入するし、一貫性に欠けるというか変わった監督ですね。

それと意図的に登場人物へ感情移入させない演出なので涙腺ピクリともせず。映画観ながら泣いている人が羨ましかった。個人的には「これが戦争なんだよなぁ」という諦観を惹起。とはいえ空襲シーンはアニメならではのフォーカス効果が功を奏し観ていて怖かったです。色々な破片で死んだ人が多かったでしょう。しかし例の不発弾シーン、メルヘン調演出は微妙。

能年もあまちゃんを知っているからこそ面白いだけで、今後10年20年経ったあと、この過剰過ぎる演技はどう感じられるのだろう?とは思いました。次世代へ語り継ぐべき普遍的テーマの名作映像化を片淵監督に託したファンは「作品のファン」だよね。片淵監督ファンや能年ファンじゃないよね?だったら奇を衒わず、もっと普通に演じれば(演じさせれば)いいのに。主役はすずさんであって能年玲奈じゃない。それが傲慢なのか慢心なのか天然なのか無邪気なのか事務所スキャンダルの影響なのかは分からないけど、人様の原作借用してなんて独り善がりなんだろう。「能年凄い」「能年鳥肌」とか、それ能年知っている今だから言えるんだよね。

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50年後の子供たちが能年の声に違和感覚えないことを願って。


最後に、テーマソングがコトリンゴによる「悲しくてやりきれない」なのですが、高度成長時代の名曲を戦時下の作品で使った意図がよく分かりませんでした。すずさんによる昭和40年代からの戦中回想という意味?若い子はこの歌は戦争末期に流行っていたと普通思いますよね。コトリンゴ挿入歌は全部よかったけど、やっぱり使い方が変。特に繰り返しになりますが妊娠のミスリードは意味不明。名作を映画化して頂いたことには感謝しますが、なんかモヤモヤする。



満足度(5点満点)
☆☆☆

そろそろ「対馬丸」のアニメ映画化とか如何ですか?

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【この世界の片隅に】本日よりiTunesStoreで2,500円オンデマンド配信予約開始 但しレンタル・セルの表示なし

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コメント
原作を愛してもいないし、理解してもいない。
そんな奴が映像化という大役をするな、という話。
この監督はすなわち原作レイプ犯です。
Posted by んんー at 2016年11月14日 12:27
賛辞ばかりで気持ち悪かったので、こういう愛ある批評が読みたかった。

朝日も口は出すけど予算は全額出さないとか、実にケチくさいw
Posted by (本名 高木正雄) at 2016年11月14日 12:55
ちょっと説明不足というか繋がりが悪い所多いですよね
原作読んでおかないとちょっとキツイかも

原作もそうだけどものすごく淡々としてるのでたしかに泣くもんじゃないですね。
余韻を感じてたいけど、この記事の朝日云々よんだらちょっと覚めた

あとコトリンゴって知らなかったので最初聞いたら大貫妙子さんだと思った
Posted by LICCA at 2016年11月14日 13:06
> あとコトリンゴって知らなかったので最初聞いたら大貫妙子さんだと思った

私は予告編で見た時、能年本人が歌っているのかと思っていました
Posted by bob at 2016年11月14日 13:13
昨日の新宿テアトルはほとんどの回が立ち見までいたよ。拍手まであったし。個人的にはまあ面白かった。

悲しくてやりきれないはイムジン河が販売自粛になった影響でできたそうだけど、サトウハチロー作詞なんだね。
原作読んでないので、朝鮮旗は何だろうと訝しかった。
町山氏マンセーもなるほどだな。

永遠のゼロもアサヒってたね。
Posted by 名無しさんはデマに苦しんでいます at 2016年11月14日 13:32

お袋が、当時呉で学徒動員でした。

空襲のほんの少し前に松山に移り、

一ヶ月後に呉に船で戻った時に、

沖から見えた呉の街が全く何も無い在り様に

全身が震え泣いた、と言っていました。

で、何故か今も朝日新聞を取っていますが、

バリバリの右翼、いや極普通の愛国者です。


Posted by 名無しさんはデマに苦しんでいます at 2016年11月14日 14:35

ところで、

片渕って苗字は何方に多いの?
Posted by 名無しさんはデマに苦しんでいます at 2016年11月14日 14:37
「悲しくてやりきれない」は冒頭に必要性を感じませんでしたね。
どう考えてもこの曲使うならエンドロールだと思いましたけどね。
音楽は丹念には作ってるけどハマってない感じはしましたね。

まあ、こんなアニメがあってもいいと思うんで、
興行的に利益出たら裾野広がっていいなとは思いますね。
でもまあ入場料代のものはあったと思ってます。
Posted by 名無しさんはデマに苦しんでいます at 2016年11月14日 16:53
旭日旗のシーンについては、原作では戦争の象徴として描かれていたので、
むしろその表現を許さなかった朝日新聞社GJなのでは?(笑)
Posted by 名無しさんはデマに苦しんでいます at 2016年11月14日 20:27
3時間尺リップヴァンウィンクルの花嫁を配給した
東映が出資してくれてたなら
主演は吉永小百合&ジャニタレになっていたと思われ、どちらが良かったのやら

他の出資面子も知れば知るほど、うわぁなるけんど
監督曰く、現在ドラマ化権を握っているのは日テレだそうで
テレ朝系列がTVアニメ化を決意しない事を祈るばかりですじゃ

あとは海外版予告に木登りリンさんがいた事からも
円盤化の際は、カットされたシーンが収録される可能性と
輸出版本編の編集方針がどうなるかも心配ですのう
Posted by 名無しさんはデマに苦しんでいます at 2016年11月14日 20:47
クラウドファウンディングで制作費集めていたとかあったから自主制作に毛がレベルかと思っていたらいつしかハイエナに
食われていたんですなぁ・・・見に行く気がなえてしもーた。

もっとも原作者はいわゆるサヨクでもなんでもないギャグ漫画家なんですけどこれでまた誤解が蔓延しそうですな。

あとこの原作読んでいて、ドリフの大爆笑のテーマソングに元歌があったことを知ったのが最大の収穫だったかもしれいないw。
Posted by ブラックボックステスター at 2016年11月14日 22:32
この映画を強く勧めている町山智浩の父親が、ギャング映画を見てアメリカでギャングになろうと志し、日本に渡航した韓国人というのが、より邪推させられる。
Posted by 名無しさんはデマに苦しんでいます at 2016年11月15日 16:20
そもそも原作を描いていた雑誌そのものがキムチ風味なのを考えればしょうがないねこれも(※井筒センセイと大変近いとある方が関わっています
>その事実知ってるの?
天邪鬼な誰かはソレに辿り着くさ・・どの界隈もファンの執着という奴はザ・ホラー
Posted by 五月雨祭 at 2016年11月15日 17:44
>色恋抜きで単に昔話させるだけだったと。童貞かよ。

原作ですずさん、旦那さんにずっと怒ってましたやん。それはやっぱりそういう意味ですずさんを水原さんのところにやったからだと思うんだけれども・・・。なぜにお花畑解釈。
自分もbob氏同様原作既読且つ、「夕凪の街 桜の国」の愛読者ですがあまりにもネット上でいろんな人が絶賛するので勝手に一人で引きまくってた一人で鑑賞するのもすごく悩んでいます。朝日新聞が絡んでたのは見落としていましたが上映館はイオン系だし、やたらグッズとか商売っ気出してるのが「わしゃ気に入らん」という状態でして・・・。でもやっぱりみに行こうかな。悩む。
Posted by 名無しさんはデマに苦しんでいます at 2016年11月16日 21:03
プロデューサーは10億くらいいったら泣く泣く箸折ったリンさんとのエピソードも含めた完全版制作できる、しますって言ってるそうですよ。
まあ、予算がありますし、その中で頑張ったんじゃないでしょうか。
Posted by 名無しさんはデマに苦しんでいます at 2016年12月04日 23:16
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