2016年07月01日

【映画評】ショコラ(仮題)

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フェリーニの道化師 (1970年作品) I Clowns (The Clowns)
フェリーニの道化師 (1970年作品) I Clowns (The Clowns)

「最強のふたり」オマール・シィ&チャップリンのお孫さん主演、フランス映画祭2016枠。
同一タイトルはジュリエット・ビノシュ&ジョニデの既作品があるので、劇場公開時は間違いなくタイトルが変わるでしょう。

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24 27『フランス映画祭2016』公式サイト

イントロダクション
差別を受けながらも、喝采を浴びた黒人パフォーマーの感動の実話

1900年初頭フランス、黒人・白人デュオが巷を騒がせていた。ショコラという愛称で親しまれたフランス史上初の黒人芸人と、かつて名声を博した白人芸人、フティットであった。デュオ結成後、パリの名門ヌーヴォー・シルクのステージに立ち、順調にキャリアを積み上げる彼らであったが、当時は未だ人種差別が根強く、ショコラもその標的となってしまう。奴隷の子として生まれ、育ち、そしてその努力と勇気で夢を叶えたショコラと、その成功の陰で彼を見出し、支え、共に苦難と名声を分かち合ったフティットの2人が織りなす感動の実話。
ドキュメンタリー映画の元祖、リュミエール兄弟作品に出演し、名実ともにフランスを代表する芸人だった彼らを演じるのは『最強のふたり』出演のオマール・シィとチャップリンの実孫、ジェームス・ティエレ。そして俳優としても活躍するロシュディ・ゼムが監督を務め、日本に再び感動の嵐を呼び起こす。




以下、本物のフティット&ショコラ

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期せず、昨年のフランス映画祭出展作品「【映画評】最高の花婿」エントリーで記した通り、100年前の社会でも成功した黒人男性は白人女性と寝るんだ。そして逆がないどころか、黒人女性が殆ど登場しないのが奥深い。女性の登場シーンは「土人博覧会」での生きた展示品だけでした。また、当時のマダム・バタフライブームなのかどうなのか、着物に日本髪カツラで女装して「コンニチワ」繰り返すコントも挿入されています。あとシェイクスピア「オセロ」のホワイトウォッシュとか。

「フティット&ショコラ」はフェリーニの道化師で言及されていたよね?(それこそ全体構成もフェリーニの道みたいな)作中でサイレントフィルム収録シーンありますが、最後に実写のお二人が登場します。当該コントがたまたまかも知れませんが、劇中の「一方的に黒人を殴る」コントではなく、「黒人が白人に反逆する」コントでした。平たくいうとトムとジェリーの実写版ですね。

情報では来年(2017年)劇場公開予定とのこと。フランス映画らしく単純な勧善懲悪でないので噛みごたえありますし、なにより良作なので是非劇場で。

満足度(5点満点)
☆☆☆

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