2016年06月30日
【映画評】パティ―との二十一夜
mixiチェック21 nuits avec Pattie [Blu-ray + Digital HD]
昨年の東京国際映画祭でお披露目済のエロティック・コメディ。フランス映画祭2016枠です。
ギャスパー・ノエ嫁さん監督の変態映画「エヴォリューション(仮)」観たかったのに東京限定公開で残念。冬まで待たねば。
ストーリー
盛夏。キャロリーヌは疎遠であった母が亡くなったと報せを受け、パリから南仏の小さな村に赴く。母が遺した家に着くと、管理人のパティーが出迎えてくれ た。ふたりで散歩に出かけるが母の話もそこそこに、パティーは自分の性生活を赤裸々に語りはじめ、奥手のキャロリーヌは唖然とするばかり。そんな不思議な 出会いのなか、母の遺体が消えてしまう…。森の中のミステリアスな事件というラリユー兄弟らしい設定に、欲望に臆病なキャロリーヌの心の揺れが絡み、エロスとタナトスへのおおらかな賛辞に満ちたラリユー兄弟の最新作。
二人目出産後に不感症〜セックスレスになった都会暮らしのイザベル・カレさんが携帯電波も届かない限界集落で足止め食らい、丹念に開発され官能に目覚めるという流れでして、セックスレス時はスタンダードサイズ、祭りの日、夜道で見知らぬ男から犯された後はビスタサイズに画面が変わるというグザヴィエ・ドランパターン。酔った勢いで野獣のような半裸木こりとセックスするかと思いドキドキしました。
エロ描写はほとんどなく会話劇主体ですが、とにかくエロい。エロビデオ冒頭インタビューを延々流している感じ。映画の主軸は「とにかく明るいネクロフィリア」でして、フランスエロ映画の底力を魅せつけられます。
監督のティーチ・インによると舞台はフランス南部、スペインとの国境近くの山間。狂言回し役のパティさんは実在のモデルがいるそうで、確かにWi-Fiあるけど携帯電波は届かない熊出村のような限界集落で若い巫女さんが生活するなら、飯を食うか酒を呑むか死姦、獣姦含めた乱倫しか楽しみがないのでしょう。
ということでおフランス系エロエロ映画ファンには激しくオススメします。
しかしフランスでもセックスレスって普通にあるんだね。
満足度(5点満点)
☆☆☆
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