2015年11月21日

【映画評】木屋町DARUMA

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木屋町DARUMA
木屋町DARUMA

榊英雄監督の劇場最新作。
色々驚きましたが、一番驚いたのがエンドロールの「烏丸せつこ」

映画『木屋町DARUMA』公式サイト


イントロダクション
今まで誰も描けなかった裏社会に蠢く人間模様。強烈な男たちの生き様がここにある。
京都の歓楽街・木屋町の片隅に、四肢をなくした男が、這いつくばるように生きていた―。
あまりに過激な内容がタブー視され、大手出版社が軒並み刊行を拒んだ丸野裕行の発禁小説を完全映画化。裏社会でもがく男たちの生き様を、熱く深く描きあげた超問題作だ。借金まみれで感覚の麻痺した多重債務者の元を訪れて、身体を張って黙々と“仕事”をこなす元ヤクザの勝浦。彼が何を思い、周囲と接しているのか? 寡黙な勝浦の姿を通し、その強い決意や複雑な胸中が、思わず目を逸らしてしまいそうな映像と共に、少しずつ明かされてゆく。主演は映画、ドラマ、舞台、そしてCMと多方面で活躍中の遠藤憲一。表情やセリフ回しを通して、四肢のない宿命を背負って生きる哀しき男をみごとに演じきる。勝浦の手足となり面倒を見る坂本役に三浦誠己。時に激しくぶつかりながら、やがて勝浦にシンパシーを抱いてゆく青年ヤクザを好演する。勝浦の弟分に木村祐一、取り立てに追いつめられる男に寺島進、父の借金を背負わされ墜ちてゆく娘に武田梨奈、粘着質で腹黒いヤクザに木下ほうかなど、個性派キャストが集結。メガホンをとったのは、人間ドラマを撮り続ける映画監督で俳優の榊英雄(『誘拐ラプソディー』『捨てがたき人々』)。撮影は全編ロケを敢行し、高瀬川をはじめ木屋町のロケーションが、よりリアルなドラマを盛り上げる。

ストーリー
かつて京都木屋町を牛耳る組織を束ねていた勝浦茂雄(遠藤憲一)は、5年前のある事件で四肢を失った。今ではハンデのある躰で債務者の家に乗り込み、嫌がらせをして回収する捨て身の取立て稼業で生計を立てる。仲間の古澤(木村祐一)から世話を命ぜられた坂本(三浦誠己)の助けを借り、次々仕事をこなす勝浦。そこに真崎という家族への追い込みの仕事が入る。その家族は、勝浦を裏切り、金と麻薬を持ち逃げした元部下・サトシの知人だった。勝浦は責任を取り、今の躰になったのだが、事件に疑問を感じた坂本が過去を嗅ぎまわりはじめる。人生が毀れゆく債務者を見つめながら薄汚い闇社会でもがく勝浦と坂本は、5年前のある真実を知ってしまう…。




原作未読ですがレビュー見る限り評価はマチマチのようです。そういう粗い原作をよくぞここまで立体化したという好評価もあり。

衝撃の脱糞を演じた主演の遠藤憲一さん。演っている内容は並行公開中のメジャー超大作「ギャラクシー街道」と全く同じなんですが、監督の采配でこうも違うんだ。という典型例。全般的には「金子正次」っぽい雰囲気にベクトルを合わせたような演出でして、役者もバジェット的に相応しくない豪華盤石布陣で揃えていますが、木村祐一さんだけ上滑りしている感は否めずこの一点が残念でした。あとはほぼ満点。特筆すべきは主演女優の武田梨奈ちゃん(24)。

前作「捨てがたき人々」は三輪ひとみさんがエグかったですが、本作はキャスティング束ねた木下ほうかさんから一本釣りされた武田梨奈ちゃんが突き抜けた演技。親の借金の肩に現役女子高生でありながらSMデリヘルへ身売りされ、精神崩壊しキチガイになる役柄なのですが、「スカトロもキメセクもやった」「シェパードのちんぽ舐めたよ」ってセリフ、事務所がよく許しましたね。格闘一辺倒から大きく飛躍しそうです。調べたところ当ブログが最初に武田梨奈ちゃんを紹介したのは2009年でした。いまから6年前です。女子高生だったんか。
ノーワイヤー・ノースタントの女子高生空手映画「ハイキック・ガール!」 youtubeで2週間20万PV達成

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下記添付写真はスカトロプレーの実技指導シーンなど。

武田梨奈 独占インタビュー 過激な衝撃作・映画『木屋町DARUMA』 | シネマズ by 松竹

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―今回武田さんが演じた新井友里という役は、脚本を見た段階でもハードな内容だと想像がつきましたよね?
正直に言うと、最初は何も理解できなかったんですよ。なんかもう、大人の社会すぎて。「この世界観はなんなんだ!」っていう感じでした。

―どちらかというと、清楚なイメージがある武田さんにとって、新境地だと思うのですが、この役はどんな経緯でオファーがあったんですか?
2年半くらい前なんですが、俳優の島津健太郎さんに「お花見やるからおいでよ」って、役者さんとか映画関係者が集まるお花見に呼んでもらったところが、そもそものきっかけになっています。

―お花見ですか?
そこに、今回キャスティングプロデューサーもされた木下ほうかさんもいらっしゃって、「あれ?あんた武田梨奈?」と、ほうかさんから声をかけてくださったんですよね。そこで「今度、映画撮ろうと思ってるんだけど、台本見てみない?」といきなり言われたんですよ。

―それが今回の『木屋町DARUMA』の台本だった?
そうですね。どんな作品かも説明がないままでしたが「見させてください!」って言ったんです。そしたら、ほうかさんに「感想を教えて」と言われたので、感想を伝えた感じですね。

―なんとお伝えしたのですか?
「すごい作品すぎて感想が言えないです」って伝えました(笑)

―随分とストレートに伝えたんですね(笑)
それで「このヒロインの子を探してるんだけど、やりたいと思う?」と言われたので、「やりたいです」と伝えて話が進んでいったという感じですね。

―しかし、事務所的には今回の役に反対はありませんでしたか?
そうですね、きっと事務所はダメと言うだろうなと私も思いました。マネージャーさんに、こういう話を頂いたと話した時も最初の反応が「うーん…」という感じだったんです。でも「梨奈はどう思うの?」って言われて、そのとき心の底から「本当にやりたい!」って思っていたんですよね。

―それはどうしてですか?
その頃、映画のオーデションに行った時、アクション映画じゃない作品だと「なんでアクション映画じゃないのに、君ここに来ているの?」と言われたりすることがあったんです。それで「アクション=闘うだけの人」というイメージ自体を覆したいと思っていたのもあって、これは今勝負したい作品だと思ったのが1つです。

―他にも理由が?
さきほどのと基本的には同じにはなるのですが、木下ほうかさんに「なんで私を選んだんですか?」と聞いたとき、ほうかさんが「アクション女優のイメージが強いから、違う武田梨奈を見てみたかった」と言ってくださったんですよ。「こういう風に精神的に闘っている役も、お前だったらできると思った」とも言ってくれて。

―それは嬉しいですね。
すごく嬉しかったです。だから「是非やりたい」って思ったんですよね。最終的には事務所も理解してくれて、出演させていただくことになりました。

[武田梨奈]監督に「ブス」と怒鳴られ……「怖かった」 | マイナビニュース

 空手家で女優の武田梨奈さんが24日、東京都内で行われた遠藤憲一さん主演の映画「木屋町DARUMA」(榊英雄監督)の完成披露試写会に登場。寺島進さん演じる父親の借金を背負わされて風俗店に売り飛ばされ、崩壊していく娘という難役に挑んだ武田さんは「撮影現場で監督に名前を呼ばれたことがなかった。ずっと『ブス』って(怒鳴られて)、本当に怖かった」と明かした。

 過激な内容から大手出版社が軒並み刊行を拒んだという丸野裕行さんの同名の“発禁小説”を映画化。四肢を失い、借金の取り立て稼業で生計を立てる元ヤクザ・勝浦(遠藤さん)を中心に、裏社会でもがく男たちの生きざまを描く。三浦誠己さん、木下ほうかさん、木村祐一さんらも出演している。

 武田さんは「やっと公開が近づいてきたというのと、ついに来てしまったといういろんな気持ちが混ざっている」と複雑な心境を吐露。撮影現場は「怖かった」と明かしながらも、榊監督は「撮影が終わったらすごく優しかった。わざと追い込んでくれたんだな。それであの役が成立した」と笑顔を見せ、「もう怖いものはないんじゃないかと思えるような作品に関わらせていただいた」と感謝した。

過激作「木屋町DARUMA」公開、武田梨奈が「ご飯が食べれなくなった」と告白 - 映画ナタリー

そして男性に顔を舐められたり、卑猥な言葉を吐いたりと過激な演技に挑戦した武田は、「怖くてご飯が食べれなくなったんですけど、ほうかさんが焼肉に連れて行ってくれました。ほうかさんはお母さんみたいな役割をしてくださって。東京から『今日のシーンは大丈夫だった?』って電話してくれたり」と感謝を述べる。木下は「恋人のつもりだったんだけど……」とふざけながら「武田さんには本当に今までにないような役に挑戦してもらいました。乳首も出していただいて」と冗談を重ね、武田から「出してないですよ!」と怒られる場面も。それから武田が卑猥なセリフの意味がわからずGoogleで検索したことや、木下が録音してくれた京都弁を毎晩寝る前に聞いて方言の練習をしたことを明かし、キャストらを驚かせた。

撮影のご苦労話はこちらなど。



出版拒否された小説を自力で電子書籍、映画化してしまった裏社会ライター「木屋町DARUMA」 - エキレビ!(4/5)

──映画のターゲットは?
丸野 昔のヤクザ映画を見て心踊らせていたひとたちがターゲットです。ほかに、古きよきヤクザ映画を知らない若い世代のひとたちにも見てもらいたい。中間層は要らないです。

──映画化に至った経緯は?
丸野 会社設立した2012年の年末に榊英雄監督と知り合いまして、FBでつながったのをきっかけにぼくのやっている電子書籍の会社の話をしたら、榊さんが「木屋町DARUMA」を買ってくれたんです。翌朝、「全部読んだ、めちゃくちゃ面白かった。書籍として世に出ないのだったら、映画にしちゃおうよ」と言ってくださって。「映画ってそんなすぐできるものなんですか?」と聞いたら、「できないね、なかなか(笑)。やる勇気があるかどうか。プロデューサーになって製作費を集めて、寝る間も惜しんでやる勇気が」「せっかく物書きをやってるんだったら、ちょっとくらい冒険しないと。何かを差し出さないと掴めるものも少ないよ」と挑発されて。「じゃあ、やります」と気軽に答えてしまったのが地獄のはじまりでした(笑)」

──撮影はいつ行われたんですか。
丸野 2013年の5月です。12日間で撮りました。

──2012年の年末に榊監督から映画つくろうと言われて、5ヶ月という短期間で準備をしたと。それでよくこの豪華キャストを集められたものですね。遠藤憲一さん、寺島進さん、木下ほうかさん、木村祐一さんなどなど。
丸野 榊監督がプロデューサーも引き受けてくれて製作がはじまったとき、まず、誰に出てほしい? と訊かれて、遠藤憲一さんと寺島進さんは外せないと希望して。一度はスケジュールがとれないだろうと言われましたが(笑)、ダメ元で頼んでほしいと粘りました。そのときは既に木下ほうかさんもキャスティグをやってくださるということで参加していました。

──木下さんは榊さんがつれてきて?
丸野 そうです。榊さんと木下さんのおかげで、条件が悪いにもかかわらず、多くのすばらしい俳優さんが出演してくださいました。

──遠藤さん、忙しいのに、よく時間がとれましたね。
丸野 遠藤さんはちょうど撮影の頃「かすていら」や「潜入探偵トカゲ」などのテレビドラマに出演されていて忙しく、スケジュールがないと言われましたが、とにかく台本だけでも読んでほしいと頼み、映画界でこれまでやってないことをやりたいという気持ちなんですと伝えたら、やるって言ってくれたんです。そもそも、遠藤さんは、榊監督の長編1作目「GROW-愚郎」の時に「次はがっつりやりましょう」と仰られていたそうで、榊監督との約束を果たす意味でも、この作品をやりたいと仰ってくださったようです。売れっ子になったいまでも、面白ければ、メジャー、インディーズ問わず参加されるらしくて。寺島さんは、榊監督と以前からのお知り合いで忙しいなかシンパシーをもってくださり参加してくださいました。
また幸い、撮影のころ、レギュラー出演している「京都地検の女」シリーズの撮影も行われていたので、スケジュールとしてもちょうどタイミングがよかったんです(笑)。

──すごいラッキーですね。
丸野 ええ。とくに、友里役は過激なので、引き受けてくれるひとがいないんじゃないかと心配していたら、木下さんがお知り合いの武田梨奈さんを強力にプッシュされての抜擢です。武田さんも当時は、認知度がそれほどでもなかったですが、すっかりいまや人気者になっていますよね。

耳のシーンは今年一番嫌でした。最後に、毎回お約束の監督の奥さんエンディングですが、今回はコーラスのみ参加でした。楽しみにしていたのに実にがっかり。

昨年の邦画は「100円の恋」が個人的ベストでしたが、今年は本作と「ビリギャル」などが争っている感じです。

満足度(5点満点)
☆☆☆☆

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Posted by kingcurtis 固定リンクComments(2)映画 
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コメント
残念
木村祐一…
Posted by 名無しさんはデマに苦しんでいます at 2015年11月21日 22:25
遠藤憲一はもともとコッチが本業だし。ビジターQとか。
Posted by at 2015年11月22日 08:15
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