2014年06月29日
【映画評】バベルの学校
mixiチェックシノプシス
アイルランド、セネガル、ブラジル、モロッコ、中国…。世界中から11歳から15歳の子どもたちがフランスにやって来た。これから1年間、パリ市内にある中学校の同じ適応クラスで一緒に過ごすことになる。 24名の生徒、24の国籍…。この世界の縮図のような多文化学級で、フランスで新生活を始めたばかりの十代の彼らが見せてくれる無邪気さ、熱意、そして悩み。果たして宗教の違いや国籍の違いを乗り越えて友情を育むことは出来るのだろうか。そんな先入観をいい意味で裏切り、私たちに未来への希望を見せてくれる作品。
ネオナチからの迫害によりセルビアより移民した男の子、母国に帰れば強制割礼〜強制婚姻を強いられるギニアの女の子、宗教対立など、世界が抱える課題がこの移民向け適応クラスに凝縮されています。
フランス語の習得度合いから、もう一年適応クラスでの学習を示唆されたギニアの女の子が逆切れし、黒人差別だって騒ぐシーンが辛かったですね。
学校リタイヤし母国へ戻ると隷従生活が待っている事を廻りの大人は知っているけど、本人がよく理解できていない。フランスで安定した職業に就くためには、充分にしゃがんで跳躍しないと失速するのに。
あと途中で転校しますが、エジプトの女の子がもろ日本人好みで可愛かったですね。
「明日の日本を暗示しているな」と思い映画終えて外にでると、ドンピシャのタイミングで在特会系が街宣デモしていました。
日本での劇場公開は年末予定だそうです。お楽しみに。
満足度(5点満点)
☆☆☆☆
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コメント
フランスでは国旗と国歌は学校で教えるが日本のように強要はしないそうだけどフランスで日本の地球市民が日本の国旗と国歌を扱うようにトリコロールカラーの旗とラ・マルセイエーズを扱ったらどうなるか!おためしあれ!
Posted by 6号 at 2014年07月09日 16:57