2014年06月15日

【映画評】美しい絵の崩壊

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美しい絵の崩壊 [DVD]
美しい絵の崩壊 [DVD]

俺たちのナオミ・ワッツ主演。
互いの息子相手の耽美なスワッピング快楽に幼馴染み美熟女二人が嵌まり、両家が美しく崩壊するマジキチ映画。

映画「美しい絵の崩壊」|公式サイト


美しい年上の女性に抱く憧れが、いつしか愛に変わっていく。
息子ほど歳の離れた男に愛される女性の戸惑いや喜び、またその苦悩を描いた名作は、過去にも数多く存在する。しかし、これほどまでにスキャンダラスで、それでいて胸締めつけられる愛の物語が他にあっただろうか。
美しいビーチ・タウンで、子どもの頃から親友として育ったロズ(ロビン・ライト)とリル(ナオミ・ワッツ)。そして互いの10代の息子たちも、同様に強い友情を築き、家族ぐるみのつきあいを続けてきた。ある夏の日、かねてからロズに想いを寄せていたリルの息子は、爆発寸前の感情を打ち明ける。
戸惑いながらも真剣に愛し合う2人だったが…。

息子同然に接してきた青年からの真っ直ぐな愛。それが純粋だったからこそ、ロズはその想いに応えてしまった。
その恋はまるで、初恋のような甘美な幸福感でロズを包み込んでいく。2人が齧った禁断のリンゴ。そのリンゴが親友のリルの手にも渡ってしまったことから、運命の歯車は思いも寄らない方向へと回り始める。本作『美しい絵の崩壊』が、他の恋愛映画と一線を画すのは、ロズと親友の息子の純愛が招く予測不能の展開だ。禁断のリンゴを齧った罪と罰とは?楽園の扉が開かれたとき、完璧で美しかった4人の絵はどのように崩壊していくのか?これまでに類をみないこの愛の結末は、どこまでも切なく胸に響くことだろう。

美しい年上の女性に抱く憧れが、いつしか愛に変わっていく。息子ほど歳の離れた男に愛される女性の戸惑いや喜び、またその苦悩を描いた名作は、過去にも数多く存在する。しかし、これほどまでにスキャンダラスで、それでいて胸締めつけられる愛の物語が他にあっただろうか。
原作は、英国の女性作家ドリス・レッシングの「グランド・マザーズ」(集英社刊)。2007年にノーベル文学賞を受賞したレッシングの愛の問題作だ。長年候補となりながらもノーベル文学賞を受賞したのは88歳のとき。ノーベル文学賞では歴代最高齢の受賞者だった。そしてこのスキャンダラスで官能的な物語を上梓したのは、2003年。レッシング84歳のときであった。 最大のスキャンダルを描いたこの問題作に挑むのは、演技派女優ロビン・ライトとナオミ・ワッツ。親友の息子から愛され、また彼を愛したことで苦悩する主人公ロズを、凛とした佇まいでロビン・ライトが演じる。「ロズはリーダーであり、そのことを自分でもわかっていた。4人の中での彼女の役割は、何が正しいかを問いかけ、全員の行動に責任を持つこと。そして自分がすべきことは―誤りを正すこと」とライト自身がいうように、人間の美徳という概念に囚われ、ロズは結果的にイアンとの純愛を破滅に向かわせていく。 一方ナオミ・ワッツは、親友と自分の息子の関係に触発され“ある一線”を越えるリルを、愛される悦びから肉欲に溺れていく様を不安定な危うさと色気を纏わせながら演じ、怖いほどに刺激的だ。双子のようでもあり、対照的なロズとリル。理性と欲望。美徳と背徳。母親と女。相反する女の性を、キャリアと私生活の両面で円熟期を迎えさらに魅力を増した2人が体当たりで演じ切る。

平凡な夫婦と、彼らを魅了する美しい青年との危険な関係を描き、第54回ヴェネチア国際映画祭最優秀脚本賞を受賞した『ドライ・クリーニング』(97)。娼婦に夫を誘惑させ、情事の一部始終を報告させる妻とその娼婦の奇妙で危うい関係を描いた『恍惚』(03)。アンヌ・フォンテーヌ監督はこれまでも、ふとしたきっかけで次第に倒錯した愛の世界に目覚めていく人間模様を、端正な映像美で切り取ってきた。また若き日のココ・シャネルを描いた『ココ・アヴァン・シャネル』(09)では、全仏で大ヒットを記録した、フランスを代表する女性監督だ。 脚本は、『ココ・アヴァン・シャネル』でフォンテーヌ監督の脚本執筆に協力をしたクリストファー・ハンプトンであることにも注目したい。第61回アカデミー賞R脚色賞を受賞した『危険な関係』(88)、第48回カンヌ国際映画祭審査員特別賞と脚本賞を受賞した『キャリントン』(95/監督・脚本)をはじめ、『太陽と月に背いて』(95)、『つぐない』(07)など、インモラルな愛と性に翻弄される人間を描いた作品を手掛けてきた名手である。 フォンテーヌ、ハンプトンの2人によって描かれる本作もまた、純粋と禁断の境目で翻弄される男女を、繊細で美しい映像が紡いでいく濃密なラブストーリーだ。 「原作では似ていて区別しにくかった」とフォンテーヌ監督がいうロズとリル、その息子たち4人のキャラクターは、ハンプトンによるセンシティブな脚本によって変化が与えられ、「観客に登場人物たちの痛みと孤独を発見させたい」という監督の意図通りに、原作のサスペンスフルな緊密さを活かしながら、映画はより情感に満ちた愛の物語として生まれ変わっている。




4人で仲良く飯食ってセックス、飯食ってセックスという鬼畜道。

56 pm


個人的には昨年のサンダンスより注目していまして、待ちに待った&期待通りの内容。肉体描写はさほどでもないですが(アデル比10%程度)、内面的にはエロ過ぎる。

興味深いのがタイトル。毎回、邦題に難癖つけている当ブログですがこれは別に構いません。原作は「グランドマザーズ」、米国の最初のタイトルが「adore」次のタイトルが「two mothers」、第三国のタイトルで多いのが「perfect mothers」、そして邦題が「美しい絵の崩壊」です。(同時期に公開された「two mothers」というドイツ映画の絡みみたい〜レズビアンの人工授精という興味深いシナプス)
映画のメッセージについて送り手側、受け手側に様々な解釈があると思われますが、「perfect mothers」ってのがある意味、本質を突いているのかもしれませんね。

オーバーリアクション気味で完全雌犬状態のナオミ・ワッツですが、監督さんがフランスで活躍されている女流監督とのことで得心。
美しい絵の崩壊の予告編・動画「アンヌ・フォンテーヌ監督インタビュー」 - 映画.com
ちなみに脚本家はクリストファー・ハンプトンという方だそうで、危険な関係(ミッシェル・ファイファー)、つぐない(キーラ・ナイトレイ)、危険なメソッド(キーラ・ナイトレイ)の各脚本を手掛けている方だそうです。なるほどね。



エンドロールでオーストラリア政府の観光云々が流れていまして、それはそれは美しいオーストラリアのビーチと美しい若者が描写されますが、歳相応に崩れかかって、お世辞にもお美しいとは言い難いロビン・ライト(48)とナオミ・ワッツ(45)の顔とのコントラスト(スタイルは美しい)、それとやっていることの児相マターなエグさが絵的に面白い。

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Naomi Watts – Adore


ラストシーンも美しいというか、常識社会に於いての異次元空間というか、この世の果てというか。

個人的な経験として、片親の友達多かったですがそれぞれの母ちゃんが性欲対象となることは一切なく、年上の女性とラブなアフェアしたい時は先輩の彼女口説いていました。20歳以上の異性などあり得ません。
但しそれが本作のような閉鎖的空間なら別かもしれないですね。経験ないのでよく分からんが。

いずれにせよ、全国8000人のナオミ・ワッツファンなら必見といっても過言でなし。
(しかし終生こんな役ばかりですね)

満足度(5点満点)
☆☆☆☆

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Posted by kingcurtis 固定リンクComments(1)映画 
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コメント
「これほどまでにスキャンダラスで、それでいて胸締めつけられる愛の物語が他にあっただろうか。」

2ちゃん翻訳

「知り合いの母ちゃんで童貞捨てたった。なんか質問ある?」
Posted by 6号 at 2014年06月15日 20:03
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