2014年05月02日
【映画評】ある過去の行方
mixiチェック物語
フランス人の妻マリー=アンヌと別れて4年。
今はテヘランに住むアーマドが正式な離婚手続きをとるためにパリに戻ってくるが、マリー=アンヌはすでに新しい恋人サミールと彼の息子、娘たちと新たな生活をはじめていた。
しかし、娘のひとりがアーマドに告げた衝撃的な告白から、妻と恋人、その家族が背負う過去と明らかにされなかった事実が次々と浮かび上がる――。
ダメ人間たちによる、愛の「人間のクズ」バケツリレー。まともな人間は下の娘だけ。
そして物語の収束が粋。君たちがすべて持っていったんかと。主役は何も解決していないのに。
エンディングは額縁入れて飾るレベルですね。
「別離」ほどの衝撃はないにせよ、年間ベスト級の良作。
ベレニス・ベジョさん(本作で2013カンヌ国際映画祭主演女優賞を受賞)を迎え舞台がフランスとなっていますが、監督さんが祖国追放になった訳ではないそうです。
Ca va ?
満足度(5点満点)
☆☆☆☆
これで2013カンヌ主要作品で見ていないのは「インサイド・ルーウィン・デイヴィス」「zulu」「追憶のローマ」「オマール、最後の選択」程度となりました。タイミング合わず「ブリングリング」見れなかったのが心残り。
どれもこれも良作揃いでしたが、本作、アデル、オンリー・ラヴァーズ・レフト・アライヴ、オンリーゴッド、リベラーチェ、17歳が印象深かったですね。そして藁の楯。。
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コメント
気持ちが解らないはよく聞くが気持ちだけ解るは意外と聞かないものだね。this and that, 色々分かりやすいのに越したことはないけど。
Posted by the fool on the hill at 2014年05月04日 16:55
フランスはあっさりさっぱり恋愛至上主義でもないか。人間だね。見守って来た者達を傷つける『罪の天使達』
Posted by ペシェ at 2014年05月06日 17:46
真摯に人と関わる時、時に愛する者全てを傷つけ信頼を失う。辛く耐え難く、のしかかる重圧と溢れ出す愛の中での選択は過酷で次第に混乱を来す。気を失う、愛したいが故に。
じっくり鑑賞したい映画。感想をまた。
じっくり鑑賞したい映画。感想をまた。
Posted by ナナシー at 2014年05月06日 20:22