2014年02月24日

【映画評】父の秘密

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父の秘密 [DVD]
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この邦題付けた人。怒らないので放課後、お父さんと一緒に校長室へ来なさい。

映画『父の秘密』公式サイト


ストーリー 
※映画未見の人は読まないほうがきっと幸せ。

ごく普通の父娘−ロベルトとアレハンドラは、最愛の妻・ルシアを自動車事故で失い、深い悲しみに打ちひしがれていた。2人は新しい土地でやり直そうと、高級住宅街のプエルト・ヴァラルタを引き払い、メキシコシティへと引っ越してくる。ほとんど家具が置かれていない新しい家は、まるで父娘の虚無感を表しているよう。 「前の家のものをここに飾ろう」「いや、新しく揃えよう」

アレハンドラは新しい学校で受けた尿検査で陽性反応が出てしまい、マリファナを吸っていたことをロベルトに知られてしまう。彼は娘を心配するが「もう吸わない」と約束するアレハンドラに、それ以上の言葉をかけることができない。 「父子関係は順調ですか?」「仲がいいよ」

一方、ロベルトは保険会社で妻の事故について調査を受けるが、事故の日の詳細を尋ねられて、動揺してしまう。 「娘さんが運転を?」「娘は乗っていなかった」

アレハンドラは悲しみから立ち直れない父親を気に掛け、必死に亡き母の代わりを務めようとする。妻の服を着て、大人びた振る舞いをする娘に戸惑うロベルト。 「ママの服を?」「着替える?」

次第に新しい学校生活に馴染み始めるアレハンドラ。ある週末、仲良くなった同級生たちと遊びに出掛け、クラスの人気者であるホセと一夜限りの関係を持ってしまう。行為の一部始終を録画するホセ。翌日、学校中にその動画が配信されるやいなや、彼らの態度は一変する。ホセに好意を抱いていたカミーラはアレハンドラを激しく罵り、仲間たちと彼女をいじめ始める。 「このアバズレ!」

日々エスカレートしていくいじめ。カミーラたちに髪の毛を切られてしまったアレハンドラは耐えきれなくなり、すべてを捨てて逃げ出そうとする。しかし、いまだ悲しみで心を閉ざし、自身のレストラン経営もうまくいかない父親に余計な心配は掛けられないと思い直した彼女は、いじめられていることを相談もできず、自分一人で耐えることを選ぶのだった。

憂鬱な臨海学校を休むこともできないアレハンドラ。同級生たちが酒宴を繰り広げる中、宿泊先のホテルの部屋でトイレに閉じ込められた彼女は、男子生徒から凌辱されてしまう。その夜、同級生たちに夜の海へと投げ込まれたアレハンドラは、そのまま姿を消してしまう…。

アレハンドラが行方不明になり、学校は大騒ぎになる。その知らせで初めて、娘がいじめにあっていたことを知ったロベルトだが、いじめていた生徒たちは皆、素知らぬふりをする。 懸命な捜索活動が続けられるが、アレハンドラは一向に見つからない。娘までも失ってしまったと嘆くロベルトの怒りは、ついに頂点に達する。 「私はバカだ」

ロベルトはいじめの原因を作ったホセを連れ出し、アレハンドラが消えた海へと車を走らせるのだった…。




前回のカンヌ映画祭、「ある視点」部門グランプリ受賞したメキシコ映画。
主人公が林葉直子(日刊ゲンダイ|末期の肝硬変を告白…林葉直子の孤独と偏食、壮絶人生)、父がパルウィズに見えて仕方なかったです。

映画の内容は、まんま○○○バーガー事件。
学内の精神的イジメから肉体的イジメにエスカレートします。
娘を持つ親御さんにとって精神的ブラクラ映画。

内容ですが、大半が固定カメラ&車内シーンはルームミラーにピントを合わせているのが面白い。
エンディングのぶった斬り感が半端ないです。
複数で観に行って、終わったあとギャーギャー言い合うのが正しい楽しみ方。
気分を害する映画マニアに超オススメ。

満足度(5点満点)
☆☆☆☆

最後に冒頭の「邦題」について。
原題は「アフター・ルシア」、つまり「妻の死後」「光の痕」のダブルミーニングで、この映画に締まりを保たせる粋なタイトルですが、それがなんで「父の秘密」なんですか?
この映画には基本「父の秘密」なんてありませんし、そういう論点も、テーマもない。
(強いて言うなら娘へ内緒にしていた冒頭シーンの外装再生し路上残置したVW車、または保険調査員との問答程度)
参考として「秘密」ありきの宮台ブログ。
メキシコ映画『父の秘密』について書きました。 - MIYADAI.com Blog

言うまでもなく映画のタイトルってのは「エンドロール」と同じく作品の重要なパーツのひとつ。
諸事情により原題の直訳が馴染まないという合理的な理由があればまだしも、そうでなければ可能な限り原題を尊重すべきです。
「アフター・ルシア」の何が悪いの?
百歩譲っても「娘の秘密」または「僕たちの秘密」

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after lucia

最近のトンデモ邦題例で最悪だったのが「ゼロ・グラビティ」でした。
「キック・アス2」も変な邦題となり、業界全体で悪乗りしている気が。
そのうち、尺が長いという理由で日本仕様でエンドロールぶった切る奴が出そうな予感。
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Posted by kingcurtis 固定リンクComments(0)映画 | メキシコ
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