2014年02月07日

【映画評】ラッシュ/プライドと友情

このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック


 

Grand Prix 1976 " In the Details" ( Joe Honda Racing Pictorial series by HIRO No.33)
Grand Prix 1976

こちらの作品も「ザ・イースト」と同じく、2013過小評価映画ランキング上位作品。
2013年過大評価映画トップ6、過小評価映画トップ7をLAタイムズが発表

前提としてドキュメンタリー系以外でF1を題材とした大作映画は記憶にありませんし、この異常なクオリティの高さは大人げない。
(アメリカではF1は異端なので)

映画『ラッシュ/プライドと友情』公式サイト




待ちに待った待望の映画。
【阿鼻叫喚の無間地獄】 30年振りのFISCO F1 30年前と同じ模様・・
【動画】24年前のセナを再現した音響システムと光跡が鈴鹿レコードラインをトレース&映画「RUSH」予告編新作







セナプロ対決の元祖に当たる史実なのでネタバレもクソもありません。
ラストの富士スピードウェイはぶったまげました。
何故に飛び交う日本語?ロン・ハワードの偏執狂的拘りは異常。
映画を飛び越え、意味不明なほど完全にリアル。

1976 F-1世界選手権in Japan


映画『RUSH』7日公開! 当時のAS増刊を無料で - F1ニュース ・ F1、スーパーGT、SF etc. モータースポーツ総合サイト AUTOSPORT web(オートスポーツweb)

●当時の“リアル”を電子ブックで
 この1976年F1世界選手権イン・ジャパンについては後年もさまざまな媒体で特集しているが、もっとそのレース自体を知りたいというファンに向けて、今回当時のオートスポーツ別冊そのものをASB電子雑誌書店(http://www.as-books.jp/)で電子書籍で復刻した。当時のレースを実際に知るファンには懐かしく、『ラッシュ/プライドと友情』を堪能したファンにとっても貴重な資料となるだろう。

 オートスポーツwebでは、この貴重な電子ブックを映画公開を記念して、期間限定で特別無料公開する。当時の“生のF1”レコードとして貴重な資料が詰まっており、この期間に映画との比較を楽しんでみるのもいいだろう。ぜひおすすめしたい。

AUTOSPORT別冊 F-1世界選手権 in Japan

※クリックすると電子ブックが開きます。
※2014年2月7日(金)〜2月16日(日)の10日間期間限定で全ページご覧いただけます。
※閲覧はPCのみ

●iPadでご覧いただくには
電子雑誌を販売するオートスポーツブックス(ASB電子雑誌書店 http://www.as-books.jp/)ではこの電子ブックを販売中。PC以外にもタブレット、スマホにダウンロードしてインターネットがなくても閲覧する事ができます。

1976 F 1世界選手権in Japan無料版    ActiBook

その頃の中国や韓国の自動車産業を想像するに、いまから遡ること38年前の1976年に日本でF1開催されたってのがすでにレジェンドですね。

映画自体は予備知識なくとも十分楽しめます。モータースポーツファンでない方へもオススメの良作。すべて事実。

満足度(5点満点)
☆☆☆☆☆

トリビア的な話です。この映画の最終決戦日本バトルの直前、ジェームス・ハントが外遊先のカナダで草レースに参加したところ地元の三流ドライバー相手にコテンパンに負けます。
それが縁で、無名の三流ドライバーはジェームス・ハントが所属していたマクラーレンと契約。翌年の日本グランプリに参戦し、宙を舞い、観客、警備員ら9人の死傷事故を招きます。
日本のモータースポーツ史上、未曾有の惨事でした。

f1_1977

歴代優勝者 - F1日本グランプリ : nikkansports.com



「殺人暴走族レースを許さない!」その事故に怒れる新聞社やテレビ、進歩的文化人からF1レースはクソミソのようにぶっ叩かれ、人権屋の怒りが収まるまで10年間の冷却期間を待たねばなりませんでした。
世界基準として、その間、日本のモータリゼーションが失った資源は計り知れない気がします。

なお、事故を起こした三流ドライバーはベルギーのゾルダーで再び宙を舞い、彼の名は母国サーキット名に生まれ変わり今なお、色褪せることなくF1伝説を放ち続けています。

6a00d8341bf8f353ef01901beb2ffd970b

Gilles_Villeneuve_1979_Imola

ジル・ヴィルヌーヴ - Wikipedia

ウイニングラン [DVD]
ウイニングラン [DVD]







コメント
ジルと接触したのは(誰がなんと言おうが)タイレルP34のロニーだったんだよなぁ。ジルもロニーも同じくP34に乗ってたパトリックもみ〜んな死んじゃった。あの当時は上位の選手で生き残って引退出来るだけでも賞賛される対象だったんだよなぁ。
色んな事思い出しましたわ。当時を肌で知っている人間ならではの解説、ありがとうございました。
Posted by 名無しのクネクネ at 2014年02月07日 13:16
↑そうそう。大勢が…
で今、早くに旅に出ているべき人物が雪山で転けて、先に旅立った彼等に会いに行く最中とか。
私は鈴鹿での二輪GPが最初で半世紀近く前。
富士は何度観戦しても走っても『つまらんし危険』です。
7年前のF1も、決勝当日に友人のトヨタ自動車のお偉い(?)さんと車で観戦の為サーキット近くまで行ったのですが、トヨタのレース関係の店でコーヒーをよばれて商品を物色しながら時間を潰していたら、雨が強くなり私が見るのも帰るのもヤバいから行くのを止めようと言い、友人は行きたいと言い、すったもんだして結局土曜日の事があり、と諦めさせたのです。見たかったと酒を飲みながら言われましたが、レース後の阿鼻叫喚を見聞きし、ああ行かなくて良かった、と。私は常にレース終了時には駐車場を出ているので大渋滞は回避。友人はレース終了まで見るタイプなので観戦していたら悲惨だったと思う。ま、レースは鈴鹿です。
Posted by 名無しのクネクネ at 2014年02月07日 14:37
初めてテレビでF1観たのがまさに76年の富士最終戦。テレビつけたらラウダが記者に囲まれて歩いていた。リタイアした直後だったんだね。バラクラバを目の上までめくりあげていて、酷い火傷の傷跡がテレビに映し出されていた。解説の人がニュルブルクリンクの事故のことを話していたっけ。2ヶ月経たずに復帰してそのときまでまだシリーズ1位。その時、小6の女の子だった私ですが、以来ずっと彼のファンでした。
Posted by 名無しのクネクネ at 2014年02月07日 18:59
藤原のりお氏のブログ読むと日本人でマシンも出して撮影に協力してる方がいるそうです。

1984年4月に箱根の松田コレクションで開催されたフェラーリデイズ イン ジャパンでは2台の312T2が2台展示された。共にニキのマシンではなかった。1台は松田コレクションの車で、当時はるばる箱根まで見に行ったら、タイヤが潰れ気味で大事にされてるようには見えなかった。
312T2 歴代のフェラーリで一番カッコイイF1だと思う。それにホント小さい。

最近の気が狂った様なオークションなら幾らになるのか?
Posted by 40男 at 2014年02月08日 22:55
訂正 します。
Moter Press 藤原よしお
です。
Posted by 40男 at 2014年02月09日 02:30
あー吹替え版見なくてよかった。マシンは全部実車だったのかなあ。最後はチャンと初代セリカがでてたなあ。キャノンは70年代からスポンサードやってたのか。
自分のF1のリアルタイム記憶は77年の事故から。(新聞記事)
まだ子供だったが、何で立ち入り禁止区域に人がいるんだよ!って当時感じたが、動画みたら現場が野次馬だらけだったので唖然。
Posted by aikobros at 2014年02月09日 13:19
お笑いコンビ タイムボムのニック(バッハの子孫)がニキ•ラウダの312T2とウイリアムズ ホンダFW11を持ってた。 [年収ピラミッドより]
違う番組の小さな写真で、もしかしてと思ってたけど。
Posted by 40男 at 2014年03月16日 00:40
21日の最終日にやっと見てきた。

始まってすぐ、エアファンネルの中に見えるスライドバルブの上で踊るガソリンやフェラーリのブリッピングは本当の音してスゲー描写にビックリ。

ピークパワーで勝るが大きなV12のフェラーリを軽くてコンパクトなコスワースV8のマクラーレンが苦しめたのに、後にセナが乗るホンダV12のマクラーレンが、昔と同じくコスワースV8を積むベネトンに苦められたのをロン デニスは思い出しただろうか?

富士でタイレルの6輪と絡み、宙を舞うカナダ人のフェラーリ312T2の下をのたくるタコ足が出てたオートスポーツの事故特集を思い出した。
Posted by 40男 at 2014年03月23日 08:56
  ※ コメント認証制です。URL記述不可。久保田直己さんの名誉を毀損したり誹謗中傷する書き込みは固くお断りします。
※ 全角換算400文字超を入力するとコメント飛びます。要分割投稿。