2013年08月14日

【映画評】最愛の大地

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ドキュメント 戦争広告代理店 (講談社文庫)
ドキュメント 戦争広告代理店 (講談社文庫)

「活動的な馬鹿より恐ろしいものはない」

アンジ姐さん曰くの「30万人のムスリムが殺され、5万人のムスリム女性がレイプされた」ボスニア・ヘルツェゴビナ紛争を描いたアンジェリーナ・ジョリー初監督作ですが、本作が原因でアンジ姐さんに殺害予告が及ぶなど、民主党からまんまと利用されているサザンオールスターズと同じく 「活動的な馬鹿」が政治紛争に身を委ね、その他大勢大迷惑という好サンプル。
【動画】「良心的日本国民バンド・サザンオールスターズ、日本政府の歴史教育を正面から糺す歌を発表」韓国紙が興奮の報道

百の議論より、無思考で信じてしまう「映画」や「新聞」「音楽」によるプロパガンダ攻撃はボディーブローのように効きます。
麻生さん曰くのナチスに学べという話。

最愛の大地




世に言う「紛争」に絶対的な正義はなく、当事者それぞれに大義名分があります。武力紛争なら国共内戦、朝鮮動乱、ベトナム内戦、フォークランド紛争、アフガン紛争がそうで、相隣関係なら隣家との境界線争いや、階上からの足音、掃除機や洗濯機騒音と一緒。

当事者は10:0で理があると信じていますが、総論、各論、第三者評価、時間経過による価値観変化、新事実判明など、善悪の評価は猫の目のように変動してもある意味当然で、当事者による戦時プロパガンダ作品でない限り武力紛争の善悪を10:0で断言する商業作品は観念し得ません。

他方、近年は「戦争広告代理店」なる奇妙なショービズが跋扈し、古くは朝日新聞がまんまと騙された「カンボジア大虐殺」、更には「従軍慰安婦」「レイプオブ南京」など優れた創作作品を世に送り出し、ボスニア・ヘルツェゴビナ紛争の際は小国ボスニアの外務大臣がアメリカの広告代理店にセルビアのネガキャンを依頼、たちまち欧米を中心にセルビア悪玉論が形成され、まんまとセルビアは国連除名に相成りました。その延長線上にあるのが本作。

本作はフィクションに立脚しているにも拘わらず、竹で割ったようにセルビア勢力を100%悪と描き切っています。作品の出来不出来以前に、これはムチャクチャ。さらにはムスリム勢力の奥の院方面からの制作資金援助交際も暴露される不始末。
「侵略〜進出教科書問題」から始まり、慰安婦問題、尖閣問題、竹島問題、サザンオールスターズ問題で煮え湯を飲まされ続けている日本人の皆さんだけは、報道されるボスニア紛争を眉に唾をつけ見ないとダメですよ。

そういう政治的側面を見なかったことにしても、物語の展開に起伏なく、見ている方が途中で不安になるくらいの間延び中垂れも否めず、脇がしっかりしているので一応最後まで見られますが、あまちゃんでいう3話程度を無理やり120分に引き伸ばしている感じ。

アンジーが標榜してあろうに違いないキャスリン・ビグロー作品と比べ(るのも酷いですが)圧倒的な違いはキャラの描き方では。主人公ふたりとも、内心がのっぺら坊みたいな印象でした。

満足度(5点満点)


思うにアンジ姐さん、脊髄反射の天然ちゃんというか、田島先生みたいに思い込みが激しいというか、マルチタスクスキルに欠けるというか、あたまガチガチなのでは?
以前当ブログでも記した「ごぼうを食わされたので虐待」で有名な旧日本軍捕虜映画監督作品を来年のクリスマスに公開するそうで、中韓マターでない分まだマシかもしれませんが、日本国内においてハリウッド版サザンオールスターズ状態必至かと思われます。

アンジェリーナ・ジョリーの監督第2作、2014年クリスマス公開 : 映画ニュース - 映画.com

[映画.com ニュース] 米ユニバーサル・ピクチャーズが、アンジェリーナ・ジョリー監督の新作「アンブロークン(Unbroken)」の公開日を、アカデミー賞を視野に入れ2014年12月25日にすると発表した。ジョリーにとって、初メガホンをとった「最愛の大地」(8月10日日本公開)に続く監督第2作となる。

「アンブロークン」は、2010年に刊行されたローラ・ヒレンブランド著のベストセラーノンフィクションを映画化するもの。ベルリンオリンピックに陸上選手として出場し、第2次世界大戦中に日本軍の捕虜になった米軍パイロット、ルイス・ザンペリーニの体験を描く。


アンジ姐さんを端的に表しているありがたいお言葉。
「ノンフィクションというものは、何でも暴けばいいというものではありません。隠すべきことはちゃんと隠さないと」

【関連エントリー】
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Posted by kingcurtis 固定リンクComments(0)映画 | 戦争
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