2011年03月29日

【東日本大震災】津波てんでんこ

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津波てんでんこ―近代日本の津波史
津波てんでんこ―近代日本の津波史


時としてヒロイズム(英雄的行為)は害悪に過ぎないという三陸地方の論より証拠だそうで、今回明暗を分けた事例をご紹介。
待ったなしの大規模災害には応用出来そうですね。

先ず、座学としての津波てんでんこ。






こちらが本番の「津波てんでんこ」です。

 東日本大震災で1200人を超す死者と行方不明者を出した岩手県釜石市では、3千人近い小中学生のほとんどが無事に避難した。背景には、古くから津波に苦しめられてきた三陸地方の言い伝え「津波てんでんこ」(自分の責任で早く高台に逃げろの意味)に基づいた防災教育がある。想定外の大津波が押し寄せる中、防災の教えが子供たちの命を救った。(報道本部 枝川敏実、写真も)

 釜石市北部の大槌湾を望む釜石東中学校(生徒数222人)は、同湾に流れ出る鵜住居(うのすまい)川から数十メートルしか離れていない。11日午後の地震発生時は、各教室で下校前のホームルームが行われていた。

 立っていられないほどの横揺れが生徒たちを襲った。1階にいた3年生の栗沢正太君(15)は避難口を確保しようと、とっさに窓を開け、机の下へ。揺れが一段落すると、担任教師が「逃げろ」と叫び、栗沢君が校庭に出ると、2、3階にいた1、2年生も非常階段を下りてきた。

 校庭に出た生徒たちは教師の指示を待たず、高台に向かって走りだした。途中、同校に隣接した鵜住居小学校(児童数361人)の児童も合流。小学生の手を引く中学生の姿も目立ったという。

 子供たちは普段の防災訓練で使っている高台に集まろうとしたが、だれかが「まだ危ない」と言いだし、さらに高い場所にある老人施設まで移動。学校から1キロも走っていた。

 教師たちが点呼を取ったところ、登校していた両校の児童生徒計562人全員の無事が確認できた。その5分後、両校の校舎は津波にのみ込まれた。

 津波は地震発生後、いつ来るか分からない。教師の指示が遅れると、逃げ遅れることになる。釜石市内の小中学校は指示されなくても「とにかく早く、自分の判断でできるだけ高いところ」に逃げるよう指導してきた。
(後略)



震災後の全体のロケーションはこんな感じ。



鵜住居小学校学童の動画。
(走らない。ってのがアレですが)



鵜住居小学校をまとめると


明暗の暗がこちら。
子供らの尊い犠牲を後世の者がどう活かすのか、ですね。



教諭は学校近くの公民館に逃げたが、津波を察知し、3年生の男児の手を引いて無我夢中で近くの山をかけ上がっていた。

 生存が確認された児童は108人中24人。この男児のほかに、迎えの車や自転車で帰宅した児童だけ。



 地震が起きたのは、下校のバスが出る30分ほど前。心配して車で迎えに来た保護者もいたため、児童を校庭に集めて点呼していた。そこにいた大半の児童と教職員合わせて数十人が波にさらわれた。急いだのだろう、遺体でみつかった子どもたちの多くは上履きのままだった。水は2階建て校舎の屋根がわずかに見えるほどの高さまで達した。









釜石市立鵜住居小学校と石巻市立大川小学校の違いは、「点呼」「親への引渡し」

津波てんでんこを整理します。

津波が押し寄せて来たらだれかれ構わずとにかく逃げる。一人でも助かる事。自分の命は自分で守る。そうしなければ一族の血が絶えることにもなる。それが「津波てんでんこ」の真意である。(当然、災害時要援護者の問題は別に考えなければならない。)過去の苦い経験から出てきた「津波てんでんこ」という言い伝えを日頃から家庭や地域で次世代に語り継いでいく。


この「津波てんでんこ」を濫用すると、菅内閣は福島第一原発半径30キロ域住民を棄民と認定したので後は自己責任で避難?何処に?どうやって?ガソリンは?屋内避難で餓死?直ちに餓死する虞はありません。お困りの方はお近くの自衛隊か民間のボランティア団体へお問い合わせ下さい。我々は寝る暇もない程、会議会議で忙しく震災対策と原発対策には手が回りません。となる訳で、法学的には公共の福祉の衝突とかいう理屈もありますが、弁軽やかに他者を批判する能力に長け、功名心が高く無能で、ちょっぴりグルメな人達による政治主導という名の人災ですね。
どう考えても。

国益的には、被災地より我が党の会議室の方が大事なんだと思われる、とある国会議員が会議会議で悲鳴の図。



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Posted by kingcurtis 固定リンクComments(10)自然災害 
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コメント
自演乙ユッキーさんは相変わらずすなぁ

カイギガー
ハナシアイガー
ジムガー
サギョウガー
ジュンビガー

そういうの「泥棒を捕らえて縄をなう」って言うんだよ
ツイッター(笑)に丁度いいだろ!一生唱えとけ!

> 津波てんでんこ

いい話のようでふーんよかったねと思ってしまうな・・・
次は「西松小沢てんでんこ」伝えていった方がいいよガチで
Posted by 帰ってきた柳腰な地球市民さん at 2011年03月29日 14:14
今回のエントリーも勉強になりました

津波てんでんこは初めて聞きましたねー
この地区の人達にとっては「訓練」とか「啓蒙活動」っていうのは当たり前のことなんだなぁと. . .
ただ、そんな危険な土地になぜ住むのだろうと愚鈍な自分は思ってしまうわけなんですが
それもVTRにあった『血』なんでしょうかねぇ、不思議なものです

原発を抱える地区に住んでる方達も日々の避難訓練などは日常生活にしみ込んでいるようですが
今回はそれがどうも生かされてないように思われますね
災害時の心理として、想定よりも避難行動がオーバーになったとしても(被害を重く見積もって遠くに逃げたとしても)
「こんな遠くまで避難して損した!」とは思わないんだそうで
仮に間違った情報で避難行動を促されたとしても、自身に何もなければその情報に対して腹を立てることもないんだそうですよ
「何もなくてよかったねー」ってことで結果オーライと
不思議だなーと思うのと同時に、今回は上記と真逆なことをしてるなぁと思うわけです、しかも訓練ではなく有事で
Posted by 帰ってきた柳腰な地球市民さん at 2011年03月29日 16:00
災害で助かるか助からないかは
本当に紙一重なのですね。

海岸沿いに実家があり、
50キロにも及ぶ海岸線を通勤していた身としては
他山の石ではないですが
非常に重みのあるエントリーでした。

今が無事だから、茶化す節もあるのかもしれませんが
今回の災害、明日は我が身と気を引き締めざるを得ません。
地震も津波も火山もコワいです。

亡くなられた方のご冥福をお祈りするとともに
被災された皆様が早く日常生活を取り戻されますように
心からお祈り申し上げます。


Posted by 帰ってきた柳腰な地球市民さん at 2011年03月29日 21:25
安全なとこに住めというのなら、
そもそも地震大国のこの列島に住めませんよ。

「一人でも多く生き残る。生き残らせる」
「可能性の低いものは捨てる」

この覚悟がないとダメです。
民間の我々一人ひとりでも、政府レベルでも。
報道されていませんが、仙台市内あたりでも電気水道、医療品が不足しましてね、
「今後生き残る可能性の高い患者」優先の治療をやってたんですよ。
被災と関係ない、長期入院の患者でも、ね。

で、菅直人は原発を〆るために、
”数十万人のために何千人かの自衛隊員などを犠牲にする覚悟”
はないんでしょうね。
それがない人は、国の長になってはいけませんよ。
降りなさい>菅
Posted by んんー at 2011年03月29日 22:47
我が母校です。建築直後の入学でしたが、当時、3億5千万円と校長が豪語してたなあ。
にしても、犠牲者なしはすごいな。
地震と津波の知識は、一端のテレビ評論家並に勉強しますし、大きめの地震が来ると津波を警戒して授業打ち切りとか普通でしたし。

で、なぜ住むか、、、
このあたりは、わかめ、あわび、うにが絶品。秋は鮭、冬にはアイナメ、夏はイカにさんま。他多数。中学生でも金持ってる奴が多いのは内緒だwww
Posted by 八紘一宇 at 2011年03月29日 23:10
子供たちに順位をつけない日教組教育はまさに全員で一緒に逃げ遅れましょう、津波てんでんこの教訓を差別的な伝承として抹殺しましょうという教育ですね。
カワイソウダー!サベツダー!本当にそうでしょうか?
私は生粋のとある被差別部落の出身ですが運動している連中には共感しません。
Posted by 帰ってきた柳腰な地球市民さん at 2011年03月29日 23:21
三宅さんは、自分の妄想の通りに、世間が自分のことを考えてくれると考える、思考パターンをもっているみたいですね。
Posted by 帰ってきた柳腰な地球市民さん at 2011年03月30日 00:53
民主党も会議で点呼とってるようじゃ逃げ遅れるだろうな
Posted by 帰ってきた柳腰な地球市民さん at 2011年03月30日 07:17
てんでんこに似た方言や言い回しが地元にあります。今回の震災で隣町では20名近くの死者が出ました。昔から津波被害がある地域共通の考え方なのかな。
Posted by 名無し at 2011年03月30日 21:39
ファントム無頼、って新谷かおるの昔の漫画でも
岩手の津波の話が載ってたんだよねー
今から30年くらい前か
その漫画の原作者はペンネーム二つ持ってて、本名は岡村さんだったっけ
Posted by 名無しのアベシンゾーさん at 2013年07月30日 22:15
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