2008年09月23日

麻生自民党新総裁誕生記念 「野中のような部落出身者を日本の総理にはできない」

という仰々しいタイトルですが、既に既成事実化されている有名舌禍事件。

真偽はどうなのでしょう?
事実とすれば、完全にキンタマ握られている筈。

あの!河野洋平も差別発言を追認したという話もありますし、そうじゃない。旧橋本派の内部権力闘争に派生する意趣返しだ。麻生さんの「石炭六法」の話の揚げ足取り。という話(週刊朝日 2008年9月26日号)もあります。



当の麻生さんが事実上ノーコメントですし、録音テープなどの傍証も出てこない状況から、個人的には真相は藪の中なのかな?と感じると共に、その辺の鷹揚(誤解するならご勝手にどうぞ)な面が麻生さんのウィークポイントかもしれませんね。





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第162回国会 総務委員会 第3号 平成十七年二月二十二日(火曜日)より抜粋

午後三時三十九分開議
○実川委員長 休憩前に引き続き会議を開きます。
 質疑を続行いたします。中村哲治君。
○中村(哲)委員 民主党・無所属クラブの中村哲治でございます。
 本日、私は、第一に、野中広務前衆議院議員の証言に基づく案件、第二に、民間放送局の第三者名義株の問題、第三に、郵政民営化について質問を行います。
 まず、野中広務前衆議院議員の発言に基づく案件でございます。
 魚住昭著「野中広務 差別と権力」という本があります。この三百五十一ページに、「二〇〇三年九月二十一日、野中は最後の自民党総務会に臨んだ。」というところから始まる文章があります。これは、麻生総務大臣が当時差別的な発言をしたのではないか、そういうことが提示されている部分でございます。
 敬愛する総務大臣に対して、かなりきょうは厳しいことを申し上げなくてはいけないかもしれません。ただ、私としても、人権問題に取り組んでいる立場から、このような案件については、きちんと事実確認、それと大臣御自身の評価をお聞きしたいということで、今回お聞きさせていただくことにいたしました。
 少し長くなりますけれども、引用させていただきます。
 堀内の目の前に座っていた野中が、
 「総務会長!」
 と甲高い声を上げたのはそのときだった。
  立ち上がった野中は、
 「総務会長、この発言は、私の最後の発言と肝に銘じて申し上げます」
 と断って、山崎拓の女性スキャンダルに触れた後で、政調会長の麻生のほうに顔を向けた。
 「総務大臣に予定されておる麻生政調会長。あなたは大勇会の会合で「野中のような部落出身者を日本の総理にはできないわなあ」とおっしゃった。そのことを、私は大勇会の三人のメンバーに確認しました。君のような人間がわが党の政策をやり、これから大臣ポストについていく。こんなことで人権啓発なんてできようはずがないんだ。私は絶対に許さん!」
  野中の激しい言葉に総務会の空気は凍りついた。麻生は何も答えず、顔を真っ赤にしてうつむいたままだった。
という記述であります。
 そこで、麻生総務大臣に伺います。この大勇会の会合で、野中のような部落出身者を日本の総理にはできないわなとおっしゃったことは事実でしょうか。
○麻生国務大臣 私、ちょっとその本を読んでいないし、何という人が書かれたか知りませんけれども、その方の取材も受けたこともないし、面識もない、それをまず第一に申し上げておきたいと思います。
 それから、野中先生の発言は、私、その場にいましたから、総務大臣に予定されていると言われましたけれども、私は、総務大臣に予定されていたのはその次の日でありまして、前の日に自分が何大臣になるかということを知っていた大臣はゼロです。したがって、下を向いて赤くなりもしませんでしたから。正直申し上げて、今の記述はかなり違っていると思いますが、私は、その発言については事実とは全く違っていると思っております。
 大勇会の中でその種の話があったという三人というのが、どなたを指して三人と言っておられるのかは存じませんが、私どもの席では、昼食会の席だったので、かなりな数がいたという記憶がありますので、いずれにいたしましても、大勇会の席でその種の発言をしたことはありません。
○中村(哲)委員 ということは、この本に載っている日付で申しますと、三百四十四ページには、「党大会の前日に開かれた大勇会の会合で野中の名前を挙げながら、「あんな部落出身者を日本の総理にはできないわなあ」と言い放った。」と自民党代議士の証言を書かれているのですけれども、これも事実無根ということでよろしいでしょうか。
○麻生国務大臣 そのような発言をしたことは全くありません。
○中村(哲)委員 別の方からは、岡山県で開催された講演会の中でも野中広務前衆議院議員は同趣旨のことをおっしゃっているそうでございますけれども、この件についても、それが、野中さんがおっしゃったということが事実であるとすれば、野中さんがおっしゃったことは事実無根であるということでよろしいですね。
○麻生国務大臣 岡山の発言はちょっとわかりませんし、その現場にいたわけでもないので全然わかりませんが、もし大勇会の話をもとにして岡山で発言をされているという前提に立ったならば、そのような事実はありません。
○中村(哲)委員 ということで、この本に書かれている当該部分の麻生総務大臣の、当時総務大臣ではございませんけれども、麻生氏の発言については事実無根であると麻生大臣はお答えになったということでよろしいですね。
○麻生国務大臣 正確に言うと、その日は無役です。その日一日だけ無役。その前の日まで政調会長をしておりまして、その日一日無役、翌日総務大臣になったというのが事実でありますので、麻生議員と言っていただくのが正しいんだと思います。その席で、総務会の段階で役職を解かれておりますので、無役でありましたから、議員が一番正しいんだと思いますが、その発言があったことも記憶をいたしておりますし、その種の発言があったことも、現場におりましたのでよく知っておりますが、現場というのはその総務会の話ですね、大勇会での一連の発言があったという発言をしておられるということも私は知っておりますけれども、その種の発言をしたということは全くありませんし、それを証言したという議員の方々というのがどなたかということも、前に一回伺ったことがあるんですけれども、みんなきょとんとしているような雰囲気でしたので、事実と違うと思っております。
○中村(哲)委員 つまり、野中当時の議員が自民党の総務会でそのような趣旨の発言をされたということは事実であるけれども、麻生当時の議員が大勇会においてそのような、野中氏を誹謗中傷するような発言をしたことはないということでよろしいですね。
○麻生国務大臣 そのように御理解いただいて結構です。
○中村(哲)委員 そのことは事実の確認をさせていただきました。ぜひ、大臣には一冊、また後で本をプレゼントさせていただこうと思っております。


補足で、数日前のニュースを抜粋。

もの申す!:自民党総裁選/1 野中広務・元自民党幹事長 毎日新聞

◇麻生氏、資質に疑問あり
 ◇現情勢は麻生太郎幹事長が優勢です。
 ◆5人も立って迫力、緊張感がなくなった。麻生さんのしゃべり方は受けるかもしらんが、党員が本当にそう思うかどうか。報道の仕方も問題がある。

 ◇野中さんは現役時代から麻生さんに厳しかった。
 ◆人権を踏まえた視点がありますか。華麗な家柄だけど、人を平等に考えない。国家のトップに立つ人として資質に疑問がある。

 安倍晋三前首相と福田康夫首相が辞める時、2度とも事前に打ち明けられたのに、善後策も講じないで一番先に自分が手を挙げた。幹事長の職責が分かっていない人だ。

 ◇政策はどうです。
 ◆構造改革路線だった人が、景気回復を具体的にどうやるのか。経済対策をやりますと言うだけでは駄目だ。補正予算を成立させて、年末年始の地方議会に間に合わせないと国民に浸透しない。臨時国会冒頭解散なんてやったら、すぐはげて、深い傷を負う。

 ◇総裁選効果で衆院選は自民党が有利になりますか。
 ◆補正予算を通すなど、やることやれば、過半数は取れるでしょう。でも、ここはいったん民主党に政権を渡すのも一つの方法だと思う。できれば衆院選後、政界再編が起きてほしい。衆参のねじれと自民党の状況を見てたら、政界再編やらなきゃ課題解決はできないじゃない。

 ◇民主との大連立はあり得ますか。
 ◆それよりも、与野党とも右傾化する中で、二度と戦争をしない日本をつくる基軸となるような人たちの集まりをつくるチャンスじゃないか。ガラガラポンやった方がいい。(以下略)



おまけで小沢評。
【私の小沢一郎論】本当は何を考えているのか 野中広務・元官房長官
9月22日14時19分配信 産経新聞

 ■いい思い出もある

 強く印象に残っているのは(昭和62年に)経世会(自民党竹下派)結成のときのことです。(故橋本龍太郎元首相ら)「7奉行」はカメラやテレビに映るところにいたが、小沢一郎さんだけ見あたらんかった。

 どこにおるんかと思ったら、柱の陰の映らないところに座ってた。奥さん同士(小沢夫人と、経世会会長の故竹下登元首相の弟の亘氏の夫人)が姉妹だから遠慮してるのか、非常に謙虚な政治家だなあ−と感心しました。

 もう一つは、私が小渕内閣の官房長官の時、自由党党首だった小沢さんに連立を組むよう頼んだ時です。

 「私の発言で余計なことがあったと思うけれども、今は国会で与党が過半数を占められない混迷した時代だ。ぜひ協力してほしい」とお願いしたら、小沢さんは「個人のことなんかいいんだ。政策が大事だ」と、すぐ政策協議に入ってくれた。政治家としての小沢さんに対して心に残るいい思い出です。

 しかし連立に入ってからは次から次へと政策や閣僚ポストの要求が続き、本当に振り回された。特に周辺事態法には細かく細かく注文してきた。(官房長官の)私が本会議場に片足入れてるのに、(自由党国対委員長だった)二階(俊博経産相)君が「(小沢党首が)ここを直してくれといっている」と電話してきて、答弁を修正したこともある。

 無理だというと(小沢氏は)すぐに「じゃ連立離脱だ」とおっしゃるから話し合いにならない。官房長官としては「では離脱して」とは言えないしね。ことほどさように自分の理念を通そうとされた。短い言葉でバババといわれるしね。私は「この人は国士みたいなこというてるけど本当は何を考えているんだろう」と思うことが結構あった。

 側近が離れていくのも彼の性格によるんだろう。私も注意したことがあるがご機嫌が悪くなった。シャイなところもあって嫌なことは姿をくらまして逃げちゃう。行方がわからなくなる。私が(自由党)党首の部屋まで行ったら、藤井裕久(現民主党最高顧問。当時は自由党幹事長)さんと2人でおる。「おるじゃないか!」とやるとムッとしていたけどな。

 ■最後の戦いに注目

 宮沢喜一内閣ができる前に小沢さんに、「(総裁選に)出なさいよ」と勧めたことがある。小沢さんは「ありがたいが、僕はまだ出られる時期ではありません。総理になるには身辺整理に10年かかる」というてましたね。

 (当時から15年が経過して)小沢さんは「今回の衆院選が最後の戦いだ」というているようだが、非常な興味を持って見てます。

 5回も政党を替えてきた小沢さんの悪い癖も終止符を打つのか。首相になったとしたら長時間の答弁に耐えられるのか、とかね。

 自民党が今度の衆院選の小選挙区で過半数を割ることはないと思う。けれど大切な農政を預かる歴代大臣があまりにひどかっただけに、地方の人たちが「自民党はもうイヤだ」ともいうてるからなあ。選挙のことはわかりません。

 小沢さんには日本のかじ取りは危なくって任せられない。静かに政治から去ったらどうかといいたいけど、国家国民のために本当に役割を果たしてくれるのなら、それはそれでよいと思うんですよ。(佐々木美恵)



誤解を恐れずに書きますに、個人的には野中広務さんという「人間」には強く惹かれます。
やっている政治活動は理解不能ですが。
ご高齢ですので、くれぐれもお体にはご自愛頂けますよう。








 
Posted by kingcurtis 固定リンクComments(3)政治  | 人権問題

Edit 








コメント
麻生氏の発言は、みんなが腹の中で思っていることを口にしただけのことでしょう。

野中氏の経歴等読みましたが、個人的な経験を国政に反映させられては大多数の日本人は大迷惑。

野中氏が「(次の総理は)麻生以外ならだれでもいい」と言ったから、私は麻生支持です。

野中氏は勲一等旭日大綬章をもらっているようですが、勲章の価値も地に落ちたのもです。まさに憂国。
Posted by 七紙 at 2008年09月23日 10:53
毎日楽しみにしております。

>もの申す!:自民党総裁選/1 野中広務・元自民党幹事長 産経新聞

産経新聞ではなく、毎日新聞ですね!
Posted by hiro at 2008年09月23日 18:00
> 産経新聞ではなく、毎日新聞ですね!

ありゃ。訂正しました。どうもです。
Posted by kingcurtis at 2008年09月23日 18:14
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