2007年10月23日

部落差別と「ちあきなおみ」

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ちあきなおみ 全曲集 〜黄昏のビギン〜
ちあきなおみ 全曲集 〜黄昏のビギン〜

ちあきなおみさんといえば「喝采」ですが、その前に大ヒットしたちあきなおみさんの出世作があります。

「四つのお願い」



四つのお願い - Wikipedia
『四つのお願い』(よっつのおねがい)はちあきなおみが1970年4月に発売したシングルである。
初めてのオリコンでのBEST10入りとなった。
作詞は白鳥朝詠、作曲は鈴木淳である。
第1回「日本歌謡大賞」放送音楽賞を受賞し、第21回NHK紅白歌合戦に初出場した。
発売されて1ヶ月余りでオリコンのBEST10に初登場した。
3週間後には4位まで上昇するなど、1970年の年間第22位に輝いた。

そういう名曲が、阿呆のお蔭で大迷惑になった事件がありまして・・

自衛隊内で悪質な差別事件がおきた 「四つのお願い」を歌うのは部落民だ、とカラオケスナック店内で
部落問題入門●最近の差別事件 2006年2月20日 第2257号

抗議受けても差別発言をくりかえす
自衛隊内で03年に悪質な差別事件が起きた。これに関して、2月24日には高松高裁で第1回目の控訴審裁判の支援闘争も中四ブロックを中心にとりくむ。この悪質な差別事件の具体的な中身と、第1審での判決内容の説明と批判を、弁護団の一員である大川一夫・弁護人に書いてもらった。当面は裁判を軸に支援体制を組んでいく予定。

妻が抗議を恐喝とねじまげ訴え
 2003年3月に、徳島県で部落差別事件が発生した。
 ことの発端は、カラオケスナックで被差別部落民を前にして、「『四つのお願い』を歌うのは部落民」と発言したことにはじまる。この発言自体は「無知」から発した可能性もあるが、その誤りを指摘された発言者は誤りを謝罪するどころか、かえって発言をエスカレートさせていった、という事件である。
 この事件の被害者Hさんと加害者のTとその妻の三者は、いずれも海上自衛隊自衛官であり、HさんとTは事件当時、徳島教育航空群に所属していた同僚どおしである。この2人が、2003年3月20日にスナックへいき、そこでHさんを前にして、Tが先にのべたような部落民一般にたいする差別発言をした。本来なら、その発言が差別であることを指摘されれば謝罪するのが誠意ある態度だろうが、Tの真摯な謝罪はいっさいなく、それどころか、その後、日をおいて、かえって差別発言をくり返したのである。
 その内容は、部落民一般について、「お金がないから服が汚い」「部落の子どもは親がお金をやらないからスーパーで万引きする」など、きわめてひどい内容のものである。HさんがTにやめるようにと注意してもやめず、差別発言をくり返した。Tがこのような差別意識をもったのは、結婚後、Tの妻の偏見による影響が大きい。しかも、その妻は、Tからこの件についての相談を受けた後に、Hさんの抗議をあたかも恐喝されたかのようにとらえ、自衛隊の上司にかけ込んだのである。それを機に、Hさんは、(差別事件の被害者でありながら)恐喝事件の加害者のような扱いをうけるようになったのである(自衛隊警務隊は、Hさんの恐喝行為はなかったと最終判断した)。

徳島自衛官差別発言事件 高松高裁判決について 
法律・狭山部会・学習会報告 2006年09月11日

〈第1報告〉

 自衛官であるAは、同僚らと居酒屋でカラオケをしていた際、「4つのお願い」という曲が流れたところ、「これをリクエストするのは部落民」などと発言し、その後2回に渡って、部落を愚弄する発言を行なった。後に、部落出身者であるHさんが自らの出身を明らかにしながら抗議したところ「あ、そう」と応答した。その後粘り強く交渉したところ、偏見の内容については妻であるBないしその親から聞かされたとのことであった。Hさんが善処を求めたところ、「問題にするのはやめてほしい」「100万円払うのでどうか」などとした。その間、Bは、自衛隊の上司に対しHさんの働きかけに対して「恐喝ではないか」と通報した。今回の判決は、これらのAの差別発言ないしA及びBの不誠実な対応について、精神的損害を賠償するよう求めた訴訟の控訴審判決である。

 原審では、事実関係についてAの主張を一部認容したが、その主張は首尾一貫していない。発言の際に4本指を立てたことについては、法廷では否認したけれども、自衛隊内の調書では記憶が曖昧である。この点は、原審を覆すことができなかった。また、発言の回数も居酒屋のものも含めて被告人は2回だと主張した。しかし、控訴審では3回と認定した。また、差別発言をした動機として、Hさんが偏見を引き出すような質問をしたなどと主張したが、原審と同様、排斥されている。

 さらにAは、差別発言の発覚後、6通にわたって反省文を作成し、Hさんに手渡したなどと主張した。しかしHさんはそのような反省文を見たこともなければ手渡されたこともない。つまりその反省文自体がでたらめであり、捏造である。にもかかわらず、原審はAの主張を認定し、「Aなりに反省と謝罪の意思を示している」としたが、控訴審判決も同様の認定をしたようであり、不当である。

 不法行為の成否については、原審より増額して40万円としたが、事実認定自体は1審と同様である。

 なお、Bに対しては、Hさんの言動を恐喝として申告したのは明らかに不法行為であるが、Bは自衛隊の上司の側の問題だと主張し、原審はその主張を全面的に認定した。また、Bは、真摯な謝罪を行なわなかったが、判決は、Hさんとのやりとりを「解決打開に向けての模索をした」と評価し、「直ちに控訴人に対する不法行為を構成するものとまでは認め難い」とした。

 総じていえば、AないしBの事後の不誠実な対応について事実認定を覆すことができなかった。

リンク先読んで頂ければ分ると思いますが、こういうのは社会の宿痾というよりも個人の資質の問題でしょう。
まさに「それはギャグでいっているのか?」
今回、たまたま事例が被差別地区出身者対象だったに過ぎず、国籍とか体躯とか容姿とか性別とか学歴とか職業とか、自己のプライドを保つ為に脳内弱者を探して卑下し悦に浸るタイプというのは幾ら公費を投げ込んで啓蒙活動しようが古今東西永遠に不滅でしょう。
言われた相手が怒るのもわかりますが、法で裁かないとどうしようもない。
個別的具体的理由は存じませんが、一般論で述べるなら昨日報道されたこれも一緒。
上告棄却で実行者確定 尼崎インターネット差別事件で 解放新聞

この事件以前に、所謂都市伝説レベルですが「四つのお願い」は放送禁止歌とも称されます。
そういう感覚のスパイラルこそが、こういう差別事件の根っ子にあるのかもしれませんね。
互いに疑心暗鬼になっている。(差別⇔逆差別)

最後にオチです。
「四つのお願い」のB面こそがアウトの件。
大らかな時代だったね。など空気が読めない不用意な発言すると、あちこちから叩かれる訳ですね。
四つのお願い

肝心のちあきなおみさんですが、「タンスにゴン」のCMで落ち目の美川憲一をサルベージしたのを最後に、10年以上事実上の引退中です・・
お元気でしょうか。
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Posted by kingcurtis 固定リンクComments(1)人権問題 | 音楽
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コメント
たしか、この本↓だったと記憶していますが、こんなエピソードが書いてあったような。
http://www.kaihou-s.com/book_data/0228.htm

祖母「なんやの!ヨツのお願いって!おかしな歌がはやっとるね!」
著者「それ、ワシらヨツのことやないよ。一つ二つ三つ四つのヨッツのことやで」
祖母「なんや、そうかいな」
著者曰く。このように部落民自身が差別に対して過剰に敏感になっている面がある。
Posted by SS at 2007年10月23日 22:52
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