2007年08月02日

2007年8月1日 大阪地裁 ペッパーランチ事件第2回公判傍聴 作成:GYYsppxr0さん

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【8月2日19:40 追記】
 改訂版に差し替えました
第2回公判 8月1日 大阪地方裁判所第7刑事部 1004号法廷
作成: 裁判スレ ID:GYYsppxr0さん 乙です!

○ ID:GYYsppxr0さんから○
報告してる内容が最初と後とで違ってるところが出てくるけど、これは被告の供述がかわってきたからです。
見にくいかも知れないけど全部報告終わったら比較してみてください。
ファンタジー西芝氏も議論板に報告してくれてるみたい


抽選券交付には59人並んだ。記者席は1つも無かった。

北山は今回坊主頭になって公判に臨む。また、今回も被害者は傍聴に訪れる。

■被告人供述調書(前回の続き)
・当初の計画通り北山は三宅に北山の車を取りにいかせる。
・被害者を運転席側の後部座席から乗せ、助手席側に移動させる
三宅が運転席に乗車し、北山は運転席側の後部座席に乗り込む。

・99円ショップに寄ったのは被害者に顔を傷つけられた北山の絆創膏を買うため。
そこで北山が三宅に指示し、包帯、ガムテープ、パック入りのコーヒー2個購入。
・99円ショップを出発したのはAM5:20頃
・その後近くのセブンイレブンで北山が三宅に指示し、お茶、焼酎を購入。
その際北山は三宅に焼酎の銘柄を細かく指示する。(飲みやすいのを選ぶ)
・99円ショップで購入したコーヒーのパックにお茶と焼酎を混ぜたものを被害者に飲ませる。

・ガレージへは高速道路を使って移動(詳しい経路は聞き逃しました)
・高速道路に乗ってから被害者へ拘束具を装着する。
ここで具体的にどのような順序で装着したのかの説明あり。
・被害者をパンツのみの格好にして拘束具をつけたが、この間拘束具をつけるのに必死で興奮はしていない(これを3回ほど言って強調していた)
・アイマスクは高速道路を降りてからつけた。被害者に自分の姿を見せないために。
・AM7:00前にガレージに到着
・シビックで監禁するのは以前からの計画。また、シビックはバッテリーがあがってるので北山の車から充電する。
・シビックはガレージにバックで駐車させていたが、被害者を運びやすくするため頭から駐車しなおす。
・その後、被害者に毛布を被せてシビックの後部に移動させる。
・この作業がおわったのはAM7:00過ぎ

・北山の車は兄が使う
・AM7:00過ぎ三宅に北山の車を戻させる。その際駐車場代として50,000円持たせる。※1
・一人になった北山は、その後被害者を強姦し膣内に射精。
・AM8:00三宅が戻り被害者をバイブを用いて姦淫する。※2
・AM8:40北山が近くのコンビニへ三宅の単車で向かい、週刊誌2冊立ち読み、飲み物とエクレア2個購入して戻る
・被害者の足を開かせるための拘束をこの体勢は苦しいだろうと外し足の拘束は緩める。しかし手の拘束は逃げられないようにときつくする
・AM9:30ガレージ出発。北山は三宅の単車で近くの駅に送ってもらいそのまま出勤。三宅は単車で出勤。

※1,2どちらか忘れたけど、この時に三宅が北山に「一人で楽しんで」と言った。北山はこの発言もあって再び被害者を強姦した。

■被告人供述調書(三宅)

・小4から引きこもり。
・鉄工所で3年間働いた。あまり楽しくはなかった。
・北山とは17歳の時にゲームセンターで知り合った。
・21歳の時北山の紹介で焼肉店の社員になった。
・ペッパーランチへも北山が誘った。
・北山のことを信頼し、尊敬もしていたが、北山の手先ではない。
北山の手先ではないとの発言はしていないと訂正を求めたが受け入れられず、この調書への指印を拒否する。
○補足情報○ byファンタジー西芝氏
・調書への指印を拒否
→最後の三行消してくれたら指印すると言った。検察の誘導尋問か自分から訂正を申し出たのかでやり取りしてた

・4月上旬に北山に女性を襲おうとそうだんする。
・道具の購入は北山が言い出した。
・大国町で女性を物色していた。
・北山と相談してガレージに監禁しようと決めた。
・監禁後何回もレイプするつもりだった。お金も奪うつもりだった。
・ターゲットが好みのタイプで無かったので断ったこともあった。
・バイクで北山の車をとりにいった。

■被告人質問

1、北山被告人質問

▼北山被告人の弁護士から

――警察の調書を何度か訂正しているが、北山が異議を唱えた場合全て受け入れられたか?
北山「いいえ。そうではありません。」
――逮捕後、冷静な気持ちで話すことができたか?
北山「いいえ。話せませんでした。」
――北山が訂正を申し入れていないのに調書を書き換えられたか?
北山「はい。刑事の手引きに基づいて調書をとられた。何回もある。具体的には、警察の道場で拘束具をつける説明をしたとき等。罰を受けるつもりだったので供述の訂正はあまり考えられなかった。」
――警察の取り調べの態度は?
北山「威圧的な態度(お前は死刑だ等)で本当のことを言いにくかった。弁護士を雇ってから警察の態度が変わった。」
→つまり、調書は北山の供述通りではなかったと言いたかったみたい


▼三宅の弁護士から

こいつの質問はあんまり意味がわからなかったので北山の供述だけ書きます。再三裁判長に注意されてた
・父は19歳に時に他界し、母も北山を出産後直ぐに亡くなった。
・三宅とは高三くらいからの付き合いで、ゲームセンターで知り合いの知り合いだった。
・三宅の印象は人との付き合いがうまい。誰とでも仲良くなれる。接客やお金の計算も問題なかった。
・女性を襲う計画が出てきたのは「4月下旬」。「4月上旬」は間違い  ←ここ重要!!!!
・女性客が多かったので、おのずとそんな話になった。
・4月下旬で女性を襲うって話にはなっていない。 ←裁判官が質問しなおして 綺麗な女性が多いから襲おうかってはなしになった。と訂正された。
・バイブ、拘束具を購入したのは襲おうかと考えてる途中の時で、まだ具体的に襲うと決めてなかった時期。
・スタンガンは護身用、睡眠薬は自分も使うつもりだった。拘束具とバイブは女性を襲うために二人で決めた。
・北山が注文して三宅がお金を払った。
・興味本位で(女性に使ったらどうなるのか?)で買った。 ←裁判官が質問しなおして「女性を辱めるため」と訂正された。
・通行中の女性を襲う計画は二人で決めた。また、店内で襲うのも二人で決めた。
・監禁して何度も強姦するってのは間違いで、事件がバレないようにするために監禁した。
・ガレージに監禁するのは相談のなかで北山から提案して二人で決めた。

・強盗の目的は拘束具等の資金に充てるつもりだった。これも北山が提案して二人で決めた。
・資金、車の運転は三宅が、実行は北山がすると話し合って決めた。
・店内で被害者が寝ている間に財布からお金を奪った。
・店内で被害者を膝枕する状態で押さえていたので、三宅に店内の掃除や閉店作業を指示した。
・ガレージ代を払うように三宅に言ったのはあくまで確認で命令ではない。
・三宅から「一人で楽しんで」との趣旨のことを言われた。
・拘束具を緩めたのは被害者がその状態ではきついと思ったから。緩めすぎると逃げられるとまで考えが及ばなかった。
・犯行当初(スタンガンを被害者にあてる)からガレージを出発(出勤)するまでの間いくつか記憶が抜けている。
・犯行の途中でこんな事をしてはいけないと思ったが、興奮していた。(性的興奮とやってはいけないことをしている興奮)
・店内での指示を除けば全て二人で相談して決めた。
・道具類は携帯サイトのショップで購入した。
・購入しようと言い出したのは北山。しかし手持ちの金が無かったので取りあえず三宅が金を出した。
・薬類(睡眠薬、ピル、精力剤、女性用興奮剤)は北山の携帯で一度に購入した。
・その他のもの(スタンガン、バイブ、拘束具)は三宅が購入しようとしたが、わからないので北山が代わりに三宅の携帯を操作して購入した。
・北山の婚約者は、子どもを産んで出所を待つつもり。


▼検察側から
冒頭に「弁護側の尋問中被害者への謝罪の言葉がなかったが、まず最初に謝罪すべきではないのか?」と問い詰める。

・婚約者が妊娠したのを知った10〜20後に犯行に及ぶ。
・道具類の購入履歴 正確な時間は聞き取れなかったので何時台と書きます。
4/24 0:00台 睡眠薬等の薬類
    3:00台 スタンガン
4/26 0:00台 バイブ
4/27 0:00台 拘束具

――ガレージにいつまで監禁し続けるつもりだったのか?
北山「最初はいつまでとは具体的に考えてなかった。9日に仕事が終わってから被害者の様子を見て解放するかどうするか決めようと。三宅との何回も強姦しようという話は記憶にない。」
――本当にえらいことをしたと思ってるのか?(犯行後にコンビニに立ち寄ったって供述をうけて)
北山「思っている。立ち読みをしたのは気分を落ち着かせるため。普段は最初から最後まで立ち読みするが、この時はパラパラと読んだだけ。」
――誰かに頼まれてるとの嘘はいつ考えたのか?   ←ここ重要
北山「北山がその場でとっさに考えた。」        ←ここ重要

※その後このことについて検察からの追求は一切無し
このあと北山はペッパーフードへの謝罪を述べる。

2、三宅被告人への質問
さっきも書いたけど三宅の弁護士ははっきり言って能無し。この時も裁判官に何度も注意されてた

▼三宅被告人の弁護士から
・スタンガンは護身用かどうかわからない。女性を襲うためだと思ってた。護身用とは聞いてない。
・小4で引きこもりになる。原因は勉強嫌い。(初公判時の冒頭陳述では、「転居に伴う」という風に述べられてました)
・両親からは最初の方は学校に行くように言われていた。叱ると言うより言われただけ。
・両親は共働きで母にゲーム代もらっていた。
・食事は自分の部屋で一人で食べていた。
・学校に行ってないので読み書き不自由。取り調べの時両親の名前も漢字で書けない。
・姉の上に兄が二人いるが、失踪していて連絡とれず。

※このくだりははたして必要だったのかな???

・鉄工所では嫌々働いていた。月給約10万円全て自分の小遣い。家には1円も入れず。
・3年前に一人暮らし始める。人付き合いは苦手だった。
・北山を信頼、尊敬していたが意見することもあり、物事は最終的には自分で決める。決して北山の手先ではない。※
※の部分を調書から削除するように求める。こんな発言はしていない。
・被害者に対しては申し訳ないと思ってる。償えるなら何でもする。両親に対しても申し訳ない。
・犯行時、被害者へすまないという気持ちはあったが、北山を止めようとはしなかった。
・今まで北山に意見するというか止めたりしたことは無い。
・北山から「この計画どうしようか?」と、少しためらった感じの話をされたことはあった。


▼検察側から
・以前三宅の好みではない女性を襲おうかと相談されたが断った。 → 今回も断ろうと思えば断れた。
・北山は薬を買うとき女性を襲うと言っていた。

――検察の証拠では薬類も三宅の携帯で購入したように履歴が残っているが?
三宅「薬を買ったのは北山の携帯。北山は後からもう一つ携帯を買った。」
――こんな事件を起こし監禁してその後普通に解放することなんてありえるのか?
三宅「考えてなかった。わからない。」

・犯行中は被害者に対して何も考えてない。わからない。

北山は質問に対して比較的自分の考えをはっきり話していたが、三宅は言葉に詰まることが多かった。
三宅は8/1の時点でほとんど忘れた、覚えていないとしか言わなかった。
検察の調書内容についても「指印してるから間違いないとは思う」とはっきりした言及は避けている。

■裁判官による北山被告人、三宅被告人への質問

この辺はもう集中力切れてたから聞き逃し多いと思います。訂正、補足出来る人お願いします><


――事前にどの程度計画を立てていたのか?
・レイプすること。スタンガンを使うのは最終的に決めた。
 a,別の場所に移動してレイプ。
 b,車を取ってくる。
 この2つは事前に決めていた。
 具体的にどの場所でレイプするかまでは決めていない。

――強姦しようと言い出したのはどちらか?
三宅「覚えていない」
北山「可愛い女性が居てるとは話したが、襲おうと言い出したのは三宅だと思う。」

――女性を襲おうと話が出たのは4月下旬(調書では4月上旬)
北山「具体的に決まったのは何か商品を買ってから。ピルを一緒に買ったのはある程度の金額を買ったら送料がタダになるから。この時点で少なくとも襲う気はあった。」

・心斎橋店の営業時間はAM11:00〜AM1:00 客の入りによってはAM1:00前に閉店することもあった。
従業員は北山、三宅とバイトの女の子一人の計三人
北山「毎日出勤」
三宅「毎日出勤」       
どちらか一人が早上がりする。

・犯行後、普通に出勤する。
北山「店に着いてから三宅と今後について話す。北山からこのままじゃ無理(※)だと思ったので店が終わってから逃がすかどうか決める。
    ※無理とは? → 被害者が可愛そう。時間の問題でばれる。
三宅「バイクで出勤する。監禁し続けられるかどうか何も考えてない。」
北山「三宅に一人で楽しんでといわれる。」
三宅「覚えていない」

――自分の性格をどう考えているか?
三宅「自分の性格は優柔不断。じぶんであまり物事を決められない。人に頼りがち。一番頼ってたのは北山。」
北山「自分の性格は妥協を許さない。「基本的」に、一人で何かをするときは他人の意見は聞かない。」

三宅「薬を買ったのは女性に(襲う女性、今回で言う被害者)使うため。
    スタンガンは最終的には女性を襲うため。
    バイブは襲った女性に使うため。
    拘束具を買おうと言い出したのは北山。」
北山「拘束具は三宅に携帯サイトの画像を見せながら北山で調べて決めて買った。
    興味本位で買った。
    拘束具の使い方は携帯サイトに載っていた」

――興味本位というわりには総額で10万円近く購入している。(当時の北山の月給は約40万円)
・いつまで監禁し続けるかは二人とも考えていない。  ←ここ最重要!!!!

裁判官は何故拘束具を使ってレイプしようとしたのかについて多く追求していた。
最後に被告二人は裁判官に促されて傍聴に来ている被害者に対して自分の言葉で謝罪してた。

以上で報告終わりです。訂正、補足あればお願いします。

傍聴&ご報告お疲れ様でした^^
第3回公判は8月8日10時からです。結審の由。

【追記】
オーマイニュースの記者による同じ第二回公判傍聴記がありました。
ペッパーランチ事件「何も考えていなかった」 - OhmyNews:オーマイニュース “市民みんなが記者だ”

拘束帯やピルの購入に10万円、「もう1品買ったら送料無料だったから」軸丸 靖子(2007-08-02 15:00)

 先週金曜に公判が始まった大阪・心斎橋のペッパーランチ事件は8月1日、大阪地裁で(杉田宗久裁判長)第2回公判が開かれた。ステーキ・チェーン店の店長らが、夜中に訪れた女性客に睡眠薬を飲ませて拉致し、ガレージで強姦・監禁した事件。この日は、前回から引き続き供述書朗読と、同店元店長の北山大輔被告(25)、元店員の三宅正信被告(25)人に対する被告人尋問が行われた。

 検察や裁判長からの尋問は、犯行にどの程度の計画性があったのかという点に集中。「このまま監禁を続けてどうなるかは考えなかったのか」「店長の地位があって、しかも婚約者が妊娠しているのに、なぜこんなことをしたのか」などの尋問に対し、両被告は「何も考えていなかった」と繰り返し、大した考えもないままにレイプを計画し、凶行に及んだことを述べた。

公判が行われている大阪地裁=8月1日(撮影:軸丸靖子)SMプレイ用の拘束帯を1時間かけて装着

 警察の供述調書では、女性を襲って現金を奪った後、店(ペッパーランチ心斎橋店)を出て、泉佐野市の三宅被告が所有するガレージまで車で移動する過程、強姦の詳細が明らかにされた。

 両被告が女性を襲ったのは午前0時過ぎ。その後、三宅被告が泉佐野市まで北山被告の車を取りに行くのを待って、店を出発した。途中、99円ショップとコンビニでガムテープやコーヒー牛乳、焼酎、ウーロン茶などを購入。コーヒー牛乳の空パックで焼酎のウーロン茶割りを作り、睡眠薬の効きが悪かった女性に飲ませて再度眠らせた。

 用意していたSMプレイ用の拘束帯を装着したのはガレージに到着する前。三宅被告が運転する車中で、女性のジーンズなどを脱がせ、両手首、首、肩、太もも、腰、アイマスクの順に1時間ほどかけて装着した。肩の拘束帯は、下肢のベルトとチェーンでつないで開脚させるため、腰のベルトはバイブレーターを固定するために使うものだという。

 ガレージに到着したのは午前7時前。ガレージ内にある三宅被告の車の後部座席にビニールシートを敷き、ガムテープで固定してから、北山・三宅両被告で女性を抱えて三宅被告の車に移しかえた。

 その後、三宅被告が滞納していた駐車場料金を払いに行っているあいだに、北山被告が1回目の姦淫に及ぶ。「女性の手首の拘束帯を運転席のシートに固定し、拘束帯を使って下肢を開かせたら興奮した」。さらに、戻ってきた三宅被告と、バイブレーターを挿入したり、口淫(こういん)、姦淫を繰り返したが、午前9時過ぎに女性の足の拘束帯を緩め、車と駐車場に施錠して、通常通り店に出勤した。


「バイブ使って、一体だれが気持ち良いの?」と裁判長

 被告人質問では、いつからどの程度の計画性を持って犯行に及んだのかについて、検察、裁判長の追及が繰り返された。

 犯行に使われた道具は、4月24日から27日のあいだに、睡眠薬や緊急避妊用ピル、精力剤、女性用興奮剤といった薬類、スタンガン、バイブレーターと潤滑剤、SMプレイ用の拘束帯――の順で、携帯電話のインターネットサイトから購入した。だが、この時点まで、女性を襲うのに何を使うのかは、明確でなく、商品を買いそろえるうちに計画が具体化していったという。

 以下、興味深いやりとりをいくつか紹介する。

弁護人  「バイブは何のために買ったの?」
北山被告 「興味本位。女性を辱めるためというより、気持ちいいと思って買った」
裁判長  「ちょっと、意味よう分からんな。襲った女性にバイブを使って、一体だれが気持ち良いの?」
北山被告 「……僕…ですかね」
裁判長  「それは女性を辱めることにならないの?」
北山被告 「……そういうことになりますね」

弁護人  「三宅被告は小学4年ごろから不登校になり、中学も行かず引きこもっていた。お父さんの名前も漢字で書けない。2人のお兄さんは夜逃げして行方不明。被告は働いて1人暮らしをしていたが、本も読んだことがない。そうですね」
三宅被告 「はい」
裁判長  「弁護士さん、何を尋ねられたいんですか?」

検察    「このまま女性の監禁を続けて、どうなるかとか考えなかったのか」
三宅被告 「考えなかった」
検察    「女性を解放しようとは考えなかったのか?」
三宅被告 「考えなかった。なぜ考えなかったのかは分からない」
検察    「女性の気持ちは考えなかったのか?」
三宅被告 「考えなかった」
 
検察    「襲う意図が明確でない時点で、睡眠薬と一緒にピルや興奮剤を買ったのはなぜ」
北山被告 「一定額以上の買い物になれば送料が無料になる。一括で買ったのは、その金額に届かせるため」

裁判長   「4月24日から27日のあいだに一挙に全部買っている。かなり(お金が)かかったでしょう」
北山被告 「そんなでも。全部で10万円くらいです」
裁判長   「10万は大金でしょう。あなた給料はいくらだったの?」
北山被告 「45万から47万くらいです」
裁判長  「1回強姦するだけなら、こんなにいろいろいらんでしょう」
北山被告 「……はい」

   * * *

 裁判長と検察官が、「何を考えているのか分からない」と再三質問を投げかけるのに対し、被告も「分からない」を繰り返す。こんなアホらしいやりとりしかできない事件に巻き込まれ、傷つけられた被害者の気持ちはどうか。

 強姦は、デートレイプやDVも含めれば決して珍しくない。女性なら、知人や友人の中に被害者を1人、2人は知っているだろう。男性の犯罪意識も希薄なのだろうと感じられる。だが、強姦は許されない犯罪だ。この事件で、検察はかなりの年期の実刑を要求している。

 この日の公判は午後1時から6時過ぎまでの長丁場だったが、39席の傍聴席は満席だった。また、前回に引き続き、法廷には衝立(ついたて)が設けられ、被害者本人が傍聴に臨んでいた。次回8日には結審の予定。


【ペッパーランチ事件 傍聴記】
2007年7月27日 大阪地裁 ペッパーランチ事件初公判傍聴 作成: ID:hVmZ8eZKO
2007年8月1日 大阪地裁 ペッパーランチ事件第2回公判傍聴 作成:GYYsppxr0さん
2007年8月8日 大阪地裁 ペッパーランチ事件第3回公判傍聴 作成:qJENe/jP0さん









コメント
>ファンタジー西芝
このアホもここに今張り付いてるやん おいアホ、お前正体まるわかり
Posted by 名無しのアベシンゾーさん at 2013年08月18日 23:01
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