2006年10月07日

「死ぬ死ぬ詐欺・まとめサイト」を尊大に小馬鹿にするオーマイニュースの卑劣さを考える

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重度の心臓病を患った少女、さくらちゃんが海外で心臓移植手術を受けるために、行われている募金活動の不透明さに疑問を呈する草の根運動「死ぬ死ぬ詐欺・まとめサイト」に対してネット上、主に実名ポエム掲示板「オーマイニュース」で批判が噴出している。

 実名の批判者たちは、「死ぬ死ぬ詐欺・まとめサイト」の中の人がさくらちゃんの両親と同じハイソサエティなNHK職員で高収入ではなく、無職でヒッキーでオタクで童貞だから、ちゃんねら有志は自らの資産を使うことなく社会に甘えて募金をしたものなどおそらく1人もいないのに、悪戯みたいな書き込みを続けているのは卑劣な行為だなどと、糾弾している。

 「オーマイニュース」というのは、彼らの糾弾ポエムのキャッチコピーのようなもので、そのサイトを見たぼくの感想は「馬鹿なんじゃないの?」だった。

 そして、ひたすら下劣な言葉による不快感。さくらちゃんの命がかかっているのに「憶測」と言う言葉を安易に使い、しかも繰り返すというのは思いやりが無さ過ぎる。なんというか、口にするたびに胸の中で黒いもやもやが広がってくるようで、邪悪とさえ言ってしまいたくなる。はっきり言って、ぼくはそんな言葉を臆面もなくキャッチコピーに使える人たちの神経を疑ってしまう。

 批判者たちの言う根拠も有り体に言ってしまえば、他愛もないものだ。単なるげすの勘繰りに過ぎない。

 「2ちゃんねらに誰1人としてNHKにおける給与水準の実態が分かる人などはいない。」と言っても、2ちゃんねらにご両親の同僚がいる可能性は否定出来ないわけだから「〜だろう」ということぐらいしか言えない。素人の憶測に過ぎない。

「普通に考えて1億円ほどの手術代金を捻出できるほど富裕な人というのは稀である。単なる団体職員ではまず無理だろうと思う。」と言う批判にいたっては、もっとお粗末だ。当初から単なる団体職員ではなくNHK職員と名乗り、通名ではなく本名で募金活動をしたとしたら、ここまで叩かれる必要もなかったからだ。

 さらに言えば、「会計報告をするべき、という意見。1カ月も経っていない始まったばかりの募金活動で、移植手術もなされたわけでもないのに、なぜ今、だれに会計報告すべきであるのか。情報公開を要求する主体は誰なのか。2ちゃんねらーだとでも言うのか。」という批判も同様だ。世間様から募金を募るのに、会計報告する相手が分からないなど、「オーマイニュース」は小学生新聞なのか。が、それが中学生新聞なのか幼稚園新聞なのか、今の段階ではとても分からない。

 つまるところ、批判者たちが分かってることなど何1つないのだ。お粗末極まりない。

 なにが邪悪であるかと言うと、この「ポエム」(北朝鮮工作員がしたり顔で反政府活動をネット上に撒き散らす自慰行為を表すジャーゴン)において募金をしたものなどおそらく1人もいないのに、悪戯みたいなエントリー投下を続けていることだ。

 いわゆる「オマニ記者」(「オーマイニュース」のとかげのしっぽを表すジャーゴン)と言うものは本質的にそうである。彼らは集団の力を無邪気に使い、それが自分たちの実力だと自惚れているが、彼ら1人ひとりができることと言えば子供の悪戯みたいなことだけである。彼らは本質的に子供なのだ。

 それにしても、彼らの「検証」というのはお粗末のひと言なのであるが、ネット上に「オーマイニュースの人たちのジャーナリズム能力はすごすぎ」という文言が散見され、彼ら自身もそう信じているように見えるのは、いったいなんなんだろうか。

 思うに、それはやはりある種のネット使用者のあいだで「コード」が共有されているというのが大きいのではないか。

 「コード」というのは慣例、規定、符号、暗号などの意味があるが、この場合は、拠って立つ「ことば」である。例えば、彼らが「ウヨク」の「従軍慰安婦」や「人権擁護」などの単語に対する意味の置き方をあざ笑うとき「ウヨクのコード」をあざ笑っているのだ。

 そして、「コード」はカッコ付きのいわゆる「真理」と繋がっているのだ。例えば、「ウヨクのコード」において「従軍慰安婦・人権擁護」が必ず「特殊政党や特殊団体、特殊民族団体の新たなる利権」に繋がっているように。それは他の立場の人から見れば真実ではないかもしれないが、「ウヨクのコード」に拠って立つ人からすればそれは「真理」に見えてしまうのである。

 それにオーマイニュースの特性が絡む。既存のメディアとは違い、誰でも好きなだけ情報を発信できるメディアだと考えると、そこで発信されるのは「自分たち」の生の声、「生きている声」なのだ、と思いがちである。だからそのネガとして、「自分たち」以外の「声」、すなわち「死んだ声」をはなから眉唾物としてみるのである。

 その結果、「自分たちの『コード』で示される情報は『真理』である』という思い込みにつながる。ある特定のネットワーク上から外に出てしまえば矮小でしかない言説が、「コード」の力である種の空間においては「真理」とされてしまう。

 真理であるか、否かの基準が内容にあるのではなく、「コード」にあるのだとしたら、「真理」として示されているのは、ある特定の1つだけの「真理」なのだ。

 そんなふうに、ある特定の、カッコ付きのいわゆる「真理」が常に繰り返して示されることを哲学者のジャック・バウワーは再現前(リプレゼント)と名づけた。

 インターネットというのは、そんなふうにコードの専制が顕著な空間である。

 こんな風にある種のコードが横行するのは、2ちゃんねるも例外ではない。

 まず、「自分たちの言葉」であるからといって信用する前に、それを疑ってみてほしいのだ。貴方が「自分たちの言葉」を語りだす前に、それを疑ってみてほしいのだ。「自分たちの言葉」が、「生きている声」が、どれくらい卑劣か、まず考えてみてほしい。


元ネタをどうぞwww
「死ぬ死ぬ詐欺・まとめサイト」の卑劣さを考える
「死ぬ死ぬ詐欺」記事の反響に答える

場外乱闘をどうぞww
玉石混交のネットから石しか拾い上げられないオマニー記者 シム宇宙の内側にて





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オーマイってのは日本製粉だと思ってたんですよ。 1、2を争うスパゲッチのトップブランド。 マ・マー(ママーじゃないんだよね)と争ってますよね。 インターネットで検索すると日清製粉でした。 何もつけずに食べてみると、良さがわかると聞きました。 とりあえず両....
【大前さんにも教えなきゃ】 スパゲッチを食べよう 【ママ〜、メロンはもう飽きたよ】【志村剣友会(携帯お断り)】at 2006年10月09日 20:55





コメント
リンクありがとうございます。続編のエントリのタイトルに『場外乱闘』のフレーズを使わせていただきました。事後報告ですみません。
よろしければこちらの続編もご覧ください。

玉石混交のネットから石しか拾い上げられない記者と場外乱闘中
http://fw0.blog37.fc2.com/blog-entry-291.html

根拠の重要性を訴える音羽さんの自信の根拠が分からない
http://fw0.blog37.fc2.com/blog-entry-293.html
Posted by fw0 at 2006年10月09日 02:34
勝手にリンクを貼った上に拙ブログまでご足労頂き恐縮です。
fw0さんが狂犬から白羽の矢を立てられ大変かと察しますが、狂犬と同じフォースの暗黒面に落ちぬ様、「ほどほど」のお戯れが宜しいかと存じます。
(拙ブログも狂犬に噛み付かれた同じような過去がありますww)

貴ブログの最新エントリー「あなたは人の死を幇助していることを理解しているか」については、当ブログは偽善的逃避スタンスにあります。
http://blog.livedoor.jp/kingcurtis/archives/50295025.html 参照
Posted by kingcurtis at 2006年10月09日 13:02
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