2006年05月07日

【映画評】パッチギ!

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散々事前にネガティブ情報が頭に入っていましたが、リセットして見た感想。

基本的なストーリーだけなぞると、非常によい映画です。
脚本は素晴らしい。
が、登場人物に語らせ過ぎ。
明らかに監督さんの力量不足です。

それとこの映画ってのは青春純愛映画なのか、青春暴力映画なのか、イデオロギー映画なのか、青春ノスタルジー映画なのか、軸がぶれ過ぎ。
有り金全部叩いて作ったので「あれもこれもやりたい」学生さんの自主制作8ミリなら分かりますが・・・
余りに総花過ぎです。

純愛路線なら過度な暴力は不要。
暴力映画なら純愛描写は不要。
イデオロギー映画なら踏み込み方が浅過ぎ。

監督さんの作品に取り組む余裕のなさ(或いは自信のなさ)をフィルム越しに感じました。

純愛映画については割愛しますが、暴力映画としては最近見た「ヒストリーオブバイオレンス」=あらゆる暴力を淡々と描写した良作 と対比せざるを得ず、両極端な映画だなぁ。。と妙に感心しました。

いずれにせよ冒頭で書いた通り、総括すると「登場人物に語らせ過ぎ」です。
映画であれ小説であれ、最終的に読み手を突き放すのが最高の作品だと思います。
この映画の様に、あれやこれや登場人物に語らせ過ぎると、作品の奥行きがなくなる。
沈黙は金というか、作品に作品を語らせ過ぎる事により観客の特権である「感慨」を奪い、作品の無限の広がりに自ら足枷してしまう典型的悪例との烙印を押さざるを得ません。

本作が映画ではなく「テレビドラマ」であれば、また違った感想を持ったかもしれません。
つまり、無思考・一過性消費型の商品。作品ではなく商品。

本作と同じ「シネカノン」配給、同じく在日問題を取り上げた崔洋一監督「月はどっちに出ている」を100点とすると、井筒作品は20点の出来ですね。
※映画「月はどっちに出ている」のセルビデオは絶版になっているらしいです。

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塩谷瞬 松山猛 井筒和幸


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B00005H3A4月はどっちに出ている
岸谷五朗 崔洋一
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PS エンドロールで「ガメラ対バイラス」テロップが流れていましたが、引用部分を見落とした。。

映画評 by チャンネル桜



Posted by kingcurtis 固定リンクComments(2)映画 
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コメント
じゃあお前が作れよww
Posted by HH at 2006年05月08日 18:00
↑上のコメントは、ちょっと「痛」すぎ(≧▽≦)。
Posted by 早起き鳥 at 2006年05月09日 05:36
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